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Snap diagnosis* Case 9

Intern Med. 2019 Feb 1;58(3):453.
PMID: 30210121

【症例】
■ 中年の男性が, ヘルメットが触れるだけで耳が痛いと言って受診された.
■ 10年ほど膝や足首に繰り返し急性痛風発作を起こしている.
■ 身体検査で右耳に結節が見られ, 両足に関節炎があり.
■ 関節液から尿酸結晶が検出された.

What's your diagnosis ?






【診断】
耳介痛風結節

【経過】
■ フェブキソスタットを服用中だったが 血中尿酸値は10.9mg/dLだった.
■ フェブキソスタットを増量し, 5ヶ月間血中尿酸値を下がった状態を維持したところ結節は改善した.

【考察】
■ 耳の結節は腫瘍, 関節リウマチ, サルコイドーシスなど様々な疾患で見られるため, 生検を行うべきである.
■ この患者は生検を拒否したため病理学的な証明はできていない
■ しかし結節が対耳輪に生じ, 尿酸値の低下とともに消失したことから, 耳介痛風結節と診断された.
■ 耳の結節を呈する患者では痛風を考慮すべきである.

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