熱帯魚を飼おう 14

皆様こんにちは。
自分の好きなこととなると、書けば書くほど興に乗り、早くも14回めの投稿となりました。
多少なりとも、あなたの水槽ライフのために役立っていれば、あるいは役に立たなくとも面白く読んでいただけているなら、それは筆者の喜びとするところです。
今回は筆者の個人的な、熱帯魚の飼育を通しての体験をお話ししたいと思います。いえ、最終回ではありませんよ(笑)
忘れられない体験というものは、誰でもひとつは持っているものですが、熱帯魚の飼育を通した体験というと、やはり珍しい魚との出会いでしょうか。
筆者は小型ナマズが好きだということは何度か述べていますが、その中でも、忘れられない出会いがありました。
タンガニイカ・ブラックキャットという魚がそれです。遠くアフリカ大陸よりわずかに入荷したその写真を見たとき、その可愛らしくユーモラスな風貌に、いっぺんに虜になってしまいました。
当時、アクアリウムを始めて10年ほど経っており、まだ若く、金銭的にも現在よりも余裕がありました。この魚をぜひ自宅に迎え入れたいものだ、と強く思いました。
しかし当時はまだ輸入ルートがまだ確立されておらず、日本にもまだ紹介されたばかりで、価格も非常に高いものでした。実際いくらぐらいなのか、はっきりとはわからなかったのですが、「ちょっと珍しいコリドラスくらい」ということだったので、おそらく5万〜10万円くらいはしたのではないでしょうか。
そんなわけで最初の出会いでは、とりあえずは断念するほかなかったわけですが、その後プライベートで紆余曲折あり、世の中にインターネットなるものが現れ、2度目の出会いを果たすことができたのです。
ネットショップのカタログに、タンガニイカ・ブラックキャットが掲載されており、値段は8000円ほどでした。まだまだ高価ですが手の届かないほどではありません。さっそく注文し、なつかしい友と会うときのように、胸ときめかせて待ちました。
そして、ついにタンガニイカ・ブラックキャットをわが水槽へ迎え入れるときが訪れました。思ったよりも夜行性と隠れる性質が強いようでしたが、元気に水槽の中で泳ぎ回ってくれていました。
思えばその出会いが、その後の小型ナマズ好きの始まりだったようです。年月がたち、高価で珍しいものを飼いたい、といった感情はうすれていき、どこでも手に入るオーソドックスな魚こそ、無限の可能性を秘めていると思うようになりました。なんか学習塾のキャッチフレーズみたいですが(笑)
それはともかく、あこがれだったタンガニイカ・ブラックキャットはいつしか天に召され、自分の飼育技術も多少は向上したかに思われるようになりました。現在は、3匹の小型ナマズとともに、水槽ライフを楽しんでいます。
彼らはいつでもマイペースです。どんなときでも、そっけなく「知るかそんなもん」といった表情を見せてくれます。そう、そこが良いのですよね(笑)

それではまた、次回にて。ありがとうございました。

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