第4話 忍び寄る三つの影
○○がバイトを始めて一週間が経った。この日、○○は22時頃に帰ってきた。
🚪ガチャ
○○:疲れた・・・
○父:○○。
○○:・・・何?
○父:最近、帰りが遅いじゃないか。こんな時間まで何をしていたんだ?
○○:アンタには関係ないだろ。
○父:関係ない訳ないだろ。
○○:バイトだよ。
○父:バイト?何のバイトだ。
○○:ファミレスだよ。
○父:高校生がこんな時間までか?とんでもない店だな。
○○:俺がそうしてくれって頼んだんだ。自分の意志でやってんだよ。
○父:なんでそんな遅くまで・・・
○○:決まってるだろ?アイツ等が居るからだよ。
○父:それは・・・
○○:宿題有るから・・・
○父:・・・
🚪ガチャ
美月:あ・・・
○○:・・・
美月:お、おかえりー・・・
○○:ふん。
美月:あ・・・はぁ~。
○○の部屋
👜ドサッ 🛏️ボフッ
○○:・・・ちっ。
📱ピロン
○○:あ?啓太か・・・
啓太(L):今、大丈夫か?
○○(L):なんだ?
啓太(L):バイトの事、話したのか?
○○(L):ああ。さっきな。
啓太(L):何も無かったか?
○○(L):無いような有ったような?
啓太(L):曖昧だな。まあ、話したんなら良いや。じゃあ、また学校で。おやすみ。
○○(L):おやすみ。
○○:・・・はぁ~。風呂入ろ。
翌日
🚪ガチャ
○○:テクテク🚶
🚪ガチャ
美月:いってきます。
美母:いってらっしゃい。
美月:あ、ねぇ○○君!一緒に・・・行かない?
○○:一人で行けば。
美月:あ・・・シュン😞テクテク
○○:ちっ。
この後ろに、二人を見つめる影があった。
?1:あれは・・・美月?それに・・・あの男は確か、一年の山下○○。なんで同じ家から出て来たんだ?
この影が後に、○○と○父の関係に大きな亀裂を生もうとしている事を、まだ誰も、知る由は無い。
○○の教室
啓太:おはよう○○。
○○:ああ、おはよう。
啓太:今日は一緒に来たんだな。
○○:ちげぇよ。アイツが勝手に付いて来ただけだ。
啓太:同じ学校なんだから、しょうがないだろ。
○○:ちっ。
啓太:はぁ~。まったく・・・
○○:今日の数学、小テストするって言ってたな。
啓太:え、嘘・・・マジで?
○○:ああ。マジで。
啓太:全然勉強してない!やべっ!
○○:・・・(心:馬鹿だな。小テストなんてねぇのに。)ふっ😏ん?
?1:!?ダッ🏃
○○:アイツ・・・俺を見てたのか?てか誰だ?・・・まあ良いか。
?1:危ねぇ。バレるところだった。慎重にいかねぇとな。必ず突き止めてやる。奴と美月の関係を。グッ✊
昼休み
啓太:おい○○!数学の小テストなんて無かったじゃねぇか。
○○:騙される方が悪いんだよ。
啓太:ったく・・・お前、覚えとけよ?
○○:はいはい。ぷっ。アハハハハッ🤣
啓太:笑ってんじゃねぇ~!
?2:呑気なものよね・・・人を傷付けたくせに・・・今に見てなさい。アンタを地獄に突き落としてやるんだから。
○○のバイト先のファミレス
啓太:オムライス二つです!
○○:分かった。これ!二番テーブルにハヤシライスな!
啓太:了解!
高村:オムライスもう一つ追加だ。
○○:分かった。このスパゲッティ、三番テーブルっす。
高村:はいよ。
閉店後
啓太:ん~~。今日も旨いです!
高村:なら良かったよ。○○。旨いか?
○○:ああ。旨い。
高村:ふっ😏今日もお疲れさん!
一方その頃。○○の住む町の最寄り駅のホームに、ある女性が足を踏み入れていた。
?3:久しぶりね、この町も。まあまあの年月が経ったけど、何も変わってないのね、あの頃と。さあて・・・どれくらい成長したかしら。楽しみだわ。待っててね・・・"○○"。ふふっ。
○○を知っている様だが、果たしてこの女性。何者なのか。
翌日・朝
○○:ふぁ~🥱
?1:・・・
○○:・・・(心:誰か付いて来るな・・・誰だ?)
?1:・・・!?サッ
啓太:よっ!○○!
○○:なんだ、啓太か。
啓太:?どうかしたのか?
○○:いや、誰かに尾行されてるような気がしてな。
啓太:えぇ?物騒なこと言うなよ。
○○:・・・(心:気のせいだと良いが。)
?1:やっぱり同じ家から・・・どういう関係なんだ・・・○○と美月は・・・グッ✊
この男、一体何者なのか。
?1:どうやって突き止めるか・・・
?2:先輩?
?1:ん?
?2:気になってるみたいですね。山下○○の事が。
?1:・・・なんでその事を知っている?
?2:実は、私も気になってるんですよ。山下○○の事。
?1:何?
?2:ふふっ。山下○○、相当女癖が悪いみたいですよ。このままじゃあ、先輩のだ~い好きな美月先輩が、滅茶苦茶にされちゃうかも・・・
?1:美月が・・・
?2:どうしますか?先輩?
?1:・・・山下○○を、"潰す"!美月は、俺が守る!
?2:・・・ニヤッ👿(心:さあ!地獄を見るときよ、山下○○。アンタだけは、絶対に許さないんだから。ふふっ。ハハハハッ!ハハハハッ!アッハハハハッ!)
昼休み・美月side
美月:はぁ~。
史緒里:今日も駄目だったんだね。
美月:うん・・・
史緒里:ところで・・・ずっと気になってたこと有るんだけど、聞いても良い?
美月:?なに?
史緒里:美月は、弟君のこと、どう思ってるの?好きなの?
美月:ふぇ/////
史緒里:わお!図星?
美月:う、うん/////実は、一目惚れで・・・
史緒里:そうだったんだ・・・
美月:でも、あんな過去が有ったとは思わなかったなぁ・・・はぁ~。私、一生このままなのかな?
史緒里:美月・・・
?:何の話をしてるんだ?
美月:宮島君・・・
宮島:なんか、悩み事?なんなら話聞くぜ?
美月:・・・ううん。大丈夫だよ。気にしないで。
宮島:・・・そっか。テクテク🚶
史緒里:・・・良かったの?
美月:うん・・・迷惑かけたくないし。
史緒里:そっか。
宮島:・・・山下○○。美月に何を吹き込んだかは知らないが・・・俺の美月を、滅茶苦茶にはさせない。
?1の正体は・・・宮島だった。
宮島:必ず・・・山下○○を潰す!
?2:ふふっ。終わりの時よ。山下○○。私の友達を傷付けた、その罪は重い!
?2の正体は・・・女2こと、島山だった。
※島山は、第一話で登場したキャラクターですが、第一話では、女2という表記になっています。詳しくは、こちら↓↓↓
夜・○○宅
○○:親父・・・
○父:○○・・・今帰りか?
○○:ああ。バイトのな。
○父:そうか。バイトするのは良いが、程々にな。お母さんや美月ちゃんに迷惑かけるんじゃないぞ?
○○:・・・(心:またそれかよ・・・なんでアイツ等ばっか・・・)変わったな。親父は・・・
○父:え?
○○:最近の親父は、アイツ等しか見てない。俺の事なんて全然見てくれない。
○父:○○?
○○:・・・おやすみ。
○父:あ・・・
ガチャ🚪バタン
○父:○○・・・
段々亀裂が生じ始めている○○と○父。果たして、この二人の亀裂は、塞がるのか。そして次回・・・宮島と島山の魔の手が、○○を襲う!
To be continued……
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