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第8話 母親


 前回のお話・・・○○の有りもしない噂を流し陥れようとした隣のクラスの島山。しかし、クラスメイトや宮島、美月達のお陰で島山と○○は和解。○○の身の潔白は、完全に晴れた。これがきっかけとなり、○○は美月を、姉として、家族として、受け入れたのだった。それから一ヶ月経った今、○○達の周りで、新たな敵が暗躍していた!(ちょっと大袈裟にしてみました。テヘッ😉)



○○:ふぁ~🥱

ガチャ🚪

○父:おはよう。○○。

○○:おはよう。

美月:おはよう○○君。

○○:おはよう。

美月:😀返事してくれた!えへへ。

○○:・・・キモいぞ?

美月:ガーン😨

○○:・・・ふっ😏

美月:あ、今笑った!

○○:笑ってねぇし。てか、はよ食えよ。遅刻するぞ。

美月:もう・・・素直じゃないんだからぁ。

○○:おい、ジャム取れ。

美月:あ、むぅ~!はい!

○○:ん。

美月:ありがとうは?

○○:ん?ん~。パクッ👄

美月:無視!?

○○:美味いね、この食パン。

○父:だろ?母さんのお手製だからな。

○○:え?あ、そう・・・

美月:・・・まだ、認めてくれないの?お母さんの事。

○○:・・・パクッ👄今日は日直だから先に行く。親父。今日は俺、バイトだから。

○父:あぁ。分かった。

○○:いってきます。

○父:いってらっしゃい。

美月:・・・いってらっしゃい・・・

○父:・・・まだ、過去の事を引きずってるんだ。昔、母親に暴力を振るわれた事を。それ以来、母親に対して、あまり良い感情を持ってない。でも、心の中では分かってる筈だよ。信じられる人も居るって。

美月:うん・・・ところで、お母さんは?

○父:ん?あぁ~、お隣さんだよ。

美月:お隣さん?

美母:ただいま。

二人:おかえり。

美母:あら?○○君は?

○父:日直だからって、先に行ったよ。

美母:そう。

美月:お母さん。

美母:なーに?

美月:お隣さん、どうかしたの?

美母:うん・・・アレが出たみたいなの。

二人:アレ?

美母:そう。アレ。○よ。

二人:あぁ~~。

○父:それは、大変だね。

美母:でも、何で私なのかしら?

二人:・・・自覚ないんだ。

美母:?

美月:お母さんって、時々、男勝りなんだよね。

○父:言えてるね。

美母:なんの話?

二人:ううん!なんでも!

美母:そう?

三人:ふふっ。

美母:美月。早く食べて、学校行きなさいよ。

美月:はーい。パクッ👄うん、美味しい!

二人:ふふっ。


○○side


○○:はぁ~。

啓太:どうしたんだ?溜め息なんか付いて。

○○:あぁ、ちょっとな。

啓太:・・・また家族の問題か?

○○:家族っていうか・・・

啓太:もしかして、お母さんの方か?

○○:あぁ。この間の一件で、美月の方は信じられるようになったんだ。

啓太:姉さん、とは呼ばないんだな。

○○:?あぁ。姉さんって柄じゃ無いだろ。

啓太:そうか?

○○:だって美月の奴、精神年齢、小学生レベルだぜ?

啓太:良いじゃん。可愛いってもんよ。

○○:・・・はぁ~。ていうか、美月の方は今はいいんだよ。問題は・・・

啓太:お母さん、ってことだろ?

○○:あぁ。・・・信じたいとは思ってるんだ。美月の母親だから。でも・・・過去のアレを、どうしても思い出しちまって。

啓太:子供の時のトラウマは、永遠に消えないって言うしな。

○○:・・・

啓太:まあでも!いつかは信じられるようになるさ。美月さんの事は、信じられたんだから。

○○:・・・あぁ・・・ん?

啓太:どうした?

○○:アレ・・・

啓太:ん?あの女の人が、どうかしたか?

○○:・・・!?


💭


○○(幼少期):・・・お母さん・・・やめてよ・・・

?:うるさい!

○○(幼):!?ごめんなさい!

?:うるさい!うるさい!

○○(幼):ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい!

?:うるさいうるさい!うるさい!

○○(幼):ごめんなさい!

元母親:アンタなんか、産まなきゃ良かった・・・

○○(幼):!?


○○:あ、あぁ、あぁっ・・・

啓太:おい、○○!どうしたんだ?○○?

○○:あ、あぁ、嫌だ・・・やめろ・・・嫌だ・・・あぁ、あぁっ・・・あぁっ・・・あぁっ!あぁっ!

啓太:○○!

○○:やめろ・・・やめろ!来るなぁ!

啓太:・・・これは尋常じゃない・・・こっからなら、家に帰った方が近いな。よし。○
○!お家に帰ろう。な?

○○:イヤだ・・・イヤだ・・・嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!

啓太:○○!大丈夫だからな。とはいえ歩ける状態じゃない・・・仕方ない。○○。おんぶで我慢しろよ。よっと!ダッ🏃💨


美月side


○父:そろそろ、行ってくるよ。

美月:私も行くね。

美母:うん。気をつけてね。

🚪ガチャ

三人:?

啓太:すいませーーん!

○父:啓太君?はーい。どうした・・・!?○○?!

○○:嫌だ・・・嫌だ・・・嫌だ!

美月:○○君!どうしたの?!啓太君、何があったの?

啓太:それが、俺にもよく分からないんです・・・学校に向かってたら、女性を見かけたんです。そしたら、突然・・・

○父:女性・・・(心:まさか・・・でも、有り得ない話じゃない・・・)○○。何が有った?話せるか?

○○:あぁ、あぁっ・・・助けて・・・お父さん・・・

○父:!?ギュッ🫂よしよし。ナデナデ👋大丈夫だ・・・大丈夫だぞ。お父さん、側に居るからな。

○○:あぁ、あぁっ、あぁっ・・・お父、さん・・・コテン

○父:ナデナデ👋よしよし。大丈夫だからな。

全員:・・・

美月:お義父さん、コレって・・・

○父:もしかしたら、見たのかもしれない。

美月:え?

○父:・・・女性を見て、こうなったんだよね?

啓太:はい。

○父:・・・似ていたのかもしれないな。母親と。

三人:!?

美月:それって、虐待してた?

○父:うん。

美月:どうするの?

○父:・・・啓太君と美月ちゃんは学校に行きな。母さん。今日は、会社休むよ。

美母:うん。分かった。

全員:・・・

○父:ナデナデ👋ほら。二人は早く学校に。遅刻するよ。

啓太:・・・はい。いってきます。

○父:いってらっしゃい。

美月:・・・○○君・・・

○父:美月ちゃんも。

美月:・・・いってきます・・・

二人:いってらっしゃい。

○父:・・・とりあえず、部屋に運ぼう。

美母:・・・

○父:・・・母さん?

美母:・・・私、居ない方が良いかな?

○父:母さん・・・

美母:・・・

○父:頼んで、良いかな?

美母:うん。分かった。落ち着いたら、連絡して?

○父:・・・うん。

美母:・・・

○父:よっと!


○○の部屋・○○side


🛌

○父:ナデナデ👋・・・○○・・・

○○:すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・

○父:・・・落ち着いたかな・・・

○○:・・・て・・・

○父:○○?

○○:・・・めて・・・やめて・・・やめてよ・・・

○父:○○。大丈夫だぞ。🤝ギュッ

○○:助けて・・・お父さん・・・

○父:大丈夫だから。側に居るからな。

🚪ガチャ

美母:お父さん、私・・・出るわね。

○父:うん。ごめんね。

美母:ううん。会社の方には、連絡しといたから。部長さんも、今日は1日、側に居てあげてください、だって。

○父:うん・・・

美母:じゃあ、いってきます。

○父:いってらっしゃい。

バタン🚪

○父:・・・○○・・・

○○:すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・


美月side


美月:・・・

史緒里:ちょっと、美月!

美月:え?あ、なに?

史緒里:どうしたの?今日はずーっとボーッとしてるけど。

宮島:何か有ったのか?

美月:・・・後で、話すよ。お昼、屋上で良い?

史緒里:うん、良いけど・・・

宮島:○○の事か?

美月:うん、そんなとこ・・・

二人:・・・


啓太side


啓太:はい。そういう事なんです。はい。なので、今日のバイトは、二人とも休みで。

高村(電):分かった。安静にな。

啓太:はい。

📱ピッ

啓太:はぁ~。

男1:なあ啓太。○○、どうかしたのか?

啓太:ちょっと、体調不良でね。ありがとな男1。日直、変わってもらって。

男1:そんな事は気にすんなよ。

啓太:うん・・・

男2:それにしても心配だな。ただの体調不良じゃ無いんだろ?

啓太:・・・

男3:そうなの?

啓太:・・・昔の、トラウマがな。

全員:・・・

?:あの・・・

啓太:ん?あぁ、島山さん。

 彼女は、例の一件で、1ヶ月の停学処分になっていたが、今は復帰していた。

島山:ちょっと、良いかな?

全員:?

島山:実は、山下君の事を調べた事が有ったの。

啓太:それって、あの噂の為に?

島山:ううん。その後だよ。それから、あの時は、本当にごめんなさい!

啓太:☺️今更だろ。あの件は、二人の和解で決着が着いてる。

島山:うん・・・

啓太:それで、○○の事を調べたっていうのは?

島山:あ、うん・・・私のお父さん、会社の社長でしょ?

全員:うん。

島山:お父さんに頼んで、調べてもらったの。彼の過去を。

啓太:とうして、○○の過去を?

島山:あの時、先輩が言ってたでしょ?

💭


美月:○○君は、昔から苦しんできたの!小さいときに、大きな心の傷を負って。それからずっと!なのに・・・これ以上!○○君を苦しめないで!


島山:それで、何か力になれないかなぁって思って、調べたの。ごめんなさい。

啓太:ううん。気にしないで。それで?

島山:あ、うん・・・それで知ったの。彼の産みの親の事。

啓太:・・・そっか。

島山:・・・過去のトラウマって・・・産みの親からの虐待、の事だよね?

啓太:ああ。そうだよ。

島山:やっぱり・・・それで、最近、この町で目撃されてるらしいの。

啓太:!?目撃?

島山:うん。この写真の女が、その産みの親。

啓太:・・・!?この女・・・今朝の・・・コレが、○○の元母親?

島山:うん。この女が、よく目撃されてる。

啓太:こいつ、今朝見かけたんだ。○○と歩いてる時に。

全員:!?

男1:じゃあ・・・

啓太:○○は見てしまったんだな。過去のトラウマの元凶を。

島山:でも、村岡君は、知らなかったの?山下君の、元母親の事。

啓太:え?ああ・・・俺と○○が出会ったのは、元母親が家を出て行った後だからさ。

男2:え?そうだったのか?

啓太:うん。俺と○○が出会ったのは、小3のときだから。

男3:へぇ~。

啓太:三年のときに、俺が引っ越して来たんだ。それからは、ずっと一緒だよ。

男1:じゃあ、元母親の事は、後から聞いたって事か?

啓太:うん。○○が、話してくれたから。

島山:そうだったんだ。

啓太:・・・ありがとね、島山さん。

島山:え?

啓太:教えてくれて😄

島山:ズキュン💘あ、い、いえ・・・お役に立てたなら・・・良かったです・・・はい/////

啓太:?顔赤いけど、大丈夫?

島山:は、はひっ/////だ、大丈夫です・・・じゃあ、失礼します!ダッ🏃💨

啓太:ああ、ありがとね!

島山:はいぃ/////

全員:・・・罪な男だねぇ。○○みたいに。

啓太:?何が?

全員:なんでも!

啓太:・・・?あ、そうだ。おじさんに伝えておかないと。

📱Prrrrrrrr

☎️(留守電):現在、電話に出ることが、出来ません・・・

啓太:やっぱりか。おじさん。啓太です。今朝の○○の事ですが・・・原因は、元母親でした。この街に来てるみたいです。実際に○
○が目撃してます。念のため警戒してください。○○を狙ってるのかもしれません。それじゃ。

📱ピッ

男2:大丈夫なのか、○○は?

啓太:分からない。でも・・・俺がもっと気にかけとかないと。

全員:・・・

担任:おーい、座れよぉ。ん?なんだ、山下は休みか?

啓太:はい。体調不良です。

担任:体調不良?珍しいな・・・村岡。放課後に、プリント類、持って行ってくれるか?

啓太:もちろんです!

担任:お、おう・・・頼むな。

啓太:・・・


昼休み・屋上


美月side


史緒里:で、何が有ったの?

美月:うん・・・実は・・・

 私は、今朝の事を話した。

史緒里:それで、大丈夫なの?

美月:今日は、お義父さんが一緒に居るよ。

宮島:原因は?元母親?

美月:だと思う・・・

史緒里:・・・大丈夫?

美月:私なんかより、○○君の方が大変だもん。

史緒里:・・・美月。ギュッ

美月:え?史緒里?

史緒里:無理したらダメだよ。

美月:・・・

史緒里:何かあったら、私達を頼ってね。

宮島:そうだな。友達だからな。

美月:あ・・・☺️ありがとう、二人共。

🚪ガチャ

三人:!?

?:あ、美月さん!

美月:啓太君?どうしたの?

啓太:今朝の○○のアレ、元母親が原因でした。○○が見たのは、自分を虐待していた元母親だったんです!

美月:え!?じゃ、じゃあ!

啓太:はい!かなりマズいかもしれません。

宮島:だが、何故に今更?

史緒里:確かに。その人が出て行ったの、ずっと前なんでしょ?

啓太:はい。俺が出会うよりも前なので。

宮島:考えられるのは、連れ戻しに来た、って事だよな?

啓太:・・・

美月:知ってるのかな?

啓太:何がですか?

美月:その、元母親。家の場所とか。

啓太:可能性は高いと思います。

美月:早く帰らないと!

史緒里:落ち着いて!今帰れるわけ無いでしょ?

美月:ゴメン。

宮島:・・・家には?

啓太:一応、おじさんに連絡済みです。

宮島:なら大丈夫だよ。兎に角、焦ったってしょうがない。

美月:うん。

啓太:・・・

 そして放課後。山下家の前・・・

美月:お母さん?

美母:あ、美月。史緒里ちゃん達も。おかえり。

美月:ただいま。何してるの?

美母:今日は出掛けてたのよ。○○君の近くには居ない方がいいかなって。

美月:そっか・・・

美母:私はリビングに居るから。

美月:うん。


○○の部屋


○父:・・・(心:今更戻って来るとは・・・何を考えてる?)

○○:んっ。ん~~・・・

○父:起きたか?

○○:お父さん・・・会社は?

○父:休んだよ。

○○:ゴメン・・・俺の所為で・・・

○父:気にするな。・・・見たのか?

○○:うん・・・

○父:・・・大丈夫。俺が側に居るからな。

○○:お父さん・・・

○父:何だ?

○○:ありがとう。

○父:○○・・・☺️

 🚪ガチャ

ただいま!

○父:あ、帰って来たみたいだな。

○○:うん。

啓太:○○!

美月:大丈夫?!

○父:二人とも、静かに。

二人:あ、ごめんなさい。

美月:起きたんだね。

○○:ああ。啓太、ありがとな。運んでくれたんだろ?

啓太:あ、ああ・・・大丈夫か?

○○:うん。

宮島:思ったよりは元気そうだな。

○○:先輩・・・

史緒里:とりあえず一安心かな。ね、美月?

美月:うん!

史緒里:ふふっ。

📱Prrrrrrrr

○父:ん?○○のスマホだな。

○○:・・・非通知だ。

○父:非通知?

○○:うん・・・もしもし?

?(電):こちら、山下○○さんの携帯で間違い無いですか?

○○:そうですけど・・・あなたは?

?(電):私は・・・あなたの母親です。

○○:!?あ、あぁ・・・

○父:?○○?

○○:あ、あぁ・・・フリフリ

○父:!?啓太君、○○を頼む!

四人:!?

啓太:は、はい!

 ○父は○○からスマホを取り上げた。

○父:もしもし。

元母(電):あら、久しぶりね、アナタ?

○父:何のようだ?

元母(電):そんなに警戒しないでよ。アナタと私の仲でしょ?

○父:ふざけるな!

○○:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・ブルブル

啓太:○○、大丈夫だぞ。

三人:・・・

○父:今更何しに戻ってきた?!それに、何故○○のスマホの番号を!

元母(電):そんな事はどうでも良いの。

○父:何?

元母(電):ふふっ。○○は元気そうね?

○父:お前のせいで気分は最悪だ。俺も○○もな。

元母(電):酷いわね、そんな事言うなんて。

○父:黙れ。

元母(電):会いに行って良い?

○父:何?良い訳ないだろ。

元母(電):まあ、拒否権は無いけどね?

 ピンポーン

全員:!?

○父:まさか、お前!

元母(電):ふふっ。出てよ、アナタ。

○父:・・・

📱ピッ

○父:何が有っても来るな。良いな?

○○以外:はい。

○○:お父さん・・・

○父:☺️気にするな。な?

○○:・・・うん・・・

🚪バタン

○○:・・・

啓太:大丈夫だよ。

○○:うん・・・

美月:○○君・・・


リビング


美母:ねぇ、この人って・・・

○父:うん。僕が出るから、出てこないで。

美母:分かった。


🚪ガチャ


元母:久しぶり。

○父:・・・コッチは会いたくなかった。

元母:ふふっ。○○は?二階?

○父:教える義理は無いだろ?

元母:私は母親よ。

○父:息子に手を上げるような母親が何処にいる?

元母:アレは元々、アナタの所為でしょ?

○父:お前という奴は・・・兎に角、帰ってくれ。○○は、君の所為で苦労したんだ。これ以上、○○を苦しめないでくれ。

元母:それは無理ね。

○父:何だと?!

元母:○○は連れて帰るわ。

○父:ふざけるな!お前なんかに○○は渡さない!

元母:はぁ~。アナタ、再婚したんでしょ?

○父:・・・

元母:娘も出来たらしいじゃない。それで十分でしょ?子供は一人でいい。だから、○○は私が連れて行く。問題有る?

○父:○○も、新しく出来た娘も、二人とも俺の子供だ!だから、二人とも俺が守る!


○○の部屋


 玄関での話し声は○○の部屋まで聞こえていた。


○父:〈お前という奴は・・・兎に角、帰ってくれ。○○は、君の所為で苦労したんだ。これ以上、○○を苦しめないでくれ。〉

元母:〈それは無理ね。〉

○父:〈何だと?!〉

元母:〈○○は連れて帰るわ。〉

○父:〈ふざけるな!お前なんかに○○は渡さない!〉

宮島:滅茶苦茶な事言ってるな。

史緒里:うん。

美月:身勝手過ぎるよ・・・

啓太:・・・

○○:嫌だ・・・あいつの所になんて行きたくない!

啓太:大丈夫だ。○○の居場所は此処だ。連れて行かせやしない。絶対に。

○○:・・・

啓太:それに、おじさんだって・・・

元母:〈娘も出来たらしいじゃない。それで十分でしょ?子供は一人でいい。だから、○○は私が連れて行く。問題有る?〉

○父:〈○○も、新しく出来た娘も、二人とも俺の子供だ!だから、二人とも俺が守る!〉

○○:お父さん・・・

啓太:ほらね。

○○:うん・・・


玄関


元母:はぁ~。良いから早く○○を連れてきて。

○父:何度も言わせるな。帰れ。

元母:・・・○○~~!私と帰るわよ~~!

○父:やめろ!

元母:はぁ~。上がるわよ。

○父:帰れ!

元母:うるさい!

?:いい加減にしなさい。

元母:はぁ~?


○○の部屋


元母:〈・・・○○~!私と帰るわよ~!〉

全員:!?

○父:〈やめろ!〉

元母:〈はぁ~。上がるわよ。〉

史緒里:どうしよう・・・

宮島:マズいな・・・

○○:嫌だ・・・来ないで・・・

啓太:○○・・・

美月:もう我慢出来ない!

史緒里:え?ちょっ、美月?

美月:一発ガツンと・・・!

?:〈いい加減にしなさい。〉

○○以外:!?

○○:・・・

美月:お母さんだ・・・


玄関


元母:あんたが、新しい嫁?

美母:そうよ。

元母:ふうん。まあ良いや。部外者は引っ込んでて?

美母:今は、私が母親です。

元母:認められてないのに?

美母:関係ない。

元母:・・・はぁ~。どいつもこいつも私の邪魔を・・・○○は私の物よ!

✋パチーーン

○父:!?

元母:何すんのよ!

美母:○○君は、アナタの物じゃない!そもそも、○○君を物扱いしないで!

○父:・・・母さん・・・

元母:ふん。説教してるつもり?うざったいのよ!

美母:帰りなさい。今すぐ!私達の前から消えて!そして、二度と現れないで!

元母:くっ・・・後悔しても知らないから。

 そう言い残し、元母親は去っていった。

○父:母さん・・・

美母:ごめんなさい。出てこないでって言ったのに・・・

○父:ううん。助かったよ。ありがとう。

美母:・・・うん・・・大丈夫かしらね。母親って言って・・・

○父:・・・○○・・・

美母:え?あ、○○君・・・

○○:・・・

○父:○○。母さんは・・・

美母:お父さん。

○父:母さん・・・

美母:ごめんなさいね。勝手に母親とか言って・・・私の事は、認めてくれなくても良いよ。でも、美月の事は、信じてあげて?この子は、優しい子だから。

美月:お母さん・・・

○○:・・・ありがとう・・・お母さん。

全員:!?

美母:今、お母さんって・・・私のこと、認めてくれるの?

○○:・・・うん。

美母:・・・うっ。グスッ😢ありがとう・・・○○君😂

全員:☺️

○○:・・・うん・・・

○父(心):・・・強くなったな・・・○○。

○○:フラッ

美母:あ・・・ギュッ

美月:○○君!?

○父:眠ってるだけだよ。

○○:すぅ、すぅ、すぅ、すぅ・・・

○父:・・・疲れちゃったんだろうな。

美母:ふふっ😊おやすみ。○○君。

全員:☺️


 こうして、家族として受け入れられた美月母。今ここに、新たな家族が誕生した。


○○:おはよう、母さん。

母:おはよう。

二人:😊




To be continued…








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