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【本要約】『年収300万円からのFIRE入門』

 今回は西野浩樹著『年収300万円からのFIRE入門』を紹介します。 

 FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉で、簡単に言うと仕事から早期に解放されて、自分の時間を過ごすことができるようにするスタイルのことです。

 「年収300万円からほんとにFIREできるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし著者の西野さんも元々は年収300万円で、株式投資で800万円の損失を出したこともありますが、現在FIREを達成されています。

 では具体的にはどのようにすればよいのか。一緒に見ていきましょう。


■お金を増やす方法

 FIREを達成するには可処分所得を増やす必要があります。可処分所得とは収入から税金と社会保険料を除いたときの自由に使えるお金です。

 ではどのようにすれば可処分所得は増えるのか。大きく分けて3つの方法があります。

①収入を増やす
②支出を減らす
③お金に働いてもらう

 ほとんどの人がお金を増やそうとするとき②を選びます。そして次に①を選びます。③を選ぶ人はほとんどいませんが、FIREを達成した人は必ず③を使っています。

 また取り組む順番を「②→①→③」と思っている方が大半ですが、FIREを達成するためには①と②を同時に取り組んで、途中から③も始めるという順番が大切です。

 これでどの順番で取り組むべきかがわかりました。続いてはそれぞれの具体的な方法を見ていきます

■稼ぐための3つの方法

 まずは①収入を増やす方法を見ていきます。収入を増やすには会社からの給与と同じだけの収入源をもつことが大切です。

 今の時代はインターネットや書籍で情報をいくらでも手に入れることができます。すなわち会社以外の収入源を作りたいと思って調べれば、取り組みたい分野の必要な知識を簡単に学ぶことができます。

 そうはいっても普段の仕事もありますし、このような勉強に取り組んで今の自分を変えることは難しいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 しかしそれは変わる方法を知らないだけです。人間が変わる方法は3つしかありません。逆に言うと、この3つを知り、実行すれば人は変わります。

 1つ目は時間配分を変えることです。何かを変えるには、まず時間の使い方を変える必要があります。

 普段テレビを見ている時間を読書の時間に変える、スマホを見ている時間を勉強時間に変えるといったように時間の使い方を変えましょう。

 2つ目は住む場所を変えることです。例えば英語を学びたいのであれば英語圏の地域に引っ越すのが一番手っ取り早いでしょう。それが無理なら、英語圏の人が多く住んでいるシェアハウスに引っ越すのも一つの手でしょう。

 ここからも分かるように、住む場所を変える効果は絶大です。変わりたい自分にとって最適な場所に引っ越しましょう。

 3つ目は付き合う人を変えることです。よく「自分の親しい人10人の平均年収が将来の年収になる」と言います。それだけ周りにいる人が自分に与える影響は大きいのです。

 自分を変えたいと思うのであれば、こうなりたいと思う人を探し、積極的に関わるようにしましょう。

 時間配分を変え、住む場所を変え、付き合う人を変えることで自然と人は変わります。そして、収入もより多く得ることができるようになるでしょう。


■支出を見直すならこの3つ!

 続いて②支出を減らす方法を見ていきます。支出を見直す際はまず固定費を見直しましょう。固定費とは、日々の行動や選択に関係なく定期的に一定額がかかる費用のことで、住居費などがこれにあたります。

 なぜ固定費から見直すべきかというと、一度見直すだけでその効果が続き、大きな節約になるからです。

 固定費の中でも①通信費、②保険料、③住居費をまず見直しましょう。

 ①通信費は格安SIMに変更するだけで安くなるので、ぜひ変更しましょう。

 ②の保険についてですが、日本の社会保険は充実しているため、必要なものは保険ではなく共済で十分です。それも、掛け捨ての死亡保障だけで良いでしょう。

 ③住居費についてですが、自宅を買うときは特に注意が必要で、慎重に判断するようにしましょう。またすでに購入している方は、住宅ローンの現在残高、残りの返済期間、借入金利を確認してください。もし1.5%以上の金利で残債が1000万円以上、返済期間が10年以上あるなら、借り換えの検討をしましょう。場合によっては100万円以上の総返済額を減らす効果が期待できます。


■投資信託では5年以内のFIREは無理

 続いては③お金に働いてもらうについて見ていきます。お金に働いてもらうとはつまりは投資です。

 FIREをするための書籍で多く書かれているのが、20年以上の中長期で投資信託に投資をするというレシピです。

 投資信託とは簡単にいうと株を一つの袋に詰め合わせたもので、その袋を一つ買うだけで、中に入っている株に分散して投資することができます。

 投資信託に投資をしてFIREを目指そうということは色々なところで言われていますが、これにはデメリットがあります。それは時間がかかることです。

 具体的な計算は省きますが、投資信託のみを利用してFIREを目指す場合、FIREを達成できるのは約15年後になります。しかもこの15年間は収入の50%を投資に回さなければいけません。

 ですので「収入の50%も投資に回すのは無理」という方や「15年というのは長すぎる。もっと早くFIREしたい」という方は、別の投資方法を考える必要があります。


■不動産投資で最速でFIRE

 そこでおすすめの投資は不動産投資です。不動産投資には、自分の経験と時間を使って新しい市場価値を生み出すことができるという魅力があります。

 どういうことかというと、例えば思ったような利回りにならなかったとしても、自分でバリューアップすることで賃料を上げて利回りを上げることができます。また、戸建て賃貸にしていたものを寄宿舎に用途変更してシェアハウスにするといった工夫もできます。

 投資信託に投資した場合は価格が下がったとしても祈ることしかできませんが、不動産投資であればこのように自分で工夫して利回りを上げることができるのです。

 今の時代、不動産投資に関する書籍もたくさん出版されています。まずはそういった書籍を利用して勉強し、不動産投資を始めましょう。


■まとめ

 いかがだったでしょうか。より詳しく知りたいというかは、ぜひ以下のリンクからご購入ください。



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