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【本要約】『難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください』

 今回は山崎元・大橋弘祐著『難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください』を紹介します。

 「あなたはお金を増やしたいですか?」

この質問に「NO」と答える方はほとんどいないのではないでしょうか。そんな誰もが望むお金の増やし方を本書はわかりやすく教えてくれます。

 結論から言います。たった3つのことをするだけでお金は増えます。しかもこの3つはとても簡単にできます。

 ではその3つとは何なのか。具体的に見ていきます。


■お金を増やす3ステップ

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 お金を増やす3ステップは以下の通りです。

①ネットで証券口座を開く
②個人向け国債を買う
③手数料が安いインデックスファンドを買う

たったこれだけです。ただ、ところどころ難しい言葉が出てきたので、順に説明していきます。

 まずは「証券口座」について説明します。「証券口座」とは、この後に説明する「個人向け国債」や「インデックスファンド」を購入するために必要な口座のことです。

 この「証券口座」は必ずネットで開いてください。具体的には「SBI証券」か「楽天証券」で開いてください。

 なぜかというと、手数料が安いからです。後に紹介する「インデックスファンド」は購入時などに手数料がかかるのですが、「SBI証券」と「楽天証券」はこの手数料が安いのです。ですので、証券口座はこのどちらかで開設するようにしてください。

 続いては「個人向け国債」について説明します。「個人向け国債」とは日本にお金を貸すことです。

 日本に一定年数お金を貸すことで利息が支払われ、満期には元本と最後の利息が支払われます。

 この「個人向け国債」のメリットは2点あります。1つは国が保証しているので、銀行よりも安全な金融商品だという点。もう1つはメガバンクの定期預金より金利が良い(メガバンク0.01%、個人向け国債0.05%)という点です。

 しかしデメリットもあります。それはメガバンクよりも金利が良いとはいえ、金利が高いとは言えない点です。

 次に説明する「インデックスファンド」はこのデメリットをカバーできるものになります。

 「インデックスファンド」とは投資信託の一種です。投資信託とはわかりやすくいえば株の詰め合わせです。袋の中にはいろんな会社株が入っていて、これを買えば複数の会社に分散して投資することができます。

 そんな投資信託ですが、袋に商品を詰める方法が2種類あります。1つは「アクティブファンド」という詰め方。もう1つが「インデックスファンド」という詰め方です。

 「アクティブファンド」とは、プロが袋に詰める商品を選ぶ方法です。これは人が袋に詰める商品を決めるので、手数料が高くなります。

 「インデックスファンド」とは、TOPIXなどの指数に連動するタイプです。簡単に言うと、機械が袋に詰める商品を決めるといった感じです。機械が袋に商品を詰める商品を勝手に決めてくれるため、手数料が安くなります。

 実は「インデックスファンド」の方が「アクティブファンド」より手数料が安いのにもかかわらず、成績もよいのです。なので「インデックスファンド」に投資すべきなのです。

 また「インデックスファンド」は長い目で見れば年利5%ほどを見込めるというメリットがあります。年利5%で運用し続ければ、15年で倍の金額になります。

 とはいえ「インデックスファンド」にもデメリットがあります。それは「インデックスファンド」も株の一種なので、損をする可能性もあるということです。

 「インデックスファンド」はいろんな会社の株の詰め合わせなので、リスクが分散されており、安全性が高いです。とはいえ、損をしないとは言い切れません。これが「インデックスファンド」のデメリットです。

 ここでもう一度、お金を増やす3ステップを見てみましょう。お金を増やす3ステップは以下の通りでした。

①ネットで証券口座を開く
②個人向け国債を買う
③手数料が安いインデックスファンドを買う

 今までの説明をお読みいただければ、この3ステップの意味も分かりやすくなっていると思います。

 つまりはネット証券を開いて、個人向け国債とインデックスファンドを買う。これだけでお金が増えるのです。

 実は、個人向け国債とインデックスファンドを買うというところがポイントです。なぜならこの2つはお互いのデメリットを補い合っているからです。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りでした。

「個人向け国債」
メリット
・国が保証しているので、安全な金融商品
デメリット
・金利が高くない(儲けが少ない)

「インデックスファンド」
メリット
・長い目で見れば年利5%を見込める(儲けが多い)
デメリット
・損をするリスクがある

 つまり個人向け国債はローリスクローリターン、インデックスファンドはハイリスクハイリターンということになります。

 この2つを両方とも買っておくことで、それぞれの短所を補うことができるのです。


■お金を増やしたいならこれを買え!

 ここまでで個人向け国債とインデックスファンドを買えばいいということはわかりました。ですが一言で個人向け国債やインデックスファンドといっても、色々な商品があります。そのため、具体的にどの商品を買えばいいのかお困りの方もいらっしゃると思います。

 ですがご安心ください。どの商品を買えばよいか、ここで具体的にお伝えします。個人向け国債とインデックスファンドは以下の商品をご購入ください。

個人向け国債→「個人向け国債 10年変動型」

インデックスファンド→「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」
                                        「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」

 それぞれの商品について説明すると、「個人向け国債 10年変動型」は満期が10年で、金利が変動するという商品です。金利は変動しますが、0.05%を下回らないという保証付きなので安心です。

 続いて「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は、日本の主要な会社2100社以上に分散投資する商品です。また「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は日本以外の先進国の主要な会社1300社以上に分散投資する商品です。

 これで買うべき商品はわかりました。では、これをいくらくらい買えばよいでしょうか。

 それを決める前に、まずは生活費3か月分を貯金してください。これは何かあったときのための保険です。

 3か月分の生活費を貯金出来たら、余ったお金を「安全に持っておきたいお金」と「リスクを取ってもいいお金」に分けてください。そして、「安全に持っておきたいお金」で個人向け国債を買い、「リスクを取ってもいいお金」でインデックスファンドを買いましょう。

 さらに具体的に言うと、「リスクを取ってもいいお金」の半分で「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を買い、もう半分で「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」を買うようにしましょう。こうすることでリスクが分散され、比較的安全にお金を増やすことができます。

■まとめ

 いかがだったでしょうか。より詳しく知りたいという方はぜひ以下のリンクから本書をご購入ください。



  

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