分岐のあるノベルゲームにおけるキャラクター描写について。

たまには自分で作っている(エターなっている)ノベルゲームの話をします。
なんかもう海外のほうが人気あるんじゃないかって思わなくもないですねノベルゲーム。
(日本で)オワコンなんていわせねえぞ。
ついでにsteamがインディーズ感だしてフリーゲームという文化が全盛期に比べ元気がなかろうと俺は好きだぞ。特に吉里吉里やNscripterの頃の作品の匂いが。
初見のひと(いるのか?)のために軽く解説しとこうか。

ボタン押したら文字が流れていって、キャラクターや背景が場面に応じて変わりながら物語を楽しむゲームです。
よく紙芝居に例えられたりしますね。
音楽と文字のある紙芝居。
もしくは小説。

毎回思うんだけど、知らないひとにノベルゲームを文字で説明するのホント難しい。
伝わってる気がしない。
百聞は一見に如かず。
ググって画像見るか、無料で公開されてるものがあるのでよければ実際にやってみてください。
文字と音と絵で物語を楽しむのが、ノベルゲームというジャンル。
人によってはゲームではないと批判されることもあります。

そんなノベルゲームでよくある仕様として搭載されているシステムが、マルチシナリオ。プレイヤーが選択肢を選ぶことにより物語の展開が変わるという要素です。
一般的に共通ルートと呼ばれる物語が変わる前のお話の中での選択肢の積み重ねで、どれを選んだかによって、後で物語が個別のものへ変わります。
で、更によくあるギャルゲーと呼ばれる女の子との恋愛を描いた作品は、好感度と呼ばれる内部数値により仲良くなった相手とのお話に進んでいきます。

前説はこの辺で。
ようやっと本題です。

このプレイヤーの選択により分岐した物語は個別ルートと呼ばれ、ギャルゲーと言われる女の子との恋愛を描いた作品においては仲良くなった相手メインのお話になります。
そこで僕が思うことが今回のテーマです。

この個別ルートと呼ばれる個人にスポットが当たる話になった時のそれ以外のキャラの扱いについて気になることがあるのです。

この個別ルートに入ると、当事者たる主人公とヒロイン(恋愛対象)ふたりばかりが登場するようになり、その他のキャラがまるでいなくなったかのように(空気化・フレームアウト)出てこなくなることがあります。

僕はこういったお話が分岐するタイプの作品の魅力はキャラクターを多面的に描けることにあると思います。
立ち位置や状況が変化することによって、違う一面が見られるのが好きなのです。
それが、個別のルートに入るとまるでいなかったかのように出てこなくなると違和感があります。どこいったの?

もしかしたら、求められていないのかもしれません。特定の相手だけ見ていたいから個別の話に分岐しているともいえます。
シナリオライター(話を考える人)の負担も大きいです。人数が増えれば尚更。

もちろん、主役を食うほどでしゃばらせるということではないですが、ちょっとした絡みで新たな一面が見れるとうれしい。
それが分岐というシステムで状況が変化したがゆえに生み出されたものであれば、また違うルートの話も読んでみたいなと思います。

持論ではありますが、ギャルゲーにおいてメインヒロインのルートでくっつかなかったヒロインにこそ、この仕様を最大限に生かすものと考えています。
ありていにいえば浮気したくなるような匂いがしていると完璧です。(問題発言)

え?
偉そうに言って、てめーの作品を見せろ?

……。

が、がむばるぞい!(震え声)

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