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満月に想う曲

満月をみると 思い出す曲。
聴いていると 満月が浮かぶ曲。

繊細で美しい 大好きな曲。

澄んだ暗闇の中から。
あたたかくたなびく雲の隙間から。
ふと振り返ったその先に。

月がその姿をそっと現すように
静かに静かに 心に染み込む曲。

深い夜を渡る月のように
静かに かすかにぬくもりを携えて

凍えるような冷たさを感じる光の色は
だけど、とても淡く微かで、美しい。

いつまでも 白い光に心を奪われたまま

やがて夜が沈む

夜の終わりはいつも喪失感に苦しくなる。

やがて月のない夜がおとずれて
月が満ちてゆく

その先にある喪失感を
すでに、微かに感じていても

月の光を求めている。



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