中小企業診断士試験 合格後の半年間
中小企業診断士のさたです。今年8月1日付で無事診断士登録ができました。
令和6年度の合格発表が1月31日でしたのでちょうど約半年経過したことになります。その間は結構濃密な6か月間だったと思うので記事にしました。
2月 合格の余韻に浸る
2年間にわたる試験勉強を終え、それまでの鬱憤を晴らすがごとく、XやFacebook等で合格を宣伝しまくりました。また別記事でも書いた通り、ノートPCを新調したり、名刺を作ったりするなど、格好から入っていこうと準備を開始しました。
またタキプロの先輩方との懇親会などめいいっぱい楽しんでいました。
3月 実務補習受講
本当は2月の実務補習を受講したかったのですが、勤務先の予定との調整が難しく、断念しました。口述試験の直後に3月の実務補習の案内があり、申し込みました。
4名での班になり、私は苦手だった財務を自分で選んで担当しました。診断先は(詳細は申し上げられませんが)児童施設を経営される会社でした。
提供いただいた資料は決して十分とは言えませんでしたが、限られた情報の中で現状分析から将来予測まで行うのが診断士の仕事なのだと学びました。
ただ、期間中は多数の数字を扱い、Excelに入力した数式が崩れるなど、精神的にしんどい作業となりました(経理職の方々を尊敬し直しました)。
指導員の先生は知識・経験面だけでなく、人間的にも素晴らしい方でした。診断先訪問時、早朝に喫茶店で会った際には「空手バカ一代」や「男の星座」の話で盛り上がりました(何をやっているのでしょうね、私は)。
最終印刷後のレポートに誤字が見つかるなど反省の多い作業となりましたが、私たちが提言した「価格の見直し」について、後日値上げ予定を前倒しして実施された旨のお礼メールを頂き、とてもありがたかったです。
まずは実務ポイント5ポイントをゲットしました。
4月 実務従事(1回目)
早めに実務ポイントを取りたかったので、壱市コンサル塾に申し込み、実務従事を受講することにしました。
コンサル塾や診断先は東京にあり、他の受講生も都内の方でしたが、リモートでのヒアリング・議論・最終報告ができたため、問題なく参加できました(とは言っても、現地訪問したかったので上京し、ついでに指導してくださる先生や他の受講生との飲み会にも参加しました)。
診断先の会社は飲食店で、今回は主に経営・組織戦略を担当しました。
ここでは特に強みの洗い出しに注力し、ブランディング化や外部専門企業との連携について提言を行いました。市場データの調査・分析やリモートでの共同作業について学ぶことができ、経営者の方の補助金への関心の高さも印象に残りました。
これで実務ポイントが5ポイント追加され、合計10ポイントとなりました(あと5ポイントで診断士登録ができます)。
並行して同じ月に開催された大阪府中小企業診断協会の新歓フェスにも参加し、タキプロの先輩に各種委員会活動を紹介してもらいました。
5月 タキプロ活動・診断協会研究会活動への参加
受験中お世話になったタキプロに参加し、主に関西(大阪)のリアル勉強会の開催を担当することとなりました。
受験生時代は気軽に参加していたのですが、実際担当すると会場の予約(土・日の多人数収容可能で手頃な会議室はすぐ予約が埋まる)の手配から、講師役メンバーの募集や事前説明会、受験生の募集や解答の収集・事前資料作成など、多くの準備作業を短期間で進めるのは少しきつかったですが、他の勉強会班メンバーにも作業分担をお願いするなどし、何とか運営できています(来年の口述試験対策まで継続予定)。
また大阪府中小企業診断協会では電機業界研究会や実践イノベーション&エフェクチュエーション研究会、ゆるつなカレッジ等に所属することにし、新しい仲間との交流を楽しんだりしていました。
6月 実務従事受講(2回目)
タキプロの仲間から、同じ診断士試験合格者が主催する、地元の知人のお会社の診断・助言業務を行うグループを紹介してもらいました。
協会やコンサル会社を介さない実務従事というのも面白いと考え、参加する事にしました。
診断先はグループリーダが家族ぐるみでお付き合いのある福祉器具製造会社で、公的補助による非課税収入と、市販による課税収入がありました。
一言で言えば、時間・労力のかかる既存事業を整理し、収益性が高く社長の思い入れのある新規事業へリソースを配分する提案となりました。
主にマーケティングを担当し、販売データから顧客のカテゴリ分け・優先順位付け、新規事業のプロモーションの検討など勉強にもなり充実感のある実務従事となりましたが、一方財務面(特に資金繰りの分野)では議論についていけない箇所もあり、改めて知識習得の必要性を感じました。
7月 事業再構築補助金のお手伝い
以前の記事で記載した事業再構築補助金申請のお手伝いをする機会を頂きました。同記事でも記載しましたが、勤務先でのプロジェクト対応で同期間に急遽海外に出張することになり、会社のPCに加え私用のPCも持参。往復の飛行機の中や空港での待ち時間も使い、申請する事業計画書の半分程度をお手伝いできました、
始める際は関わるだけかえってご迷惑をかけるのではと心配でしたが、やってみれば時間は何とか作れるもので、自信が付きました。
もっともこの補助金の本番は、採択された後の補助金交付までの支援・見届けの為、この点社内診断士としては平日の顧客とのやり取りの時間確保が課題になりそうですね。
あっというまの6か月間でしたが、今までにないぐらい濃密な期間になったと思います。また試験期間中以上に、インプット・アウトプットのボリュームが増えたなとも感じていますし、今後も継続する事になりそうです。
せっかく念願の診断士に登録できたのだから、中小企業への貢献や自分の次のキャリアに活用できるよう取り組んでいきたいと思います。(了)
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