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#3 旅行(前編)


 今回のお話は、前編、中編、後編と分けて投稿します。一応、中編と後編も含めて#3ということになります。



○○:旅行?

理々杏:うん・・・駄目?

○○:ふふっ。良いよ。何処に行きたいの?

理々杏:・・・栃木。

○○:・・・はい?

理々杏:だ、だから・・・栃木に行きたいの。

○○:・・・栃木って、此処は東京だよ?

理々杏:うん。

○○:東京から栃木って、ほぼお出かけだよ?旅行って程じゃないでしょ。

理々杏:だって・・・行きたいんだもん。

○○:・・・じゃあ、栃木はお出かけで行こうよ。旅行は、また別の所に行こう?

理々杏:・・・ホントに?栃木に行ってくれる?

○○:当たり前でしょ?大好きな理々杏ちゃんの願いだからね。

理々杏://///あ、ありがとう。

○○:ふふっ。じゃあ、旅行で行く所、一緒に考えよっか。

理々杏:うん!

○○:☺️




理々杏:うーん・・・

○○:まずは、北海道とかは?

理々杏:北海道・・・うーん・・・北海道は冬が良いかな。

○○:・・・じゃあ、東北は?

理々杏:東北はね・・・秋田とかかな。

○○:秋田?

理々杏:うん。きりたんぽ食べたい。

○○:きりたんぽ・・・他は?

理々杏:・・・無い。

○○:きりたんぽの為だけに、東北?

理々杏:・・・東北はパス!

○○:じゃあ、とばして九州は?

理々杏:九州・・・行きたい!九州行ってみたい!

○○:お、おう・・・じゃあ、決定で良い?

理々杏:でも・・・

○○:?でも・・・何?

理々杏:○○君は良いの?何処か行きたいところ有ったんじゃ・・・

○○:大丈夫だよ。理々杏ちゃんが行きたいところが、僕の行きたいところだから。

理々杏:ホントに?無理してない?

○○:してないよ。ほら。九州の何処に行くか決めよ?

理々杏:うん!

○○:九州って言っても、七県有るからね。

理々杏:うん。とりあえず、福岡と長崎と熊本は決まりだよね。

○○:そうだね。それなら、鹿児島も外せないよ。

理々杏:それ言い出すとキリがないよ。

○○:ぶっちゃけ、全部の県に行きたいけどね。

理々杏:キリがないって・・・

○○:とりあえず、福岡は何処に行く?

理々杏:うーんと。太宰府天満宮とかかな。

○○:成る程。後は、キャナルシティとかだね。

理々杏:キャナルシティ?

○○:博多にあるんだけど・・・何て言えばいいかな。うーん。イオンみたいな感じだけど・・・まあ、色んなお店が有るんだよ。ご飯屋さんとか、おもちゃ屋さんとか、その他諸々。夜は、噴水ショーも有るんだよ。

理々杏:へぇ~。なんか楽しそう!じゃあ其処は決まり!

○○:じゃあ、キャナルシティの近くにあるホテル、予約しないとね。

理々杏:うん!よぉ~し!この調子で、どんどん行き先を決めよう!

○○:ふふっ。(心:よっぽど嬉しいんだろうなぁ。旅行に行けることが。)

理々杏:んふふ🥰

○○:☺️(心:可愛い。)

理々杏:(心:○○君との旅行・・・楽しみだなぁ!んふふ🥰それに、夜は一緒に、お風呂入ったり・・・きゃ~~!)えへへ/////

○○:?ふふっ。


 なんか、お互いすれ違ってる気がするけど・・・まあ、良いか。そんなこんなで、無事に旅行の計画が決まり、一週間後。出発当日を迎えた。


○○:忘れ物無いよね?

理々杏:うん!大丈夫だよ!

○○:じゃあ降りるよ。

理々杏:はーい。


マンション・エントランス


管理人:旅行ですか?

○○:はい!一週間ぐらい、九州の方に。

管理人:九州ですか!お気をつけていってらっしゃい!

○○:はい。行ってきます。

理々杏:行ってきます!

管理人:いってらっしゃい。



○○:ところでその服・・・

理々杏:あ、うん。この旅行の為に買ったんだけど・・・えっと・・・どう、かな?この格好・・・

○○:・・・うん。最高だよ。可愛い。

理々杏:ありがとう・・・えへへ/////

○○:・・・(心:くぅ~~!マジで可愛いぞ!僕の彼女!)じゃあ、行こっか。

理々杏:うん!/////


 こうして、僕達は九州へと出発した。


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理々杏:着いたよ!○○君!

○○:分かってるよ・・・うーん!いい天気だね。

理々杏:うん!それで、最初は何処に行くんだったっけ?

○○:鹿児島といえば!ていう所だよ。

理々杏:?

○○:ふふっ。はい✋

理々杏:うん!ギュッ


 僕達は、手を繋いで歩き出した。まずやって来たのは、かごしま水族館だった。


理々杏:スゴーイ!イルカが飛んでる!

○○:ふふっ。

理々杏:ねえねえ!早く中入ろう!

○○:はいはい。慌てないの。


館内


理々杏:わぁ~!いきなり大きい水槽だ!

○○:此処には、日本の水族館で三頭しか居ないっていうジンベエザメが居るんだよ。

理々杏:え!?日本に三頭しか居ないの?

○○:そうだよ。

理々杏:へぇ~。知らなかった。あ!あれがジンベエザメ?

○○:そうだよ。

理々杏:スゴーイ!あ!エイも居る!

理々杏:色んな種類が居るんだね。

○○:うん。因みに、こっちに行くともっと凄いよ。

理々杏:え、ホント?

○○:うん!行こう?

理々杏:うん!


 更に進むと・・・


理々杏:おお!これってもしかして、さっきの大きい水槽と繋がってるの?

○○:そうだよ。

理々杏:スゴーイ!

○○:ふふっ。じゃあ、次に進もっか?

理々杏:うん!



理々杏:此処は?

○○:ジンベエザメの赤ちゃんが見れるんだ。

理々杏:え、そうなの?!

○○:うん!

理々杏:見たい見たい!

○○:ふふっ。


理々杏:わぁ~!ちっちゃい!

○○:可愛いね。

理々杏:うん!

○○:ふふっ。


 更に先へと進んでいく僕達。そして・・・


理々杏:此処は?

○○:此処では、かごしま水族館の一大イベントが見られるんだ。

理々杏:この水族館の一大イベント?何それ。

○○:ふふっ。あのプールの所見てみてよ。

理々杏:?・・・あ!イルカが泳いでる!


少し見えにくいですが、水面に見える黒い影がイルカです。


理々杏:イルカが泳いでるってことは、もしかしてイルカショー?

○○:正解!一日に二回ぐらい、イルカショーが見られるんだ。

理々杏:へぇ~。

○○:まあ、今日はもう無いけどね。

理々杏:そっかぁ・・・残念だなぁ。

○○:ふふっ。しょうがないよ。でも、イルカを間近で見たくない?

理々杏:え?見たい!でも、見れるの?

○○:見れるよ。ほら見て?プールの横に入り口が有るでしょ?

理々杏:え?あ、うん。

○○:彼処に入ると下に降りられて、イルカを水槽で見れるんだよ。

理々杏:へぇ~。かごしま水族館って凄い!

○○:ふふっ。


 こうして、かごしま水族館を出発した僕達は、次の目的地に向かった。


理々杏:此処は?

○○:天文館だよ。

理々杏:商店街みたいな感じ?

○○:まあ、言ってしまえばそうだね。

理々杏:凄いね。路面電車も走ってるし。観覧車も有るよ!

○○:あの観覧車は、「アミュラン」って言って、アミュプラザ鹿児島に有るんだ。

理々杏:へぇ~。

○○:アミュランには36個のゴンドラが有って、その内の2つは、完全に透明なんだ。

理々杏:透明・・・ちょっと怖くない?

○○:一番高いところで91メートル。一周するのに約14分30秒掛かるよ。

理々杏:へぇ~。

○○:乗る?

理々杏:遠慮しときます。

○○:そう?一緒に乗りたかったなぁ。理々杏ちゃんと乗れるの楽しみにしてたのに、残念だなぁ。はぁ~。

理々杏:・・・分かったよ。そんなに言うなら、一緒に乗ろう?

○○:ホント?やった~!ありがとう理々杏ちゃん🤗

理々杏:どういたしまして・・・(心:ちょっと可愛いかったな。今の○○君。)


 僕達が乗ったのは透明のヤツだった。理々杏ちゃんは怖がって、僕の腕に抱きついてきた。


理々杏:思ったより高い・・・ギュッ

○○:ふふっ。大丈夫だよ。落ちたりはしないから。止まったりはするかもしれないけどね。

理々杏:え!?

○○:ふふっ。冗談だよ。

理々杏:もう!余計に怖がらせないでよ!

○○:ごめんごめん。ほら、外見てみなよ。

理々杏:・・・チラッ

○○:どう?

理々杏:良いと思います。

○○:・・・見てないよね?

理々杏:見てます。

○○:・・・まあ良いや。

理々杏:・・・この後は何処に行くの?

○○:天文館でお買い物して、それから、城山に行こうかな。

理々杏:城山?

○○:うん。

理々杏:もしかして・・・登山?険しい山道を登るとか?

○○:そんなに険しくないよ。普通の坂だから。下には、売店とかもあるよ。それに、登った後の景色が良いんだから。

理々杏:そうなんだ。○○君って、なんでそんなに鹿児島に詳しいの?

○○:中学生までは、鹿児島に住んでたからね。

理々杏:そうなの!?

○○:言ってなかったっけ?

理々杏:初耳ですけど・・・

○○:言ってなかったね。

理々杏:中学生まで・・・どうりで詳しいわけだ。

○○:まあね。あ、そろそろ終わりだよ。

理々杏:ホントだ・・・いつの間に・・・

○○:ふふっ。意外とあっという間だったでしょ?

理々杏:うん。

○○:ふふっ。


 アミュランから降りた僕達は、城山に向かった。




To be continued……





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