#プロローグ
僕には、好意を抱いている女性がいる。彼女とは、約半年前・・・僕は、大学進学を機に、福岡から上京した。その時に引っ越したアパートで、その女性に出会った。
○○:ふぅ~。あらかた片付いたかな。
荷物の整理をあらかた終わらせた僕は、引っ越しの挨拶をしに行った。そのとき隣室に住んでいたのが、彼女だった。
ピンポーン
?:はーい!
🚪ガチャ
?:はい。
○○:あ・・・
出てきた彼女は、とても美人だった。思わず見取れるくらい。
?:えっと・・・
○○:あ!す、すいません!あまりにも、美人さんだったので。
?:あ、ふふっ。ありがとうございます。
○○:すいません・・・いきなり、変なこと言ってしまって。
?:いえ。それで・・・
○○:あ!隣に引っ越してきた中田です。これ、つまらないものですが。福岡名物・通りもんです。
?:あ、わざわざすいません。私は、山下です。
○○:山下さん・・・これから宜しくお願いします。
山下:はい。
自室
○○:綺麗な人だったな。
今思えば、一目惚れだったのかもしれない。もっともっと、彼女のことを知りたいと思った。でも彼女は・・・
山下:いってらっしゃい。
?:いってきます。
チュッ💏
そう。彼女は、既婚者だった。他の住人の方に聞くと、この辺では有名な、仲良し夫婦らしい。つまり、僕の恋は、禁断の恋。
山下:気をつけてね。
旦那:ああ。
彼女は、旦那さんが見えなくなるまで見送った後、僕の存在に気付いた。
山下:ふふっ。あ、中田君。おはよう。
○○:お、おはようございます。
山下:今日もいい天気だね。
○○:はい。・・・じゃあ、大学に行かないといけないので、失礼します。
山下:ふふっ。いってらっしゃい。
○○:・・・いってきます。
山下:うん!気をつけてね。
○○:はい・・・
彼女は、とても気さくな方だった。目が合えば挨拶を交わす。僕の・・・彼女に対する思いは、日に日に増していった。いけないことだとは分かっている。でも、この思いは止められなかった。やがて僕は、彼女の事を考えながら、自慰をするようになった。自分でも、最低だと思う。でも、どうすることも出来なかった。そんなある日。いつも通り、彼女の事を考えながら自慰をしていた時、部屋の呼び鈴がなった。
ピンポーン
○○:!?誰だよ・・・はーい!
僕は慌ててズボンを履き直し、ドアを開けた。そこに立っていたのは・・・
🚪ガチャ
○○:!?山下さん!?
山下:ごめんね。夜分に突然。
○○:いえ・・・どうしたんですか?
山下:中田君・・・ギュッ
○○:わっ!ちょっと、山下さん!?ま、まずいですよ!こんな所、旦那さんに見られたら・・・
山下:良いの。あの人は出張だから。
○○:あ、そうなんですね・・・いや、だとしてもですよ!
山下:中田君にお願いが有るの。
○○:・・・なんですか?
山下:今日・・・泊めてくれない?
○○:えっ・・・
本来、叶うはずのない、禁断の恋。でもまさか、こんな事になるなんて・・・
To be continued…
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