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休日日記/二〇二四年七月九日(火)

連休だった。今月は連休が三回もある。
連休と言っても二連休×3だが、シフト制で働いている自分には珍しいことだ。

せっかくなので旅行計画でも立てようと思っていたが、メンタル不調で出費がかさんでいる。無理そう。

「せっかくなので」という言葉の欺瞞性も気になる。
確かに連休は珍しいが、無理に予定をねじ込みむのは、必ずしも自分にとってプラスにならない。
家の中で、近場でもできることもたくさんある。

OpenRecというサイトで高校演劇の動画をまとめて3作品見た。
2020年度以降の春季全国大会(春フェス)で上演された作品のアーカイブを視聴することができる。

基本的に万人向けに編集されたものではないと思われるので、娯楽として見るには心もとないが、今まで現地の人間しか観ることのできなかった演劇作品に触れられるのはありがたい。

高校演劇の全国大会には、この春フェスと総文祭がある。
どちらかというと総文祭のほうが格上だが、総文祭に参加している作品は今も映像ではほとんど観ることができない。
唯一、全国優勝した作品のみNHKで全国放送される。
自分の家はテレビがないので、よっぽどうまく工夫しないと観ることができない。
演劇はライブで観てこそだが、映像で伝わるものもある。
もう少し観やすくならないものか。

個人的には久留米大学附設高等学校の『豆球~マメキュー!!~』(※)を推したい。豆球なる架空の球技をめぐる豆球部員の活動を描いた物語である。

芯をつかませない競技説明と、どことなく漂う寓意、展開の省略からくるスピード感、1時間で見られるエンタメとして完成度の高い一作だった。

本作は言うまでもなく結構ふざけているが、他に真面目で誠実に作られた作品もたくさんある。

これらの作品から得た感動は、独占したいので「みんなも見てね」とは言わない。どうしても楽しみ方にコツはいるので、なかなか万人に勧めることはできないのだ。

※OPENREC 全国高等学校演劇協議会「2022上演4」
https://www.openrec.tv/movie/e5rknwxo4rv

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