国鉄の歴史は何年?

国鉄が分割民営化される際、多くのメディアでは「115年の歴史に幕を下ろした」と報じられた。確かに、1872年に日本初の鉄道が開業した際、その鉄道は国営でそれから1987年まで国営の鉄道が無くなることはなかったので、国営の鉄道全般としては115年の歴史があったということになる。しかし、1987年3月31日に消滅したのは公共企業体の日本国有鉄道である。公共企業体としての日本国有鉄道が成立したのは戦後の1949年6月1日であるので、日本国有鉄道としては38年の歴史に幕を下ろした、と報じられるべきであった。もうJR発足から36年経っているので、あと2年で国鉄の歴史よりJRの歴史の方が長くなる。ちなみに、1949年以前は公社ではなく日本政府の直営で、1920年から1943年までは鉄道省、1909年から1920年までは鉄道院であった。その後数回の管轄の変更を経て日本国有鉄道の発足に至る。

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