経済とは金のみをやり取りしていない。
人間であるが故。
先日、ようやっとノーマルタイヤに交換した。
僕の住んでいる地域では、昨年雪が降らず、年明けに大きいのが一度、それ以降は先月末にみぞれがすこし、といった感じ。
ほんとうに少ない年だった。
温暖化なのか?
雪を警戒して、というわけでもないのだが、まあ、あれだ。
めんどくさい。
あれよあれよと4月になり、いい加減換えろと母親にいわれたのである。
アラフォーのおっさんになっても、タイヤは金払ってやってもらってる。
2000円程度とはいえ、自分でやれば安いレトロゲームの資金になるのだが、いかんせん性根がめんどくさがりなのだ。
今年こそは自分で換えるぞい!
浮いた金でエロgレトロゲー買うぞい!
そうおもっていた時が、僕にもありました。
でまあ、たいていガソリンスタンドでかえてもらったりするのだが、実は家の近くに個人経営の修理屋さんがある。
ガソリンスタンドより近いので、仕事帰りに寄るにはめんどくなくていいなとおもった。
(まあ、給油するならついでにガソスタでやることもあるが)
そこで、交換中にすこし話をした。
「今年は換えるの遅い人が多くてねー
今日も3件あったよ」
「へー。雪あんまし降らなかったからですかね。警戒してたのかな」
「昔はスノータイヤで走るとうるさかったけど、今は性能も上がって普通に走れるからね」
「そうなんすかー。そういや僕も小さい頃はスパイクタイヤとか親が使ってた気が」
「粉塵が出て公害になるから禁止になったよね。今から考えるとすごいね」
「換えにくるのは近場のひとが多いんですか」
「遠くから来る人もいるよ」
「へー。近くにガソリンスタンドもあるでしょうに、わざわざ遠出して来られるんすか」
「うん。ありがたいことだね」
「それは、知り合いのひととか」
「常連さん。はい、おわり。軽トラもまだでしょ? お父さんに言っといてね。これ名刺。
電話してくれれば土日でもやることもあるから」
「最近耳遠いんすよねー。わかりました、また持ってきます。ありがとうございました」
※このあと、何十万するらしい業務用ジャッキスタンドなど見せてもらい話を聞いた。
実はガソリンスタンドで換えるより安い値段で換えてくれたので(僕の場合)、距離も時間もコストという点では利用しない手はないのだ。
ただまあ、それだけのためにっていうか、給油のついででいいかとおもい、中々利用することが少ないのだ。
僕の場合は単純にコストが理由だ。
あとは極力外出を避けたいめんどくさがりインドアだからだ。
だが、話に出てきた常連さんはどうだろうか。
単純にコストを考えるなら、近場のガソリンスタンドを利用したほうが得ではないだろうか。
少々単価が安いことを加味しても、運転による労力や距離、時間を考えると割に合うとは考えにくい。
まあ、なにかのついでに寄っている可能性もあるし、あくまで想像の域をでないが。
商売っていうのは、モノやサービスの品質や値段だけでなく、コミュニケーションとしての側面があるのかもしれないなあとおもったのでした。
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