住所の正規化は難しい

最近複雑な住所について話題に上がることが多くなっているので何かと思ったら、河野デジタル大臣が住所の正規化について言及したようである。つまり、「永田町1-1-1」も「千代田区永田町一丁目1-1」も「東京都千代田区永田町1丁目1番地1」も「東京都千代田区永田町一丁目1番地1号」という同一の住所を表しているのだから、自動的に正式な住所に変換できるように出来ないか、というアイディアである。しかし、住所には複雑な点が多々あり、例えば市名の後に町名がなくいきなり丁目が続く場所があったり、そもそも番地が無かったりする地域があるので、正規化は困難であるというのがSNS上での大方の意見である。これだけ複雑になってしまったのは、日本には住居表示(大雑把に言えば大字を分割して丁目を付ける操作)がされている場所とされていない場所が混在していること、明治時代の混乱で各地でバラバラの住所の付け方がされ、それが現代になっても統一されていないことが挙げられる。住所の正規化を行いたいのであれば、まず全国の全ての地域の住居表示を実施し、住所の付け方を統一することが不可欠であろう。

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