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長年付き合っている文房具への思い。④

ホッチキス/サクリフラット

これは30代の頃、会社の本部集中部署で大量の書類を扱っていた頃の話です。
綴じた時の綺麗さと、綴じてあった書類の束を外す時に指を怪我しないこと、に羨ましさを覚えまして、同僚(仮称Aさん)が持っていたフラットのホチキスを盗み見して(聞くのが悔しかったからw子供か!)、隣町の文房具専門店に行って自分の手に合った大きさの物を買いました。

そのAさんも様々なツールをたくさん持っていて、互いに情報交換をしたものです。
だからサクリフラットのことも情報として聞けば良かったのに、何故か聞かなかったw
ホント、子供ですよ、30超えて中堅社員にもなって「自分が持っていない事が悔しい」だなんてw
Aさんは家庭的に自分の給料は自分に使うだけの生活だったので、いいと思ったら惜しげもなく&さりげなく、買っていた人でした。悔しかったのは、その辺りが原因だったのかもしれません。

サクリフラット。
機能として20枚綴じができ、針が2倍入るものを買いました。
綴じ業務のタイミングでサッと取り出して集中して綴じ始めたら、まあなんと綺麗な綴じが楽にできること!買って大正解!
20枚綴じができるタイプにしたことも正解!平均して一回に8〜12枚を綴じるので、バシバシ進みます。乱暴に取り扱う事さえしなければ、とても綺麗に収納箱に紙束が収まりまって仕事のテンションが爆あがり🎵
サクリフラットを使う前は、綴じ部分の山型で紙束が持ち上がり、収納すればするほど崩れてしまって、何束かで交互に向きを変えて収納していくと積み上がった紙束の真ん中が落ち込んでいき、何だか投げやり仕事のようで落ち着かなかったのでした。
そ・れ・が!
とても綺麗に収納できるので、嬉しいやら・楽しいやら・捗るやら
♪( ´▽`)
それは使用する収納箱が減るというオマケまで発生して、さすがにこれには職場のみんなで「おお〜、そんな効果が出るなんて」という納得の結果になりました。
だからと言って職場全体でサクリフラットに変える、というイノベーションは起きませんでした。新しいことは誰かがやることであって、自分は今まで通りで問題ないから、そういう職場だったのです。
もう20年以上も前の話です。

今は針のない綴じ具が素敵なデザインで出ていますよね。
綴じられる紙に穴を開けないタイプのものもありますよね。
そして、紙を削減するサステナブルな取り組みで進んでいますよね。
代わりにデータ保存で証拠を残して置く事が当たり前になりましたよね。
時代が変わっていく。
サクリフラットは出番がなくなりました。
予備用に買って持っていた物もパッケージを開けていません。
そして「あの頃は良かった」なんて言うつもりはありません。
変化していく、それだけです。
ホッチキスが生まれたように。山型綴じがフラット綴じになったように。

第四回目のnoteです。
止まっていたくないので、サクリフラットの思いを手放すことにします。
読んでいただいた方へ、ありがとうございました。

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