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内部統制と内部監査はどう違う?

皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。
監査の現場では「内部統制とか内部監査とか、似たような言葉で違いが
よくわからない」と素朴な疑問を投げかけられることがあります。

内部統制とは、会社等、組織体の目標達成のための手段であり、社内規程やマニュアルだけでなく、それに基づいて人が業務を行うことも含まれる。
これに対し、内部監査とは、組織体の業務執行が適切かつ持続的に行われるように仕組みが作られ運用されているか(内部統制の状況)を、独立した
立場で規範に照らして監査人が評価し、改善のために助言・提言すること。つまり、内部監査とは内部統制を評価することだと説明します。

これを受けて「何となくわかったけど、忙しいから、内部監査でマニュアルを作ってよ…」との反応があった場合には、こう答えます。
いやいや、ちょっと待ってください。会社の仕組みを作るのは、業務を担当し仕組みを運用する人たちの役割で、それを支援・管理するのが、総務・
人事・経理・法務等のコーポレート部門。それらに対して、独立性と客観性を持って評価・提言・助言を行うのが監査人です。それは、国会(立法)・内閣(行政)・裁判所(司法)の「三権分立」にも例えられる関係ですから、裁判所が法律を作ったらマズいですよね。。。

実際には、このような会話はここで終わらず、「時間が無いし、マニュアル作りの要領がよくわからないので、手伝ってほしい」となることが珍しく
ありません。その場合には、黒衣(くろご)としての立ち位置を相互に合意した上で、サポートします。
こうしたやり取りが、監査対象先と共創・協働するきっかけになれば、大きな一歩を踏み出したことになります。

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