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私の彼氏は狼男?

 

 私の名前は山下美月。私には、同棲している彼氏が居ます。その彼氏は、俗に言うクール男子。言い方を変えれば、ツンデレ?


 
美月:あ、○○君。おはよう。

○○:ああ。

美月:もうすぐでご飯出来るから。先に、顔洗ってきてね。

○○:分かった。 

 
 この人がその彼氏。大神おおかみ○○君。彼とは、会社の同期として出会ったんです。

 
美月:はい。どうぞ。

○○:ああ、助かる。(動作:パクッ。)

美月:どう?

○○:いつも通りだな。

美月:ふふっ。良かった。いただきます。

美月:うん。美味しい。

 
 彼が、いつも通りと言うときは、大丈夫だという時。○○君に関する専門用語、みたいな感じかな。

 
美月:今日、帰りは?

○○:同じ部署なんだから、大体一緒だろ。

美月:それは~、そうだけど。

○○:今日は基本、何もない。定時で帰れるだろ。

美月:分かった。

○○:また一緒に帰るのか?

美月:うん。○○君は、私と一緒に帰るの、嫌?(動:上目遣い)

○○://///べ、別に。・・・勝手にしろ。

美月:うん。ありがとう🤗

○○://///ふん。

美月:ふふっ。

○○://///早く食べろ。

美月:はーい。

○○:ったく/////


○○:行くぞ。

美月:あ、ちょっと待ってよ~~!

○○:早くしないと置いてくぞ。

美月:とか言って、待っててくれてるじゃん。

○○:う、うるせぇ/////早く行くぞ。

美月:うん!


美月:おはようございます!

○○:おはようございます。

同僚:おはようございます!

?と?:美月、おはよう。

美月:おはよう。"史緒里"、"美波"。

史緒里:ねぇ、美月。

美波:相変わらず一緒に通勤してるんだね。

美月:うん。まあね。

 
 この二人は、久保史緒里と梅澤美波。彼女達もまた、私と○○君の同期。実は、○○君と付き合う事が出来たのも、この二人のお陰なんです。まあ、○○君が好きってことは言ってなかったんだけど。


史緒里:でも、実際の所、どうなの?

美月:?何が?

美波:だってほら。大神さんって、無愛想じゃん?何考えてるかも分かりにくいし、目力も凄いし。

史緒里:うんうん。後、大神さんって、美月に好きって言ってるの?

美月:うーん、そう考えると、あんまり言われたこと無いかも。

史緒里:え!?一回も?

美月:いやいや!流石に、ゼロじゃないよ!それに・・・/////(動:モジモジ)

史緒里と美波:それに?

美月:その/////・・・夜は・・・言われるから。(動:モジモジ、照れ笑い)えへへ/////

史緒里と美波:マジか~~。

美月:それに、こないだのハロウィンの時もね。私は赤ずきんちゃんのコスプレで、○○君は狼のコスプレをしたんだけど・・・




美月://///どう、かな?

○○:まあ/////似合ってる。(心:クソ可愛いじゃねぇか。)

美月:あ、ありがとう/////

 
 そして、夜は・・・

 
美月:あ、あの。○○君?

○○:何だ?

美月:えっとぉ~/////これって、どういう状況?

○○:俺がお前を押し倒してる。

美月:それは分かってるんだけど。あの/////なんで、押し倒されてるの?

○○:お前は今、赤ずきんだ。そして、俺は狼だ。

美月:う、うん/////そうだね。

○○:お前だって知ってるだろ?

美月:な、何が?

○○:狼は、赤ずきんを喰うんだ。

美月:う、うん。

○○:だから、俺はお前を喰うんだ。

美月://///あ、あの。優しくしてね?

○○:それは、無理だな。大人しく、俺に喰われろ。

美月:ふぇっ/////あっ😳



美月:なんて事が、ありまして・・・

史緒里と美波:めっちゃ熱々じゃん。

美月:いやー/////えへへ🥰

○○:お前等。ちゃんと仕事しろ。

三人:はい!すいません!

○○:ったく。久保。

史緒里:はい!

○○:此、昨日の奴。

史緒里:あ、はい。えっと・・・どうでしたか?

○○:一カ所だけ間違えてる。それ以外は完璧だ。

史緒里:は、はい!

○○:それから梅澤。

美波:はい!

○○:お前も一カ所だけ間違えてる。

美波:はい。

○○:山下。

美月:あ、はい。

○○:お前も一カ所だけ間違ってた。

美月:はい。すいません。

○○:ったく。三人揃って一カ所だけ間違えるって。打ち合わせでもしたのか?

三人:そんな事はしてません!

○○:そうかよ。じゃあ、とっとと修正して持って来い。

三人:はい!

 
 実は○○君。私達同期の中では、一番の出世頭なんです。だって、入社二年目で部長なんだから。まあ、私達はまだ全然だけど。

 
美月:でもほら!○○君って、凄いカッコいいじゃん。

美波:まあ、それはそうだけど。

史緒里:それでも、怖いものは怖いし。

美月:ふふっ。

美波:ちなみに、家では何て呼ばれてるの?

史緒里:あ、気になる!やっぱり、山下?

美月:ううん。美月って呼ばれてるよ。

美波:そうなんだ。

史緒里:なら安心。

美月:安心って・・・(心:○○君は一体、皆からどう思われてるんだろう?)


休憩時間


史緒里:二人とも、一緒にご飯食べよう。

美月と美波:良いよ。

美月:大神部長も一緒にどうですか?

○○:いや。俺は良い。

美月:そうですか。私は一緒に食べたかったんだけど、○○君は違うんだ。(動:シュン😢)

○○:・・・/////行かないとは、言ってないだろ。

美月:ふふっ。じゃあ行きましょう!

史緒里と美波:うん。

○○:ちっ。ハメやがったな。お、おい!引っ張るな!

美月:良いから良いから。

史緒里と美波:・・・(心:大神さんって、ツンデレなのかな?)

 
食堂

 
三人:いただきます。(動:パクッ)美味しい~~!
 
○○:はぁ~。(動:パクッ)

美月:大神部長、美味しいですか?

○○:いつも通りだ。

美月:ふふっ。良かった。

史緒里と美波:?

美月:○○君のいつも通りは、大丈夫って意味なの。

史緒里と美波:へぇー。

○○:余計な事言うな。

美月:あ、すいません。

社員:あの~~。

美月:はい?

社員:良かったら、相・・・

○○:あ?

社員:ひぃ~~!失礼しました~~!

美月:あ。?どうしたんだろ?

史緒里と美波:・・・(心:大神さん、独占欲強い。)

史緒里:美月って、鈍感なんだね。

美月:?大神部長。さっきの人、何だったんですかね?

○○:知るか。興味ない。それより、とっとと飯食え。休憩時間、終わるぞ。

美月:え!?って、後三十分もあるじゃないですか。

○○:良いからはよ食え。とっとと戻るぞ。

美月:はーい。

○○:🤨・・・ちっ。(心:ったく。もっと危機感持てや。)クソ。

史緒里と美波:・・・(心:凄い。周りに圧をかけてる。もう顔が、鬼に見える。思ったより、愛されてるんだなぁ。美月って。)

美月:(動:パクッ)ん~~!おいひい!

○○:・・・ちっ。(心:此奴、食堂出禁にするか。どいつもこいつも声を掛けようとしやがって。なんでこんなに人気なんだよ此奴は。クソッ!)


一週間後


美月:うーん、どうしよう。

史緒里:どうしたの?

美波:なんか、悩んでるみたいだけど。

美月:あー、うん。実は今度、○○君の誕生日なんだけど、プレゼントどうしようかなぁって思って。

史緒里:そっかぁ。同棲始めてからは、初めてだっけ?

美月:うん。

美波:大神さんの好きなもので良いんじゃないの?

美月:○○君の好きなもの?うーん。あ!

史緒里:なんかあった?

美月:ラーメン!

史緒里と美波:駄目です!

美月:ですよね~~!

史緒里:いっそのこと、プレゼントは私!ってやれば?

美月:・・・/////そ、それは~、その~。(動:モジモジ)ちょっと、恥ずかしい/////

美波:まあでも、良いかもね。プレゼントは私って。

美月:えぇ~!で、でも~!/////うぅ~~!恥ずかしすぎて、死んじゃうよぉ~!/////

史緒里と美波:・・・(心:美月の、恋する乙女モード。久しぶりに見たな。)

美月:うぅ~~/////○○君、喜んでくれる、かなぁ?

史緒里:絶対喜ぶよ!

美波:うんうん。自信もって!

美月:・・・うぅ~、分かった/////やってみる!

史緒里と美波:頑張れ!

美月:うん!

○○:ちゃんと仕事しろ。

三人:すいません!


誕生日当日


○○:ただいま。

美月:おかえり!ご飯出来てるよ。

○○:ああ。


美月:それじゃあ改めて、○○君。お誕生日おめでとう!

○○:お前、わざわざ作ったのか?これ全部。

美月:う、うん。い、嫌だった?

○○:・・・別に、嫌とは言ってない。

美月:良かった。じゃあ食べよう。

○○:ああ。(動:パクッ)(心:相変わらず美味いな。)

美月:いただきます。(動:パクッ)う~ん!美味しい!

 
 それから、ご飯とケーキを食べ、改めて誕生日をお祝いした。そして、勝負の時間が迫っていた。

 
美月:ふぅー😔よし!ねぇ、○○君。

○○:何だ?

美月:私、先にお風呂入って良いかな?

○○:ああ。

美月:ありがとう。


三十分後



美月:上がったよ。

○○:ああ。俺も入ってくる。

美月:うん・・・ねぇ。

○○:何?

美月:誕生日プレゼント、まだ渡してないじゃん?

○○:プレゼントは要らん。気にするな。

美月:あのね?その/////用意、してあるの。プレゼント。

○○:そうか。

美月:寝る前に、渡したいんだけど・・・良い?

○○:分かった。じゃあ、先に風呂入る。

美月:うん。ゆっくりしてきてね。

○○:そんなに長く入んねえよ。

美月:・・・よし。


寝室


美月:・・・うぅ~~!/////やっぱり、恥ずかしい😣でも、○○君の為に。当たって砕けろ!


十分後


○○:はぁ~、あちぃ。ん?彼奴は・・・上か?


二階


○○:おい美月。居るのか?

美月(ドア越し):あ、うん。居るよ。

○○:寝室か。もう寝んのか?

美月(ドア越し):えっとぉ、その~。プレゼント。渡してからかな?

○○:そもそも、そのプレゼントって何だ?

美月(ドア越し):う、うん。その・・・入って良いよ。

 
🚪ガチャ

 
美月:きゃっ!ちょ、ちょっと!な、何で裸なの?!

○○:しょうがねぇだろ。暑いんだよ。てかお前、その格好・・・

美月:あ/////う、うん。あのね?その・・・



美月:プレゼントは/////私。

○○:は?

美月:だ、だから。誕生日プレゼントは、私なの。

○○:・・・

美月://///(心:うぅ~!な、なんか言ってよぉ~~!)○、○○君?どうし・・・きゃっ!ふぇ/////○、○○君?

○○:何?

美月:いや~。あの~、その~・・・今の私どうなってる?

○○:俺に、襲われそうになってる。

美月://///(心:はわわわわっ!この展開って、もしかして・・・)えっとぉ~、私は、どうなるんでしょう?

○○:さあな(動:ニヤッ😏)一つだけ言えるのは、お前は喰われるって事だな。

美月://///

○○:狼は、月を見ると血が騒ぐんだぜ?

美月:で、でも!今日は、天気が悪いから、月は見えないよ?

○○:ははっ。何言ってんだ。月なら、目の前に有るだろ。

美月:え?どういう事?

○○:お前の名前、美しい月だもんな。

美月:ふぇ/////

○○:狼は、満月を見ると興奮する。満月って事は美しい月って事だ。つまり、お前は満月なんだよ。そして、俺の血は今。ざわざわしてる。だから・・・(動:ペロッ😋)早く喰わせろ。

美月:ふぁ・・・ふぁい/////


 
 この後、私は○○君に、一晩中食べられてしまいました。やっぱり○○君。実は狼男なのかもしれない。




END







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