バイオハザードアウトブレイクの魅力。
まさしく、サバイバルホラー。
バイオハザードが好きなので、noteでもちょくちょく例に出している。
シリーズ長寿のカプコンの看板作品といえるタイトルだが、ナンバリングではない外伝作品もいくつかある。
その中のひとつ、
BIOHAZARD OUTBLAKE
である。
今回は、本家ナンバリングとは異なる要素を多く備えたその魅力を伝えたいと思う。
かなり長くなるかもしれないので、飽きたらお帰りください。
1.ウィルスゲージ
ナンバリングでも指摘されていた
「なんでプレイヤーキャラはゾンビに噛まれても感染しないの?」
をシステムとして実現したもの。
ゲーム開始0%から始まるが、
・時間経過
・敵から攻撃を受ける
ことにより増加。
100%になるとゲームオーバーとなる。
そしてこの進行度は薬やハーブで一時的に止めることはできるが回復はできない。
そしてステージ攻略中死亡したパートナーキャラクターはそのステージ中ではそのままで進んでいく。
ナンバリングではイベント以外でメインキャラクターが死亡してストーリーが進行することはなかった。
この作品では、バタバタとよく倒れる。
仲間を喪ってしまったというプレイ感覚は独自の魅力といえる。
孤独と恐怖を抱えたまま生き残っていかねばならない。
これにより、ナンバリングにはなかった時間制限、世界観的な説得力を生み出している。
2.パートナーキャラクター
ナンバリングにおいても、イベントなどで一時的に一緒にいたり(操作を切り替えたり)、5などでは常に付いてきたりするケースもある。
だが、このアウトブレイクではプレイヤーキャラクター以外に2人、行動を共にすることになる。
しかも、一人一人のキャラクターがシステム的に細かく設定されているのがポイント。
○AI
各キャラクターは、勝手に行動するのだが、その思考も個別に設定されており、
・単独行動を好む
・常に付いてくる
・アイテム取得優先度
(武器をよく取る、回復アイテムをよくとる)
・好戦的
・戦闘は回避する
など、生きているかのように独自の判断で行動する。
システム的にもキャラクターの個性としてもとても面白い。
○能力
・ライフ
・移動速度
・ウイルス感染率進行速度
・射撃反動
・パーソナルアイテム
・パーソナルアクション
・特殊技能
など、能力もひとりひとり細かく設定されており、キャラによってプレイ感は異なる。
繰り返しプレイが飽きにくく楽しい。
3.リソース管理
本家ナンバリング(特に初期)でも、有限の弾薬や回復アイテムのやりくりはキツかった。
だが本作はそれ以上である。
難易度が上がれば供給量や敵強化から更に厳しくなる。
配置されているアイテムが少ないことや先述のウイルスゲージとの兼ね合いもあるのだが、
アイテム所持枠が4つ
というシリーズ通してもかなり少ない。
1作目の男主人公の6つもかなりキツかったが、本作はそれ以上である。
これは、パートナーキャラ2人を含めた合計として(4つ×3=12)バランス上の仕様でもあるかとおもうが、別枠管理であるし(要求はできる)AIは勝手にアイテムを使用する。
4つなんて少し拾ってるとすぐ埋まる。
何を得て何を捨てるのか。
取捨選択のジレンマ、面白さがある。
4.セーブ仕様
従来作でもインクリボンという回数制限ありのアイテムを使わないとセーブできなかったが、アウトブレイクでは中断セーブとなっている。
セーブするとタイトル画面に戻り、ロードするとデータは消える。
ゲームオーバーになればセーブしたところからやり直し…はできない。
ステージの最初からやり直しである。
このプレッシャーは他シリーズではなかなか味わえない。
※他作品でも自分でセーブしないでプレイする縛りなどはあるが、仕様としてあることで全てのプレイヤーが体験することになる。
ここまでアウトブレイクの魅力を語ってきたが、実はオンライン対応(サービス終了)だった。
体験することはできなかったが、想像するだけで面白そうだ。
FILE1、FILE2と2作でているが、差異はあれど基本は同じで、より多くのステージをプレイできる印象だった。
アウトブレイクの魅力は、厳しい制限下のもと同じ境遇の仲間たちと協力して生き残ることにある。
シリーズ1作目のジャンル名称である、
サバイバルホラー
を見事に体現した、ナンバリングタイトル以上に本質的な作品だと感じるのである。
今からプレイするのは厳しいかもしれないが、ぜひ体験してその魅力を味わってほしいと思う。
難易度ベリーハードはかなりのキツさだが、何度もゲームオーバーになって繰り返しプレイすることで少しずつ上手く進められている実感が得られていく。
そうなればもう、アウトブレイクはアナタにとって最高の作品になっているハズだ。
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