見出し画像

第19話 大切な人の為に



これまでの
仮面ライダーディケイドwith乃木恋は・・・


 祐次は、とある夢を見た。その内容は、乃木坂のメンバーと翔太郎達が死んでしまうという、非常に不吉な物だった。一抹の不安を抱きつつも、誕生日デートに向かい、弓木と合流、写真展に向かう。それからファミレスで腹ごしらえした後、プレゼントで貰ったレンズで撮影するため、遊園地へ。そこで色んな写真を撮り、誕生日デートは無事に終わった。しかし、祐次の頭の中には、あの夢が繰り返し流れていた・・・



世界の破壊者、ディケイド!
皆を守るために戦うと決めた、その瞳は何を見る?



祐次:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・また見ちまった・・・ゴクッ

 俺は近頃、悪夢に悩まされていた。その夢の中では、町は廃墟と化し、人間のほとんどがスーパーショッカーの被害に遭い、命を落としていた。その中には、乃木坂のメンバーや、翔太郎先輩達も含まれていた。そう。夢の中で、仮面ライダーは俺一人。ディエンドライバーも破壊され、ライダーの召還は不可能。修理をしようにも、ガーディーのメンバーは全員、殺された。つまり、ガーディーは壊滅した。そして、この世で俺にとって、一番大切な人・・・弓木奈於もまた、スーパーショッカーによって、命を落とす。

祐次:はぁ、はぁ、はぁ・・・弓木・・・

 これはただの夢なのか。はたまた、正夢となるのか・・・今はただ、前者であってほしいと、願うばかりだ。


大学・レッスン室


祐次:・・・

弓木:先輩?

祐次:ん?弓木・・・どうした?

弓木:最近、元気無いですけど・・・何か有ったんですか?

祐次:あ、ううん。最近レポートが忙しくてさ。

弓木:・・・

祐次:☺️ほらほら、そろそろレッスン再開しそうだよ。

弓木:・・・はい・・・

祐次:☺️・・・(心:弓木・・・)


その日の夜・学生寮


弓木:はぁ~。

佐藤(璃):どうしたの?ため息なんかついて。

黒見:何か悩み事?

弓木:あ、うん・・・ちょっとね。

林:話してみなよ。

松尾:そうだね。話すだけでも、気が楽だと思うよ。

弓木:・・・最近、先輩のことが気になってるの。

全員:?

松尾:付き合ってるのに?

弓木:え?あ、いや・・・そういうことじゃなくて/////

佐藤(璃):ふふっ。顔真っ赤だよ。可愛い!

弓木:も、もう!からかわないでよ/////

林:ふふっ。

黒見:・・・それで、何が気になってるの?

弓木:うん・・・最近、先輩の元気が無い気がするんだよね。

全員:・・・

黒見:そういえば、最近ちょっとボーッとしてるかも。

林:確かにそうだね。普段しないようなミスしてたし。

松尾:昨日もそうだったよね。

💭


ハム子:さあ、レッスン始めるわよ。

メンバー:はい!

ハム子:富永!音楽お願い!

祐次:・・・

ハム子:?富永!

祐次:・・・

メンバー:?

梅澤:富永君!

祐次:・・・あ、はい?

ハム子:ちょっとちょっと!何ボーッとしてるの!

祐次:あ、はい・・・すいません。

ハム子:音楽お願い!

祐次:はい。

メンバー:・・・

📻️カチッ

ハム子:ちょっと、音楽違うわよ。

祐次:え?あ、ホントだ・・・すいません。

メンバー:・・・

弓木:先輩・・・

ハム子:あなた最近どうしたの?

祐次:・・・何でもありません。

全員:・・・


佐藤(璃):その前の日もそうだったよね。

💭


祐次:これを乗せれば良いの?

久保:うん!お願い!

祐次:分かった。

山下:ありがとう!助かるよ。

祐次:いえいえ。よいしょっ・・・あれ?ぐっ!うわっ!

くぼした:!?

祐次:・・・ごめん。

くぼした:ううん。気にしないで。またやり直せば良いから。

祐次:うん・・・

弓木:先輩・・・


弓木:いつもの先輩じゃない気がして。

全員:・・・

黒見:最近寝れてないんじゃないかな。

弓木:え?

黒見:最近の先輩、目の下にクマが出来てる気がするし。

弓木:なるほど・・・

林:寝不足だとして・・・原因は?

佐藤(璃):忙しくて、とか?

松尾:それだけで、あそこまではならないんじゃないかな。

黒見:何も聞いてないの?

弓木:うん・・・あ、でも・・・

林:でも、何?

弓木:誕生日デートに行った時にね。観覧車に乗ったんだけど・・・

💭


祐次:・・・ギュッ

弓木:わっ!/////せ、先輩?

祐次:・・・絶対に守るから。

弓木:え?

祐次:何があっても守るから😢

弓木:先輩?どうしたんですか?

祐次:・・・ギュッ

弓木:先輩・・・ギュッ

祐次:・・・ギューーッ


弓木:て事が有って・・・

四人:うーん・・・

黒見:何があっても守るから、か。

佐藤(璃):どういう事なんだろう?

林:今までもずっと、奈於の事を守ってたのに・・・

松尾:うーん・・・寝不足の原因って、どんなのが有るのかな?

全員:うーん・・・

黒見:考えられるのは、寝付きが悪くて寝れないとか。

佐藤(璃):ストレスって可能性は?

林:有るかもしれないけど・・・ストレスの原因は?

松尾:・・・マネージャーの仕事?

弓木:それって・・・私達が原因って事?

松尾:あ、それは・・・

弓木:・・・

林:さ、流石に、それは無いんじゃない?

佐藤(璃):そ、そうだよ!もしそうだとしたら、もっと前からそうなってるよ!

黒見:そうだね。でも・・・一概に無いとは言えないと思う。

林:ちょっとくろみん!

黒見:あ、ごめん。

弓木:・・・

松尾:気にしない気にしない!

佐藤(璃):そうだよ!くろみんも冗談だもんね。ね?

黒見:う、うん!そうそう!冗談だよ。

弓木:はぁ~。

四人:・・・

松尾:晃さんに聞いてみたら?

弓木:晃さんに?

林:そうだね!晃さんなら、何か知ってるかもしれない!

黒見:確かに!

佐藤(璃):明日、会いに行ってみたら?

弓木:・・・うん!分かった!

四人:うん!


翌日・レッスン室


ハム子:それじゃあ、一旦休憩!

メンバー:はい!

弓木:ふぅ~。・・・先輩・・・

🚪ガラガラ

メンバー:?

晃:どうも。

弓木:晃さん!どうしたんですか?

晃:・・・祐次は?

梅澤:レポートが残ってるって事で、まだ来てないです。

晃:そっか。なら丁度良かった。

山下:なんか有りました?

晃:あぁ、祐次の事で、聞きたいことが有ってさ。

弓木:!?先輩がどうかしたんですか?

晃:最近、違和感は無いか?

メンバー:!?

晃:その反応、有るんだな。違和感。

弓木:はい・・・晃さんは、何か知ってるんですか?

晃:君達も知らないのか?

メンバー:コクッ

晃:そっか・・・明らかに、いつもの祐次じゃない。長年一緒に居た俺には分かる。あれは・・・一人で何かを抱えてる時だ。

弓木:それって・・・

晃:皆に心配を掛けたく無いんだろうな。それが余計に、心配掛けてるんだけどな。

メンバー:・・・

🚪ガラガラ

全員:!?

祐次:遅れました。晃・・・来てたのか。

晃:あ、あぁ。まあな。なあ、祐次。

祐次:ん?

晃:何か、隠してることは無いか?

祐次:・・・なんだよ、いきなり。

晃:お前、最近おかしいぞ。ボーッとしてる事が多すぎる。何か隠してるなら、俺達に教えてくれ!

祐次:お前等には関係ない!

メンバー:ビクッ

晃:お前・・・

祐次:・・・悪い。カメラを忘れちゃったみたいだ。取ってくる。

🚪ガラガラ

全員:・・・

弓木:・・・先輩!ダッ🏃💨

全員:・・・

晃:今は、彼女に任せよう。

メンバー:はい・・・


屋外ステージ


祐次:・・・はぁ~、何やってんだよ、俺は・・・

弓木:先輩・・・

祐次:弓木・・・

弓木:大丈夫ですか?

祐次:・・・ごめんな。いきなり、大声出して・・・

弓木:いえ・・・

祐次:・・・

弓木:先輩・・・その・・・

祐次:最近、夢を見るんだ・・・

弓木:え?

祐次:その夢の中だと、町は廃墟と化していて、人類は、スーパーショッカーに選ばれた人間以外は、全員死んでいた。その中に、乃木坂の皆も含まれてて。翔太郎先輩達も死んで、ガーディーも壊滅・・・唯一生き残った弓木も、俺の目の前で・・・

弓木:・・・

祐次:その夢を、ここ一週間ぐらい、ずっと見るんだ。いつも、弓木が目の前で死んでしまった所で、目が覚めるんだ。

弓木:もしかして・・・誕生日デートの時のあれって・・・

祐次:うん・・・

弓木:先輩・・・私は信じてますよ。先輩の事。

祐次:弓木・・・

弓木:だから・・・

祐次:・・・!?危ない!

弓木:きゃっ!

祐次:うっ!

弓木:先輩!怪我・・・

祐次:大丈夫。何者だ!

?:やはり反応が速いな。

祐次:お前等は・・・

?:ふん。

祐次:マリバロン・・・

祐次:ボスガン・・・

祐次:ゲドリアン・・・

祐次:ガテゾーン!

弓木:誰なんですか?

祐次:クライシス帝国地球攻撃兵団、四大隊長の連中だ。よりにもよって、四人お揃いとは・・・(心:マズいな・・・)弓木、俺が時間を稼ぐ。その内に此処から離れるんだ。

弓木:え、でも!

祐次:頼む!お前を失いたくないんだ!

弓木:先輩・・・

マリバロン:無駄よ!お前達に、逃げ場は無い。

祐次:何?どういう意味だ!

ドーン💥

二人:!?

弓木:あそこって!

祐次:レッスン室の近くだ!何をした!

ボスガン:我々は本格的に、世界侵略を実行する!

二人:!?

祐次:ちっ。

弓木:レッスン室に行かないと!

祐次:ああ!

マリバロン:それは無理な事よ!ハッ!

祐次:弓木!

弓木:うっ。

祐次:くっ!行かせないつもりか!

ガテゾーン:当然。

ゲドリアン:此処でくたばれ!

祐次:ちっ。

祐次:奴らの隙を見て、此処から離れる。今はそれしかない。

弓木:はい・・・

祐次:変身!

KAMENRIDE!DECADE!

ディケイド:弓木、隠れてろ。

弓木:分かりました。

マリバロン:行け!

チャップ:ハアッ!

ディケイド:ふっ!ハアッ!


レッスン室・五分前・・・


全員:・・・

晃:はぁ~。それにしても、彼奴の身に何が起きたんだ?

黒見:奈於ちゃんの話だと・・・誕生日デートの日からだそうです。

晃:誕生日デート?弓木ちゃんと喧嘩でもしたのか?

林:それは無いです。

晃:そっか。じゃあ、一体なんなんだ?

全員:・・・

ドーン💥

全員:!?

晃:なんだ、今の。

ドン💥

全員:!?

晃:お前達は!?

チャップ:クライシス帝国だ!

晃:クライシス帝国!?一体何の用だ!

チャップ:我々は、世界侵略を開始する。

全員:!?

チャップ:その前に、邪魔者を消せとの命令だ!よって、貴様等を処刑する!

晃:ちっ。祐次に連絡して!翔太郎さん達にも!

梅澤:はい!

チャップ:無駄だ!

晃:何!?

チャップ:ディケイドは今、地球攻撃兵団の四大隊長が相手をしている。よって、此処には来ない!

山下:そんな・・・

久保:なら翔太郎さん達に!

チャップ:それも無理だ。

晃:!?まさか!

チャップ:今頃、ジャーク将軍が相手をしているだろう。

晃:つまり、ライダーは誰も来れない!

遠藤:そんな!

賀喜:じゃあ、どうすれば・・・

チャップ:貴様等には、死しか残っていないということだ!さあ!死んでもらおう!

晃:・・・(心:歴代の戦闘員の中では、最弱と言われてるって、祐次が言ってたな。ならば!)そう簡単に、死ぬ訳にはいかねぇんだよ!ふっ!ハッ!

チャップ:!?くっ。ふん。そんなものは効かん。

晃:馬鹿な!

チャップ:歴代戦闘員の中では最弱でも、人間如きには負けない。それに、我々には階級が有ってな。我々は高い階級の戦闘員。つまり!人間如きの力は、何一つ通じない!ハアッ!

晃:ぐあっ!

梅澤:晃さん!

晃:くっ!

チャップ:ふん。とっととくたばれ。

晃:くっ。どうすれば・・・ん?あれだ!

チャップ:さあ!死ね!

メンバー:っ!

晃:ハッ!

チャップ:ぐあっ!

メンバー:!?

チャップ:何!?まさか、仮面ライダー!?

晃:コレだよ!ハッ!

チャップ:ぐあっ!それは・・・ディエンドライバー!

晃:祐次が置いてったみたいだな。ラッキーだぜ。フッ!ハッ!

チャップ:くっ!ぐっ!ぐあっ!

晃:皆はガーディーに避難を!はっ!

メンバー:はい!

梅澤:でも弓木ちゃんは?!

晃:!?そうか・・・祐次と一緒に居るってことは、弓木ちゃんも危険だ。だが!

チャップ:余所見をするな!

晃:!?ぐあっ!

チャップ:オーロラカーテンの先へは行かせない!

井上:あ、カーテンが!

晃:くそっ!フッ!ハッ!

チャップ:くっ!ぐあっ!

晃:とりあえずこいつ等を片付ける。ハッ!

チャップ:くっ!ぐっ!ぐあっ!ドーン💥

晃:よし!

菅原:やった!

晃:とりあえず、祐次の所に・・・!?ぐあっ!

メンバー:!?

晃:何者だ!

?:行かせないと言ったはずだ!

晃:お前は確か・・・!?ダスマダー大佐か!

ダスマダー:いかにも。

晃:マズいな・・・こいつは、チャップのようにはいかない。

ダスマダー:ふん。

晃:こうなったら・・・

KAMENRIDE!

メンバー:え!?

ダスマダー:何!?

晃:変身!

DIEND!

メンバー:えぇ~~!

ダスマダー:変身するとは・・・だが、所詮は素人・・・無駄な足掻きだ!ハッ!

ディエンド:くっ!ぐあっ!

ダスマダー:ふん。ハアッ!

ディエンド:くっ!倒すのは無理でも・・・追い払うぐらいは!ハッ!

ダスマダー:くっ!

ディエンド:力を貸してくれ仮面ライダー!

KAMENRIDE!G4!
KAMENRIDE!ORGA!
KAMENRIDE!CAUCASUS!

ダスマダー:!?おのれ!

ディエンド:俺一人が弱くても、こっちには仮面ライダーが居るんだ。祐次が居ない今!俺が皆を守る!はっ!

G4:はっ!

オーガ:ふっ!

コーカサス:ふんっ!

ダスマダー:良いだろう、纏めて相手をしてやる!ヤアッ!



 一方その頃、風都では・・・


Wとアクセル:グアーーッ!

ときめ:翔太郎!

亜樹子:竜君!

アクセル:くっ!

W(翔太郎):急いで、祐次達の所に行かねぇといけねぇのに!

W(フィリップ):奴の強さは本物だ。そう簡単に倒せる相手じゃない。

アクセル:だが、此処で止まってる訳には行かない。

W(翔太郎):こうなったら、一気に決めるか?

W(フィリップ):ああ。

アクセル:行くぞ!

トライアル!

W:エクストリーム!

アクセル:ふっ!

トライアル!

W:ふっ!はっ!

エクストリーム!

W:ふっ!プリズムビッカー!

プリズム!

ジャーク:ほう。本気を出したか。来い!

Wとアクセル:はっ!

ジャーク:ふんっ!

W:ハッ!フッ!

アクセル:フッ!ハッ!

ジャーク:くっ!ハアッ!




ディケイド:フッ!ハッ!

マリバロン:フッ!ハアッ!

ディケイド:くっ!ぐあっ!

ガテゾーン:ハッ!

ディケイド:くっ!ハアッ!

ボスガン:フッ!タアッ!

ディケイド:ぐあっ!

ゲドリアン:ハアーーッ!

ディケイド:グハッ!

弓木:先輩!

ディケイド:ちっ。こうなったら!

ATTACKRIDE!ILLUSION!

マリバロン:分身か・・・

ディケイド1:ただの分身じゃない!変身!

KAMENRIDE!BLACK!

マリバロン:!?

DBLACK:仮面ライダーBLACK!

ディケイド2:変身!

KAMENRIDE!BLACK RX!

ガテゾーン:!?

DRX:俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!

ディケイド3:変身!

FORMRIDE!
BLACK RX!ROBO!

ボスガン:!?

Dロボライダー:俺は悲しみの王子!RX!ロボライダー!

ディケイド4:変身!

FORMRIDE!
BLACK RX!BIO!

ゲドリアン:!?

Dバイオライダー:俺は怒りの王子!RX!バイオライダー!

弓木:スゴい・・・

マリバロン:なんて卑怯な!

DBLACK:俺達を分散させたお前等に、卑怯とは言われたくない!

DBLACK・DRX:キングストーンフラッシュ!

マリバロン:!?くっ!ぐあっ!

ボスガン:グハッ!

Dロボライダー:ボルティックシューター!

ガテゾーン:グハッ!

Dバイオライダー:バイオアタック!

ゲドリアン:ぐあっ!

DBLACK:一気にトドメだ!

FINAL ATTACKRIDE!
FINAL ATTACKRIDE!
B B B BLACK!
B B B BLACK RX!

四大隊長:!?

DBLACK:ライダーキック!ふっ!

DRX:リボルケイン!とあっ!

Dロボライダー:ボルティックシューター!ハードショット!

Dバイオライダー:バイオブレード!スパークカッター!はっ!

弓木:いける!

?:ソレハムリダ。

弓木:え?あっ!


DBLACK:ハアーーッ・・・

DRX:ハアッ・・・

Dロボライダー:ハッ・・・

Dバイオライダー:タアッ・・・

全員:!?

弓木:きゃっ!

四人:弓木!?

弓木:あっ!

四人:くっ!

マリバロン:何が起きたのだ!

ボスガン:分からねぇ。

?:ヤツヲトラエロ。

ゲドリアン:!?お前!

?:ハヤクシロ。

ガテゾーン:あ、あぁ。

弓木:きゃっ!いや!離して!

DBLACK:弓木!

弓木:先輩!

ボスガン:動くな!

四人:くっ!

マリバロン:分身を消せ。

四人:・・・分かった。

弓木:先輩!

ディケイド:コレで良いか。

ガテゾーン:充分だ。

ゲドリアン:だが!ハアッ!

ディケイド:グハッ!

弓木:先輩!

?:オロカダナ。ディケイド。

ディケイド:貴様は・・・

ディケイド:チャックラム!

?:カノジョヲツレテ、テッタイスル。

マリバロン:!?分かった。だがその前に!

四大隊長:ふっ!ハアッ!

ディケイド:!?くっ!ぐっ!ぐあっ!

四大隊長:ハッ!

ディケイド:グアーーーーーッ!ドーーーーン🔥

弓木:!?先輩!

祐次:うっ!ドサッ

四大隊長:ふん。

弓木:先輩!

祐次:・・・くっ・・・弓木・・・

弓木:先輩!

祐次:・・・弓木を・・・返せ・・・

チャックラム:テッタイスル。

弓木:!?先輩・・・

祐次:弓木!

弓木:先輩!

祐次:弓木ーーーーっ!

 無慈悲にも、弓木は、連れ去られてしまった。

祐次:ウワアアアアアアッ!



レッスン室


ディエンド:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・

ダスマダー:ハアーーッ!

ディエンド:グアーーッ!

晃:くっ!

梅澤:晃さん!

 召還ライダーは倒され、ディエンド=晃は追い詰められていた。

晃:くそっ!

ダスマダー:終わりだ!

チャックラム:サクセンハセイコウ。テッタイセヨ。

山下:なんなの、あれ?

久保:作戦って?

ダスマダー:命拾いしたな。さらば。

晃:待て!うっ!

 ダスマダーは帰って行った。

晃:一体なんなんだ。それに、作戦ってなんだ・・・


風都


ジャーク:ハアッ!

Wとアクセル:くっ!

ジャーク:トドメだ!

チャックラム:ジェネラルジャーク。ジェネラルジャーク。サクセンハセイコウ。テッタイセヨ。

ジャーク:そうか。

アクセル:待て!

W(フィリップ):作戦とはなんなんだい?

ジャーク:言う必要はない。

W(翔太郎):待て!

ジャーク:ハッ!

Wとアクセル:くっ!

アクセル:逃がしたか。

亜樹子:三人とも、大丈夫?

照井:なんとかな。

フィリップ:・・・

翔太郎:フィリップ、気になるか?

フィリップ:ああ。みんな、乃木坂大学に向かおう。

ときめ:大学に?

翔太郎:分かった。彼奴の事も聞きたいしな。



レッスン室


🚪ガラガラ


翔太郎:よう。ちょっと良いか・・・って、なんじゃこりゃー!?

梅澤:あ、翔太郎さん!皆さんも!無事だったんですね。

フィリップ:何が有ったんだい?

照井:ただ事じゃなさそうだな。

亜樹子:晃君!怪我してるじゃない!

晃:あ、はい・・・でも、大したこと無いです。それに、祐次の方が重傷なんです。

ときめ:どういう事?それに、弓木さんは?

山下:何も分からないんです。弓木ちゃんも何処にも居なくて。

翔太郎:・・・それで、祐次は?

久保:今は別室で眠ってます。

翔太郎:そうか・・・

🚪ガラガラ

全員:!?

祐次:はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・くっ!

翔太郎:祐次!

梅澤:ダメだよ!安静にしてないと!

祐次:・・・晃!こっちは大丈夫だったか?

晃:あ、あぁ。なんとかな。ダスマダーが現れたんだが・・・お前がディエンドライバーを残してくれてたお陰で、何とかなったよ。

祐次:お前まさか、変身したのか?

晃:あぁ。

祐次:無茶しやがって。

晃:お前に言われたくないよ。

祐次:・・・

翔太郎:何が有った。

祐次:翔太郎先輩・・・なんで・・・

翔太郎:・・・

祐次:なんで来なかったんだ!

翔太郎:・・・すまない。金色の怪物が現れてな。そいつの相手をしてたんだ。

祐次:ジャーク将軍か・・・ちっ。此処は任せる。

晃:お、おい!お前は何処に行くんだ?そんな怪我で・・・

祐次:・・・行かないといけないんだ!

翔太郎:今は安静にしてろ!

祐次:そういう訳にはいかない!

晃:何故だ!

祐次:弓木を・・・死なせる訳にはいかないんだ!俺には・・・彼女が必要なんだよ!

全員:!?

翔太郎:お前、何言って・・・

祐次:攫われたんだ・・・弓木が・・・

全員:!?

翔太郎:本当か?

祐次:ああ。晃!ガーディーに戻って、弓木の居場所を探してくれ。

晃:分かった。けど、その前に聞きたいことが有る。

祐次:なんだ?

晃:最近のお前の様子がおかしかったのは何故だ。

祐次:・・・

晃:答えてくれ。

祐次:・・・

 俺は、夢のことを皆に話した。

晃:そうか・・・

祐次:・・・怖いんだ。また目の前で、大切な人達を失うのが。さっきだってそうだ。コッチから大きな物音がして・・・皆が死んじゃうんじゃないかって。実際、晃が居なかったら、今頃は皆・・・それに、弓木が攫われて、そのまま殺されるんじゃないかって。だから、早く行かないといけないんだ!

晃:・・・分かった。彼女の居場所を見つける。そのかわり!分かるまでは待機してろ。

祐次:・・・分かった。

晃:それじゃあ、一旦戻ります。

翔太郎:ああ。

祐次:弓木・・・

全員:・・・

祐次:必ず助ける!

翔太郎:祐次。どうするつもりだ?

祐次:・・・

梅澤:スーパーショッカーは、世界侵略を本格的に開始するって言ってました。

翔太郎:みたいだな。

祐次:四大隊長とダスマダー大佐。そしてジャーク将軍。クライシス帝国が動いてるのは確実・・・(心:あの夢の中で、弓木を殺したのはジャーク将軍だった・・・)くそっ!

フィリップ:おそらく、彼女が居るのは、彼等のアジトである可能性が高い。

照井:それはつまり・・・

翔太郎:敵のアジトに乗り込む事になるぞ。

祐次:それでも!弓木を助けないと!守るって決めたんだ。この身に代えてでも!

翔太郎:ふっ😏俺達も手伝うぜ。

祐次:翔太郎先輩・・・

フィリップ:当然だね。

祐次:フィリップ先輩・・・

照井:俺達は仲間だからな。

祐次:竜先輩・・・

翔太郎:必ず勝つぞ。お前の、愛する人のために。

祐次:・・・はい!

翔太郎:とりあえず、今は晃を信じるしかない。

祐次:大丈夫です。晃なら、必ず見つけてくれます!

フィリップ:ああ。

照井:アジトに乗り込むということは、大勢の敵と相対する事になる。勝算は有るのか?

祐次:その事なんですけど・・・コレ、クライシス帝国の独断じゃないかと思うんです。

フィリップ:独断?

祐次:はい。もしスーパーショッカー全体で動いているんだとすれば、もっと色んな組織の幹部が動いてる筈なんです。でも、今回動いているのは、クライシス帝国の幹部だけ。

照井:なるほど。

祐次:勿論、確証は有りません。でももしそうだとすれば、大分楽です。とはいえ、厄介者しか居ませんけど。

翔太郎:ま、とりあえず!やるべき事をやるだけだ。

祐次:はい!

🚪ガラガラ

晃:彼女の居場所が分かったぞ!

祐次:ホントか!?

晃:ああ!

祐次:行きましょう!

三人:ああ!

晃:俺も行く!

祐次:ダメだ。晃は残れ。

晃:!?俺も戦える!

祐次:たまたまだよ!本来、晃は変身しちゃいけないんだ!それに、お前に何か有ったら、愛音ちゃんが悲しむ。

晃:!?

祐次:もうすぐ結婚するんだぞ。だから、待っててくれ。頼む。お前の事も失いたくないんだ。

晃:・・・分かった。必ず無事で帰れ。分かったな。

祐次:ああ!

翔太郎:行くぞ!

祐次:はい!


クライシス帝国・アジト


祐次:此処です。

翔太郎:・・・覚悟は良いか・・・フィリップ、照井、祐次。

フィリップ:勿論だ。

照井:いつでも良いぞ。

祐次:行きましょう!

三人:ああ。




次回
仮面ライダーディケイドwith乃木恋
最終回!



祐次:弓木・・・待ってろ!

照井:此処は俺が引き受ける!

照井:変っ・・・身っ!

翔太郎:此処は俺達に任せな!

フィリップ:早く行きたまえ。

二人:変身!

ダスマダー:貴様等の勝ちは無い!

四大隊長:ハアッ!

ジャーク:そこで、女が死ぬ所を見てるといい。

祐次:やめろーーーーーっ!




全てを破壊し、全てを繋げ!


















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?