ファントムブレイブを推したい。

                    ハートフル召喚ゲー。


雪が降りました。
ごっさ寒いです。
あったかいお風呂や暖房器具、ごはんなどが生きている心地を感じさせてくれます。
動きたくありませんが、レトロゲームを遊ぶことは欠かしません。

今は、時期的に(バレンタインまでの日を描いた学園物)チョコレートキッスという初代プレステのギャルゲー。
それと、フロントミッション(初代)というスーファミのソフトをやってます。

軟派と硬派の極致です。
だれかおじさんにチョコレートおくれ。
ヴァンツァー(ロボット)でもいいよ。


話は変わりまして、今回推すのはプレイステーション2のソフト、ファントムブレイブです。
日本一ソフトウェアさんから出てます。
ディスガイアとか有名ですかね。
あとは、マールの王国とか。
流行り神とか夜廻とかホラーもありますね。

で、ファントムブレイブですが、ジャンルはSRPGとなっております。
時は私が若かりし頃。
ゲーム倦怠期の中、なんとなく買った薄型プレステ2、サモンナイト3とかと同じ時期に買ったかなあ。

これまたドハマりしました。
気に入った点について書いていこうと思います。
※記憶に基づいて書いてるので、まちがってるとことかあるかも。ごめんね。

○ハートフルストーリー
これですわ。
主人公の女の子(幼女といって差し支えあるまい)は、両親がおらず海の孤島に住んでいます。
どうやって生活しとんの野生?
いえいえ。
彼女はクロームとよばれる依頼を請け負って稼業としている社会人です。
ちいさいのに偉いね。

実は、彼女はシャーマン的な能力を持っており、霊を呼び寄せて戦うことができる。
島には霊の家族がたくさんいるからさみしくないね!
よかったよかった。

いやよくないのだ。

世間は無情にも彼女を悪霊憑きと忌み嫌い、あろうことかボトルメール(島に流れてくる連絡手段)を使い罵詈雑言を浴びせるのだ。

民度終わってる。
まるで現実世界の縮図のようだ。
世界名作劇場か。
SNSで見掛ける、ひとりをみんなでフルボッコに似てるね!

さて、リアルなら悲惨な結末になるか闇堕ち確定なのだが、このマローネちゃん(女の子の主人公)、聖人なのである。
憎しみの感情の欠片すら持ち合わせていないのか、慈愛の精神で満ち溢れている。

リアリティーという面では気になるところではあるが、相方の幽霊がツッコミ役として現実の厳しさやフォローを入れていくことである程度のバランスがとられている。
よほどひねくれた精神の持ち主でない限り、拒絶反応が起きるほどではないだろう。

このお人好し主人公が世間の冷たい風にも負けず、前向きに信じ続ける心を持ちクロームという仕事を通じて人々と触れあっていく。
そんな物語である。
後半、クライマックスの展開もアツく、様々な主義を持つ種族たちとの絡みは味わい深く、ドラマチックである。

また、キャラクターのイラストも可愛らしく、私N.K.は普段まず買わないビジュアルアート的な画集を買ってしまった。
(人生初となるのは、LEAFのこみっくパーティーという私の人生を分岐させた作品である)

重苦しい要素がありながら、どこかコミカルで可愛らしいキャラクターたちの不思議なバランス、世界観が大きな魅力のひとつだ。


○合成と召喚システム

ゲームとしての遊びも特徴的。
合成は、キャラクターやアイテムを掛け合わせて数値や技能を強化していくソシャゲとかではなじみのもの。
これはやりたいほうだいやるとバランスがおかしいことになる。
クリア後のやり込み的な意味合いが強いかな。
好きな人はずっとやってられるよね。

スキルも豊富で、魔法防御に依存した技とか接近禁止○✕距離とかいろいろある。
当時、電撃プレイステーションというお世話になってた雑誌(廃刊したの?)に紹介記事が載ってて、敵のスキルリスト見ておもしろそ~とかおもってた。

そして、個人的に面白いと思ったのが召喚システムである。
これは、主人公以外のキャラは実体がなく、ステージマップで召喚することではじめて参戦できる仕様となっている。

その時、ステージにある岩とか草とか箱とかいろんなオブジェクトがあるんだけど、それらに憑依(コンファイン)させることで召喚が可能となる。
依り代的な感じ。

で、そのオブジェクトにも能力値やスキルがあって、憑依させることでキャラは補正を受けて、依り代のスキルも使用可能になる。
岩なら遅くなるけど固いとか。

加えて特に面白いと思ったのが、リムーブという実体化していられる時間が設定されていることだ。
キャラ毎にあるその時間を過ぎると、現実にいられなくなり離脱してしまう。
次回からは普通に召喚できるが、そのステージでは戻れなくなる。

これにより、いつ、だれを、なにに憑依させるのかという戦略、戦術が生まれる。
奥にはたいていボスがいるので、最初から飛ばしてると次々帰っちゃってえらいことになる。マローネ強化するとひとりでいけてまうけど(ボソッ)


ストーリーとシステムがうまく絡み合っており、完成度が高くまとまった魅力的な作品。
かなり古い作品ではあるが、今でも色褪せない輝きがある。
ひとたび触れれば、ファントムブレイブの世界が大好きになっているハズである。


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