意外なエポニム

人名から名づけられた名前をエポニムという。実は普段よく使う言葉にも意外とエポニムは紛れている。

  • カーディガンは考案者であるイギリスのカーディガン伯爵ジェイムズ・ブルーデネルに由来する。元々は戦争傷病者用の上着として開発されたものであった。

  • ホチキスは日本で初めて輸入されたホチキスの製造会社であるホチキス者に由来するが、そのホチキス社の名前は創業者のジョージ・ホチキスに由来するものである。つまり、間接的なエポニムと言える。

  • ボイコットは小作人の酷使のために土地改革連盟からボイコットされたチャールズ・ボイコットが由来である。

  • ブルマーは女性解放運動家のアメリア・ジェンクス・ブルーマーに由来する。ブルーマーはエリザベス・スミス・ミラーが考案したブルマーを雑誌で紹介し広めた。露出度の高いブルマーは元々女性解放の象徴であったのに、時代の流れによって露出度が高すぎるとして廃れたのは皮肉な話である。

  • レオタードはフランスの曲芸師であるジュール・レオタールがこのような服を着て演技を行ったことが由来である。

  • シーザーサラダは1929年にこのサラダを初めて考案したメキシコの料理人、シーザー・カルディーニに由来する。よく誤解されるが、共和政ローマの政治家、ジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)とは何の関係もない。


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