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【本要約】『150人のお金持ちから聞いた 一生困らないお金の習慣』

 今回は加谷珪一著『150人のお金持ちから聞いた 一生困らないお金の習慣』を紹介します。

 誰もが少なくとも一度はあこがれるお金持ち。残念ながら、こうすれば100%お金持ちになれるという方法は見つかっていません。しかし、お金持ちの人たちには特有の思考パターンや行動原理が存在します。

 この行動原理をうまく応用すれば普通の人でも成功できるかもしれません。実際、著者は自身で試したところ、億単位の資産を運用する投資家になりました。

 そんなお金持ち特有の行動原理をここで紹介していきます。


■お金持ちはすべて自分のせいにする

 お金持ちになれる人というのは、なかなか人が実現できないことを成し遂げているので、色々な面で優れています。

 その中でも特にすごいのが、結果のすべてを自分のせいにできる精神力の強さです。逆に言うと、このメンタリティさえ身につけることができれば、かなりお金持ちに近づくことができるでしょう。

 例えば信用した人に裏切られた場合、自分のせいではなく、裏切ったやつが悪いと思いたくなるのではないでしょうか。

 しかし、お金持ちはそうは考えず、このような場合でも自分のせいにすることができます。そもそも人は誰でも裏切る可能性があることは周知の事実であり、その対策をしていなかった自分が悪い。お金持ちはこう考えるのです。

 このようにすべてが自己責任だと考える始めると、今後自分の身に起こってほしくないことを100個も200個も列挙するはめになります。この結果、お金持ちは冷徹な危機管理を行うことになり、不測の事態でも、日々発生する小さなトラブルでも。お金を失うことが少なくなっていきます。そしてこの積み重ねは長期間になると、途方もないレベルで効いてくるのです。


■お金持ちは「そんなこと知ってるよ」と言わない

 人から話を聞いたり、本を読んでいるときに「そんなこと知ってるよ」と思うことはないでしょうか?しかし、お金持ちは「そんなこと知ってるよ」とは考えません。

 そもそも「そんなこと知ってるよ」と思ってしまうのは、その話を何回も聞いたことがあるか、話の内容が陳腐だからです。もしかしたら両方かもしれません。

 ではなぜ何回も聞いたことのあるような話が繰り返し取り上げられるのでしょうか?その理由は2つしかありません。

 1つは話の聞き手にとって受け入れやすい内容になっていて、強いニーズがある場合です。この場合、そこには大きなマーケットが存在していることを意味します。

 例えば「社員が働きやすい会社は伸びる」といったような話がこれに当てはまります。働きやすい会社が本当に伸びるかはわかりません。ですが会社員というマーケットは巨大で、そこをターゲットにしたビジネスはたくさんあります。そこでは事実に関係なく、会社員の耳に心地の良い情報が多用されます。

 このように、繰り返し取り上げられる話の裏には大きなマーケットが広がっている可能性があります。なので「『社員が働きやすい会社は伸びる』なんて嘘っぱちだ」などと言っている場合ではないのです。

 同じ話が繰り返し取り上げられるもう一つの理由は、その話が「真理」を表しているからです。聞き手の側にあまりニーズのないのに繰り返し登場する話は、この可能性が高いです。

 例えば「利益を最大化するためには、売り上げを増やして、経費を少なくすればよい」といったような話がこれにあたります。こんなことは当たり前で、聞かされたとしても誰も驚きません。

 しかしこの話が、お金持ちになるための法則として、何度も何度も登場しているのであれば、それは傾聴に値します。

 つまり、多くの人がこの当たり前のことをできていないので、お金持ちになれていないのです。逆に言うと、これを実現できれば間違いなくお金持ちになれるのです。

 まとめると、「そんなこと知ってるよ」と言いたくなる話は、その裏に大きなマーケットが潜んでいるか、その話自体がお金持ちになるための真理を表しています。

 ですので「そんなこと知ってるよ」と言いたくなる話は、お金持ちになるために重要な話だと考えるようにしましょう。


■お金持ちは人を妬まない

 お金を儲ける力を身につけるうえで最も邪魔になるのが妬みの感情です。これは道徳的に良くないという話ではありません。妬みの感情は自分が持っている可能性を大幅に狭めてしまうのです。

 そもそもお金持ちになるためには人と違うことにチャレンジしなければなりません。誰もやっていないようなことに果敢にチャレンジすることでお金持ちになれます。

 しかし、人を妬むというのは相手と同じ土俵で戦っていることを意味します。それは、与えられた競争のルールを受け入れてしまっていることを意味します。

 例えば、会社で自分より早く昇進した同僚を妬んでいると仮定しましょう。それは自分も同じように昇進したいということの裏返しです。ですが、昇進のルールは自分が作ったものでなく会社が作ったものであり、この時点ですでに、その人は会社に使われているということになります。

 相手が課長に昇進したのなら、自分は会社を作って社長になろう。これがお金持ちの考え方です。相手と同じ土俵に立つのではなく、最初のルールを根本的にひっくり返してしまうのです。

 相手と同じ土俵に立って嫉妬するのではなく、既存のルールを無視したり、ルールを自分で変えるお金持ちのマインドを意識しましょう。


■まとめ

いかがだったでしょうか。より詳しく知りたいという方はぜひ下記のリンクからご購入ください。



 

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