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第1話 指輪の魔法使い



?:すぅ~・・・はぁ~。いい天気だな。こういう日は、ドライブ日和だな。おっちゃ~ん!

?:なんだ~?

設楽統・・・骨董品屋「面影堂」の店主。魔法石を削り、ウィザードリングを作っている。


?:ちょっとドライブしてくるわ。

設楽:おう、気を付けてな。

?:はーい。あ、ねぇ。"真佑"は?一緒に行かない?

真佑:私はいいかな。

田村真佑・・・操真○○と共に、面影堂に居候している。設楽統の姪っ子。○○とは恋人同士である。


?:えぇ~、そう?じゃあ、行ってくる。

真佑と設楽:いってらっしゃい。


ガチャ🚪バタン





ブウウン

○○:お!

キーーッ

○○:はんぐり~の販売車じゃん。ラッキーだな。


 俺はバイクを停めた。あ、自己紹介がまだだったな。俺は、操真○○。色々有って、田村真佑と一緒に、設楽のおっちゃんのお世話になっている。


?:あら、○君!いらっしゃ~い!

○○:よっ!日村店長!

日村:ちょっとちょっと!いつも言ってるでしょ?私は、ヒム子よ!

日村勇紀(ヒム子)・・・ドーナツ屋「はんぐり~」の店長。自分の事をヒム子と言っているが、周りの人からは日村店長と呼ばれている。


○○:どっちでも良いじゃん。

日村:まったく~。で、何食べる?今日のおすすめは・・・

○○:プレーンシュガー!

日村:また?もぉ、しょうがないなぁ。さくらちゃん!

さくら:はい!○○さん。お待たせしました。プレーンシュガーです。

○○:おっ!ありがとう、さくらちゃん。

さくら:いえ。ごゆっくりどうぞ。

遠藤さくら・・・ドーナツ屋「はんぐり~」の店員。周りの人に「さくちゃん」という愛称で慕われる、この店の看板娘。日村勇紀の姪っ子で、彼の事が好き。(恋愛感情は無い。)


○○:パクッ🍩ん~。今日も安定の美味しさだな。

📱Prrrrrrr

○○:ん?

ピッ📱

○○:もしもし。

真佑(電):○○、彼奴等が出た。ガルちゃんに○○を案内してもらうから、すぐに向かって。私も向かうから。

○○:了解。

ピッ📱

○○:さあてと。行きますか。店長、さくらちゃん、またね。

日村:もう行くの?

○○:急用でね。

さくら:お気をつけて。

○○:うん。

ブウウン

(ガルーダの鳴き声)

○○:おっ!案内宜しく!

(ガルーダの鳴き声)


探偵事務所


?:奈於ちゃん。

奈於:ん?

弓木奈於・・・亡くなった父から受け継いだ、弓木探偵事務所の所長兼探偵。現在は、相棒兼親友の賀喜遥香と共に、街の人々からの依頼をこなす。


?:はい、報告書。

弓木:ありがとう、かっきー。相変わらず仕事が早いねぇ。

遥香:ふふっ。いえいえ。

賀喜遥香・・・弓木探偵事務所に勤める探偵。現在は、幼馴染みで親友の弓木奈於の相棒として、街の人々からの依頼をこなす。


🚪ガチャ

?:依頼をしたいんだが、良いかな?

奈於:もちろんです。どうぞ、お座りください。かっきー、飲み物を。

遥香:はい。

?:飲み物は要らない。

遥香:え?でも・・・

?:気にするな。どうせ・・・

田島一夫

田島:消える運命なんだから。

二人:!?

田島:ハアッ!


 田島は、異形な化け物へと姿を変える。


二人:!?か、怪物!

ヘルハウンド:弓木奈於!恐怖に怯え、絶望するが良い!

ヘルハウンド


奈於:狙いは私って訳ね・・・かっきーは逃げて。

遥香:え!?でも!

奈於:良いから早く!

?:無駄な事は辞めるんだな。

ミノタウロス


奈於:怪物がもう一体!?

ミノタウロス:ハッ!

遥香:!?うっ!

ミノタウロス:フハハハッ!

遥香:うっ!ううっ・・・

奈於:かっきー!

ミノタウロス:ハッ!

遥香:きゃっ!うっ!

奈於:かっきー!大丈夫?

遥香:ゴホッゴホッ。うん・・・大丈夫。

奈於:ちょっと!狙いは私でしょ?かっきーに手を出さないで!

ヘルハウンド:ハハハッ!お前の心の支えはその女か。

奈於:心の支え?何言って・・・

ミノタウロス:面倒だ!二人纏めて潰してやる。

二人:っ!

コネクト!プリーズ!

?:ふっ、ハッ!

バンバン ヒュウウウ ドンドン

ミノタウロス:ウアッ!

ヘルハウンド:!?グアッ!

二人:!?

?:女性にはもっと優しく接しないと駄目だよ?

ミノタウロス:貴様、まさか!?

ヘルハウンド:指輪の魔法使い!

奈於:指輪の・・・

遥香:魔法使い・・・

?:まあね。

真佑:○○!

○○:真佑。あの二人を頼む。

真佑:分かった。二人とも逃げるよ。

二人:は、はい!

ミノタウロス:待て!

○○:行かせないよ。

ヘルハウンド:まあ良い。お前を倒して、ゆっくり絶望させるとしよう。

○○:そう簡単にはいかないさ。

ミノタウロス:此処では戦いづらい。場所を変えよう。

ヘルハウンド:そうだな。

二人:ハッ!

💥パリーン

○○:まあ、場所を変えるってのは、俺も賛成だよ。ふっ!


事務所の外


ミノタウロス:此処なら伸び伸び戦える。なあ、ヘルハウンド。

ヘルハウンド:そうだな。ミノタウロス。

○○:俺も、心置きなく戦えるよ。

ミノタウロス:ふん!余裕ぶっていられるのも今の内だ!ハアッ!

ドーン🔥シュウウウ

 ミノタウロスの火を、魔法陣が吸収。炎が晴れると其処には・・・

 魔法使い・ウィザードへと姿を変えた○○が居た。


全員:!?

ミノタウロス:ウィザード!

ヘルハウンド:ちっ!

奈於:変身した?

遥香:あの人は一体・・・

真佑:話は後で。今は隠れないと。

二人:は、はい。

ミノタウロス:とっとと貴様を倒す!

ヘルハウンド:行け!グール共!

グール達:ウーー!

ミノタウロス:ヘルハウンド。ここは俺にやらせてくれ。

ヘルハウンド:良いだろ。好きにしな。

ミノタウロス:サンキュー。

ウィザード:さあ!ショータイムだ!

グール達:ウーーッ!

ウィザード:ふふん。ふっ!ハアッ!



 魔法の指輪、ウィザードリング。現在いまを生きる魔法使いは、その輝きを両手に宿し、絶望を希望に変える。



仮面ライダーウィザードvs乃木坂46


ウィザード:フッ!ハッ!ヤッ!タアッ!

グール達:ウーーッ!

ウィザード:ハッ!ハアッ!

グール達:ウーーッ!

ウィザード:テヤアッ!

グール達:ウーーーッ!

ウィザード:ハアッ!

グール達:ウーーーーッ!

ドンドンドーン🔥

ウィザード:ふぃ~。

ミノタウロス:ちっ!ハアッ!

ウィザード:よっと!成る程、猪突猛進タイプね。

ミノタウロス:それがどうした!ハアッ!

ウィザード:フッ!お~・・・なかなかのパワーだな。

ミノタウロス:嘗めるな!ハアッ!

ウィザード:うおっ!よっと!ふふん。

ミノタウロス:!?ちっ!

ウィザード:次はこっちの番だ。

 ウィザードは、シフトレバーを動かし、ハンドオーサーを回転。左向きにした。

ポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!
コネクト!プリーズ!

ウィザード:ふっ。

ウィザード:ほっ。

ウィザード:ハッ!

ミノタウロス:クッ!グッ!グアッ!

ウィザード:ふっ。

ミノタウロス:今度は剣か・・・ハアッ!

ウィザード:ふっ!

ミノタウロス:何!?

ウィザード:ハアッ!

ミノタウロス:クアッ!

シュンシュンシュン(武器を振るう音)

ウィザード:フッ!ハッ!

ミノタウロス:グアッ!

シュンシュン

ウィザード:ハアッ!

ミノタウロス:グアッ!くっ!仕方がない。行け!

グール達:ウーー!

ウィザード:はぁ~。まったく、邪魔すんなっての。ハアッ!

グール達:ウーー!

ウィザード:ふっ。


 ウィザードは、ウィザーソードガンをガンモードへと変形させた。

ウィザード:ハッ!

グール達:ウーー!


 そして、武器の手形部を開く。

キャモナシューティングシェイクハンズ!
キャモナシューティングシェイクハンズ!
フレイム!シューティングストライク!

ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!
ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!

ウィザード:ハアッ!

グール達:ウーーーーッ!ドーーーン🔥

真佑:○○!

ウィザード:おう。ファントム達、逃がしちゃったな。

真佑:うん。とりあえず、あのファントムを探さないと。

ウィザード:分かってるって。

ポンポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!

ユニコーン!プリーズ!

クラーケン!プリーズ!

ウィザード:皆よろしく。

プラモンスター達:(それぞれの鳴き声。)
※鳴き声までは無理でした。by.作者

シュウウウ

真佑:めずらしいよね。二人掛かりなんて。

○○:そうだな。(心:言われてみれば。基本的には一人で来そうなのに・・・)

奈於:あの!貴方達は一体・・・

遥香:それに、あの怪物は何なんですか?

○○:俺は、操真○○。魔法使いさ。

二人:魔法使い・・・

奈於:貴方も魔法使い?

真佑:私は○○のサポートをしてるだけ。魔法使いは○○だけだよ。

遥香:それで、あの怪物は?

○○:奴等はファントムっていう、ゲートが絶望した事で生まれる怪物だ。

奈於:ゲートっていうのは?

○○:人間の中には、高い魔力を持つ者が居る。そういう人間の事を、ゲートって言うんだ。そして、ファントムを生んだ人間は死んでしまう。

遥香:死ぬ・・・じゃあ、奈於ちゃんがあの怪物を生むって事ですか?

○○:絶望しなければ、ファントムが生まれる事は無い。それに、絶望なんてさせない。何かあった時は、俺が君の希望になる。

二人:・・・

○○:ファントムは、君を狙ってたって事で良いよね?

奈於:はい。間違いないです。

○○:そっか。分かった。彼女がゲートで間違いなさそうだな。

真佑:うん。私は、田村真佑。

奈於:あ、私は弓木奈於です。父の跡を継いで、探偵事務所の所長をやっています。そして、彼女は賀喜遥香。私達は幼馴染みで、今は私の相棒です。

遥香:賀喜遥香です。宜しくお願いします。

○○:奈於ちゃんに遥香ちゃんか。宜しく。暫くは、君を警護させてもらうよ。極力、全員一緒に居るように。

二人:分かりました。

○○:それとさ、あの事務所に戻るのは色々とリスクが高い。だから、暫くは俺等と一緒に来てもらうよ。

奈於:嫌です。

三人:え!?

○○:どうしてかな?

奈於:あの事務所は、父との思い出が詰まってるんです。あの事務所を守るのが、私と父との約束なんです。だから、彼処から離れるのは出来ません。

遥香:奈於ちゃん・・・

奈於:暫くの間、かっきーを預かってくれませんか?私と一緒に居れば、かっきーにも危害が及ぶ。それだけは嫌なんです。

真佑:でも!

○○:分かった。遥香ちゃんは預かるよ。

奈於:ありがとうございます。

○○:真佑、遥香ちゃんを頼む。俺は此処に残って、奈於ちゃんを警護するよ。

真佑:分かった。

遥香:奈於ちゃんを宜しくお願いします。

○○:ああ。

遥香:私は奈於ちゃんの相棒だから。何があっても一緒だよ。

奈於:うん!

○○:気をつけてね。

真佑:分かった。

○○:じゃあ、事務所に戻ろうか。

奈於:はい!


探偵事務所前


?:弓木さん!

奈於:?あ、網野さん!

網野

網野:やあ。

○○:誰?

奈於:乃木坂署刑事課の網野さんです。

○○:へぇ~。

奈於:今日はどうされました?

網野:ちょっとだけ、様子を見に来たんだ。偶々通りかかってね。

奈於:そうなんですね。

○○:・・・(心:頭に怪我・・・さっきのファントムの角、折ったよな、俺。まさかね。)

網野:こちらは?

奈於:あ、色々有って、一緒に行動してるんです。

網野:そうなんだ。初めまして。乃木坂署刑事課の網野です。

○○:操真○○です。宜しくお願いします。

網野:宜しくお願いします。あ、そうだ。これから、彼女と大事な話をするので、席を外してもらえませんか?

奈於:え?

○○:・・・分かりました。奈於ちゃん、何かあったらすぐ叫んでね?

奈於:はい。


 ○○は、一抹の不安を抱きつつも、一旦その場を離れた。


奈於:それで、なんですか、話って?

網野:実は最近、この近辺で空き巣被害が多発していてね。色々な人に聞いて回ってるんだ。

奈於:空き巣・・・一体誰がそんな事を。

網野:うん。ちなみに、弓木さんは、大事にしてるものとか無い?例えば、親の形見とか。

奈於:ああ、首に掛けてる、この懐中時計ですかね。

網野:懐中時計?

奈於:はい。父の形見です。父は、一人で探偵事務所をやっていました。街の人々からとても慕われていて、私は、そんな父に憧れてました。大学を卒業してからは、父の事務所で、探偵助手として探偵の仕事を勉強していました。それから数年後の去年。私は、探偵として認められたんです。でも、父はその後すぐに、膵臓がんで亡くなりました。その時に、この時計を貰ったんです。偶に、依頼に行き詰まる事があるんです。でも、この時計を見ると、不思議と、もっと頑張ろうって思えるんです。まあ後は、かっきーが居てくれるからかな。

網野:それは確かに、大事な物だね。

奈於:はい。これが無かったら、今頃は探偵辞めてますよ。

網野:つまりそれが、心の支えという訳か。

奈於:え?きゃっ!

奈於:あ、網野さん?何するんですか!

網野:残念だが、網野はとっくに死んでいる。ふははははっ!さあ、絶望しろ!

奈於:あ、ああ・・・や、止めて・・・止めて!

網野:ふっ😏はっ!

奈於:!?止めて!

ミノタウロス:ハッ!

パリーン💥

奈於:!?い、いやーー!


少し離れた場所


○○:!?やっぱりか!ダッ🏃


奈於:あ、ああ・・・

ミノタウロス:ふん。

奈於:あ、ああ・・・お父さんの・・・形見が・・・ピキッ!ピキピキッ!ピキッ!

ミノタウロス:良いぞ。そのまま絶望しろ!そしてファントムを生み出せ!はははっ!はははっ!ははははっ!

バンバン ヒュウウウ ドンドン

ミノタウロス:くっ!ぐあっ!な、何だ!?

○○:やっぱりファントムだったな。奈於ちゃん!

奈於:・・・

○○:マズいな。すぐに助ける!

ミノタウロス:そうはさせない!

○○:今はお前に構ってる暇はない。

ドライバーオン!プリーズ!シュウウン キーン


 ○○がドライバーオンウィザードリングをベルトにかざすと、○○の腰に、ウィザードライバーが出現。


○○:とっとと倒させてもらう。


 フレイムウィザードリングを左手の中指に填める。そして、ウィザードライバーのシフトレバーを動かし、ハンドオーサーを左向きに変える。


ポーン キーン

シャバドゥビタッチヘンシーン!
シャバドゥビタッチヘンシーン!


 中指に填めたリングのバイザーを下げる。


キーン

○○:変身!


 フレイムウィザードリングを、ハンドオーサーにかざす。


フレイム!プリーズ!


 ベルトにかざした左手を、横に開く。するとそこに、魔法陣が現れる。

ヒーヒーヒーヒーヒー!


 魔法陣が○○の体を通ると、○○は、魔法使い・ウィザードに変身した。

ミノタウロス:おのれ、ウィザード!

ウィザード:さあ!ショータイムだ!

ミノタウロス:ハッ!

ウィザード:ふっ。

ミノタウロス:ハアッ!

ウィザード:ふっ!ハッ!

ミノタウロス:ぐっ!ハアッ!

ウィザード:よっと!ハッ!

ミノタウロス:ぐあっ!

ポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!
コネクト!プリーズ!

ウィザード:ふっ。

ウィザード:ふっ!ハッ!

ミノタウロス:ぐっ!

シュンシュンシュン

ウィザード:ハアッ!

ミノタウロス:ぐあっ!くっ!ハアーーッ!

ウィザード:ふっ!

ミノタウロス:ハアーー・・・ハアッ!

ウィザード:うおっ・・・っと!困った暴れん坊ちゃんだ。さて、此で行くか。


 ウィザードは、フレイムウィザードリングを外し、黄色いウィザードリングに取り替えた。

ポーン キーン
シャバドゥビタッチヘンシーン!
シャバドゥビタッチヘンシーン!
ランド!プリーズ!

 ウィザードは、手の平を地面に向けた。すると地面に黄色い魔法陣が現れ、ウィザードの体を通る。

ドッドッドドドドン ドン ドッドッドン!

ウィザード:ふっ。

ミノタウロス:!?まさか、エレメント変化出来るのか!

ウィザード:まあね。

ミノタウロス:くっ!ハアーーッ!

ウィザード:その突進戦法は通じない。

ポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!
ディフェンド!プリーズ!

ウィザード:ハッ!

ミノタウロス:くっ!ぐっ!動けない。

ウィザード:ふふん。ハッ!

ミノタウロス:ぐあっ!

ポーン キーン
シャバドゥビタッチヘンシーン!
シャバドゥビタッチヘンシーン!

フレイム!プリーズ!
ヒーヒーヒーヒーヒー!

ウィザード:ハッ!

ミノタウロス:くっ!ぐっ!グアッ!

ウィザード:ふふん。

ミノタウロス:くっ!

ウィザード:フィナーレだ!

ポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!
チョーイイネ!キックストライク!サイコォー!

ウィザード:ハアーー・・・

ウィザード:はっ!

ウィザード:ふっ!

ウィザード:ハアーーッ!

ミノタウロス:くっ!グアーーーッ!

ウィザード:ふぃ~。奈於ちゃん!

奈於:・・・○○・・・さん?

ウィザード:絶望しちゃ駄目だ。絶対に。

奈於:無理・・・です・・・

ウィザード:諦めるな。君にはまだ、親父さんから受け継いだ探偵事務所があるじゃないか。それに、遥香ちゃんも君を待ってる。だから、生きて帰るんだ。

奈於:○○さん・・・

ウィザード:大丈夫。

ウィザード:俺が最後の希望だ。

奈於:・・・

ポンポーン キーン

エンゲージ!プリーズ!

ウィザード:ふっ。


 ウィザードは、魔法陣に飛び込んだ。


ウィザード:よっと。

ウィザード:へぇ~。此処が彼女の精神世界、アンダーワールドか・・・


 アンダーワールドに、紫色のヒビが入る。そして、巨大な魔力の塊が出現した。


ジャバウォック


ジャバウォック:ギャアーーーッ!

ウィザード:よっ!こりゃあ、とんでもない魔力の塊だな。よし。

ポンポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
ルパッチマジックタッチゴー!

ウィザード:ドラゴン!俺に力を貸せ!

ルパッチマジックタッチゴー!
ドラゴライズ!プリーズ!

ウィザードラゴン

ドラゴン:グオーーッ!

ウィザード:!?ぐあっ!まったく。ドラゴン!俺に従え!

ポンポーン キーン
ルパッチマジックタッチゴー!
コネクト!プリーズ!

 ウィザードは、魔法陣からマシンウィンガーを取り出し、ウィザードラゴンを追いかける。その間にも、ジャバウォックはアンダーワールドを壊そうとしている。

ブウウウン

ウィザード:ふっ!

 ウィザードは、マシンウィンガーで空中へと飛び上がり、ウィザードラゴンと合体。ウィンガーウィザードラゴンになった。

ウィザード:よっと。はっ!


 ウィンガーウィザードラゴンとジャバウォックの、激しい空中戦が始まった。


ウィザード:ハッ!

ジャバウォック:ギャアーッ!

ドラゴン:グオーーッ!

ジャバウォック:ギャアーーーッ!ギャッ!

ドラゴン:グオーーッ!

ウィザード:くっ!ハアーー・・・ハアッ!

ジャバウォック:ギャアーーーッ!

ウィザード:フィナーレだ。

ポンポーン キーン
コネクト!プリーズ!

ウィザード:ふっ。

キャモナスラッシュシェイクハンズ!
キャモナスラッシュシェイクハンズ!

フレイム!スラッシュストライク!

ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!

ウィザード:ハアーー・・・

ウィザード:ハアーーッ!

ジャバウォック:ギャアーーーッ!


ブウウウン キーーッ

シュウウウ

○○:よし。これでもう、彼女が狙われることは無い。


 奈於の体の、紫色のヒビはオレンジ色に光り、消えた。彼女が、ゲートじゃ無くなった証拠である。


奈於:んっ。ん~~・・・

○○:目が覚めた?

奈於:あ、○○さん・・・

○○:終わったよ。君はもうゲートじゃない。狙われることは無い。

奈於:ありがとうございます。

○○:でも、時計は・・・

奈於:大丈夫です。ショックではありますけど、まだ父から受け継いだ探偵事務所が有りますから。かっきーと一緒に頑張ります。私達を頼りにしてくれる人が居ますから。

○○:そっか。

奈於:○○さん・・・

○○:言っとくけど、俺10代だからね?

奈於:えぇ~!?年下?

○○:うん。だから、タメで良いよ。

奈於:じゃあ、○○君。

○○:うん。

奈於:一つ、気になってる事が有るの。

○○:?何?

奈於:ファントムは最初、二体で現れたでしょ?

○○:うん。

奈於:でもさっきは一体だった。

○○:それは俺も気になってたんだ。今回の弓木探偵事務所襲撃事件、まだ何か裏があるのかもしれない。

奈於:・・・





ヘルハウンド:・・・

?:おい。ミノタウロスが倒されたらしいじゃねえか。ヘルハウンド。

ヘルハウンド:フェニックス様!申し訳ありません。

フェニックス

フェニックス:ったく。魔法使いごときにやられやがって。これからどうするつもりだ?

フェニックス人間態・ユウゴ

ユウゴ:次の失敗は許されないぞ。

ヘルハウンド:分かっています。奴等はいま油断している。そこを突きます。

?:大丈夫なのかしら?

メデューサ

ヘルハウンド:お任せ下さいメデューサ様。

メデューサ人間態・ミサ

ミサ:必ずゲートを絶望させない。ウィザードはその後よ。

ヘルハウンド:分かりました。必ず、絶望させます。

ミサ:ふふっ。




To be continued…



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