さんふらわあ むらさき、に初めて乗船。
さんふらわあ、の名の付くフェリーは、いくつかある中で、今回、2年前に新しく造られた、大阪〜別府の航路の“むらさき”、に初めて乗船する事が出来ました。
“こばると”、と、“あいぼり”、の後を継ぐ、“むらさき”、と、“くれない”。
船内で流れる、さんふらわあの歌は、そのままでしたが、船内、どこを見ても、きれいで、広くて、とても豪華です。
だいたい12時間の船旅で、夜出発して、朝到着。
そのまま行動出来るので、前日移動する時間が節約できたり、前泊するホテルをとらなくて済んだり、車をのせると、レンタカーも借りずに済んだり、と、荷物が多い時などは、ことに有り難いです。
ただ、お値段もかなりのもの。
大阪港を、19時05分に出発して、翌朝、6時55分に別府港へ到着。
今回は、なぜかリッチに、プライベートルームです。
内鍵のみで、外から鍵はかからないけれど、ちゃんと個室です。
むらさき、と、くれない、は、そもそも、雑魚寝は無いそうです。
廊下には、名前の由来となった、昔のポスターの展示もありました。
ホームページによれば、
「さんふらわあ くれない(1番船)・むらさき(2番船)」の由来は110年前に遡ります。
1912年大阪商船(現:商船三井)阪神/別府航路の開設と共に投入されたのが貨客船の初代「紅丸」、続いて「紫丸」が就航しました。
20世紀初頭まで、船舶は「石炭」を燃料としていましたが、1924年に就航した2代目「紅丸」は、「ディーゼルエンジン」を搭載。
燃料と言えば、
「さんふらわあくれない」と「さんふらわあむらさき」は、日本初のLNG燃料フェリー。
さて、出港後しばらくたち、少し落ち着いてきた夜8時か8時半頃、
船内放送で告知された後に、中央階段、アトリウムの天井で、プロジェクションマッピングショーが開催され、ドローンによる船内ツアーや、星空の映像などが映し出されました。
階段に腰を下ろしたり、手すりにもたれたりしながら、大勢集まって、アトリウムの天井を見上げる。
最新技術の美しい映像、、なのですが、なんとな~く、みんな集まってテレビでも観ているような、なんとも、ほのぼのとした昭和な空氣感を味わった氣がしたのは、私だけでしょうか・・・。
設備の写真を、もっと撮っておけば良かったのですが、帰りもあるから、と、ぬかっておりました。
“ある”と思っていた、“帰り”が無くなったのです。
予定では、大分に一泊し、二日目の夜に、また、むらさき(くれない、だったかも)で、帰るはずでした。
でも、お仕事の方が、超順調に進み、着いたその日、一日のみで終わってしまいました。
そうなると、暇なときならいざ知らず、、やること満載な繁忙期の今、一刻も早く会社に戻りたい、、。
フェリーは一日一便。
こういう時には、丸一日、動けなくなるのが難点です。
風情のある旅館と、温泉と、ちょっと寄ってみたかった場所たちに、後ろ髪を引かれつつ、やっぱり帰ろうと、気持ちを切り替えます。
切り替えした後、フェリーの調整。
帰りのフェリーの時間を再確認する。
別府港発は18時45分。
この時すでに、スムーズに行っても、一時間前にフェリーターミナルに着くのは“ちょっと無理”な時間になっていました。
諦める?
いえいえ。
幸いなことに、この現場、別府港でも、大分港でももさほど変らない場所にありました。
行く前から、なんとなくそんなこともあろうかと、大分〜神戸の時間もチェック済み。
大分港発の方が35分遅いのです。
と言うことで、大分へ向けて、車を走らせつつ、大分発の便へ変更すべくお電話する。
さすが、同じ会社同士、スムーズに便の変更ができました。
こちらは、19時20分発。
大分港発、神戸港着です。
たかが35分ですが、これが、なかなか大きかったです。
若干の渋滞がありつつ、ぴったり一時間前にフェリー乗り場へ到着し、無事、手続き完了。
“ごーるど”に乗船出来ました。
“ごーるど”は乗ったことありますが、個室は初めて。
ホテルと変わりません。
洗面まであり、快適です。
むらさき、の分まで、写真を撮ってみたり。
結果的に、弾丸ツアーになってしまった記念にと、お船の形の箱に入ったクッキーまで購入。
そう言えば、
さんふらわあの歌は、
“太陽に守られて。”って歌詞だけれど、夜ばっかりですね。
私が乗るのは。
行きの“むらさき”、からの、お月様。
そして別府の夜明け。
帰りの“ごーるど”、からの、お月様。
そして、神戸の夜明け。