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名作フリーゲームパズル『ネコトパズル』
合言葉はCAT WALK
今回はフリーゲームより、名作パズルゲーム『ネコトパズル』を紹介。
ふりーむさんとかにあるので、ぜひプレイしてみてください。
タイトル画面がすでにオシャンティー(おしゃれ)やないのー。
○シンプルイズベストという解
その最大の魅力は、パズルゲームとしての解いた気持ち良さにある。
ステージ構成となっており、時間の空いたときにちょこっと頭の体操にちょうど良い。
![](https://assets.st-note.com/img/1714273455871-lLaOvHe9Ye.jpg?width=800)
後半の難易度はかなりの歯応えがある。
ルールとしては、ブロックを動かして道を平らにすることでクリアとなる。ちなみに、操作はマウスとなっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1714269856812-MKSdHKfCFb.jpg?width=800)
ねこが物陰からこっちをうかがっている。
最初のうちは、かんたんにクリアできるだろう。
ブロックの特性である、『よこすべり』と『重力落下』をおもに覚えていくことになる。
そして、ステージを進むと段階的に特殊な効果を持つブロックが現れ始める。
![](https://assets.st-note.com/img/1714270178163-FJtsvTlIYg.jpg?width=800)
クリックすると落下し、
ぶつかったところで位置を固定化する。
![](https://assets.st-note.com/img/1714270341195-YaCPHQr7tr.jpg?width=800)
クリックすると90度単位で回転する。
地形やブロックの上に乗せることも可能。
ひとつひとつは単純な効果だが、ステージを進むにつれて複合的な運用を求められ、ブロックや地形も複雑化することで難易度が劇的に上昇していく。
![](https://assets.st-note.com/img/1714270572534-bEwyZr4fAO.jpg?width=800)
ねこ様、お待ちください……。
一見無理だろこれ、とおもえるようなステージも、ブロックの特性理解、そしてブロックの移動手順ひとつでクリア可否が分かれる解法となっており、解いたあとの脳汁分泌がパない。
理不尽なパズルと良作パズルの差はここにある。
解いたときに、
「わかるかこんなんぼけー!」
となるか、
「あっ……、あー!
そーゆー!
あっ! そーゆーことなんですね納得ー!!」
となるかの違いである。
このネコトパズルには、ヒント機能があり、『完成後の配置』を見ることができる。
![](https://assets.st-note.com/img/1714273071852-rbwuMVKXcQ.jpg?width=800)
そこから逆算して移動手順を考える。
ポイントは、あくまで手順は自分で考えなければならないところだ。
作者はおそらく自作のおもしろさがなにによってスポイルされるか理解している。
あくまでヒントにとどめ、いちばんの醍醐味である解法手順、プレイヤーに考えさせるよろこびを尊重しているのだ。
○洗練されたデザインと溢れるねこ愛
インターフェイスのセンスの良さも好感が持てる。
白と黒を基調とし濃淡で表現された世界は不思議と物足りなさを感じず、むしろこれで良いとおもえる。
ねこの足跡のアイコンなどもニクい演出だ。
スタイリッシュパズルゲームである。
カラフルにしなくても、十分魅力的に写る。
パズル面でもグラフィックデザイン面でもシンプル・イズ・ベストである。
そして、ねこだ。
ねこなのである。
タイトルにもある通り、この作品世界ではCAT WALK、つまり『ねこの通り道を作る』ことがパズルの目的となっている。
でこぼこしたパーツや穴の空いた道を埋め、まっ平らにしなければ、ねこ様はお通りにならない。
すべては、ねこ様のためなのである。
ブロックを近づけたり、時間が経過するにつれ、ねこは様々な動きをする。
これがよくねこを観察しているなという、ねこあるあるムーヴなのである。
ぜひプレイして鑑賞してほしい。
作者どんだけねこ好きなん。
![](https://assets.st-note.com/img/1714269684670-srFpium3X7.jpg?width=800)
垂れたしっぽ(前足?)がニクい演出だ。
○総評『Dear My Little Friends』
見た目のデザインセンスも然ることながら、パズルゲームとしての奥深さ、解いたという気持ち良さを味わえる、これぞ王道パズルといえる良作である。
シンプルなギミックをどう動かすか。
何度もトライ&エラーを繰り返した果てにたどりついた道は、ねことアナタに福音をもたらすだろう。
ねこ好きにはもちろん、そうでないかたにもオススメしたい。
ちいさなともだちへ、道をつくってあげよう。
※2024.4.28
初稿。
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