稚内旅行日記/二〇二四年一〇月二十八~三〇日
いつ突然死してもおかしくない中年男性。
その体が動くうちに、道内の定番観光くらいは体験しておきたい。
今回もその一環で日本最北端の地、稚内旅行に出る。
10/27、仕事終わりで帰宅。
荷造りをして大通のバスターミナルへ。
いい年して深夜バスを利用する。
札幌10/27発の深夜バスを利用して28日早朝稚内到着、29日に稚内23時発の深夜バスを使うことで、実質、丸二日間現地で行動できる。
宿も1泊だけ抑えればいい。
ちなみに帰宅日である30日にも休みを入れている。休養に充てる予定。
現地の時間を有効に使うための作戦だが、万全ではない。
バス内でうまく寝られず、寝不足で現地の行動に制限がかかるかもしれない。
大通バスターミナルに到着しても稚内行のバスに関する情報が出ていない。
時間が遅くなると、何が起きるかわからない。
窓口に人がいるうちにと稚内行のバスを確認すると、今いる大通ターミナルではなく、やや南側の大通バスセンターだとわかる。紛らわしい。
出発は23時。到着は翌5時半。
三列席は初めて。思っていたより窮屈だ。
リクライニング機能はあるが、前後の席に乗客がいる。
前席の人がリクライニング機能を利用したときの窮屈さを想像すると、後ろの席に気を遣ってしまい、自分も席を倒すことができない(結局、前の人は最後までリクライニングを使用しないでくれたけど)。
完全にL字座席のまま、一晩過ごさなければならなくなった。
ちなみに簡易なカーテンによる仕切り、フットレスト、USB充電、Wi-Fiはある。
睡眠準備のために持参した、100均一のスリッパ、目隠し兼まくらがわりのネックウォーマーを着用。車内は温かく、寒さは気にならなかった。
発車して20分くらいで車内消灯。暗い。
どうすればよい具合に寝られるのか試行錯誤する。
最終的に窓側に身を預け壁にごんごん頭をぶつけながら寝る。
午前5時30分、稚内のハートランドフェリー乗り場に到着。
もしかしたらフェリーに乗れるかもと思って下車地を選んだが、結局スケジュールと予算が合わず見合わせることにした。
うっすら磯の匂いがする。
フェリー乗り場は建物が新しく、ベンチも多くて居心地がよい。
ベンチでしばらくぼーっとしながら次の行動を考える。
実はあれこれ考えたわりに、きちんとしたスケジュールが立てられなかった。
稚内のマストは9時開場のノシャップ寒流水族館。あとは宗谷岬くらい。
急げば初日でクリアできなくもないが、あんまりあくせくしたくない。
心配通り、頭がぼうっとする。
天気は曇り。雨が降りそう。予定も曖昧。
幸先は不安だが、来てしまった以上は楽しむしかない。
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