「東京物語」(1953)
「PERFECT DAYS」のヴィム・ヴェンダース監督が敬愛する小津安二郎監督の『東京物語』を初めて観ました。
いつか観たいと思って録り溜めていたもの。
ヴェンダース監督曰く、
「小津安二郎監督の『東京物語』、私にとって、この作品はパラダイスでした。これ以上のものはないと思ったのです。その時の感覚は今も変わりません。美、人への敬意、精神性といったものが感じられ、何度見ても、初めての時の感動が蘇るんです。」
ドイツ人のヴェンダース監督、日本人が描いた日本の日常をどのように受け止めたのでしょうか?
老夫婦が、子ども達の住む東京を訪ねるというストーリー。
子ども達の性格もいろいろ、
日々の暮らしの慌ただしい中で、両親を歓迎したり、そうでなかったり。
子ども達は子ども達で、生活していくことに精一杯、
それを充分理解した上で、自分たちは幸せだと老夫婦は言う。
凡人の私には、よく見えてなかったのですが、
再び、解説を聞くと、、、
劇中に使われているカメラのアングルの巧みさ、調度品や着物の着方に至るまで、細部に渡る心遣いがあり、
だからこその、「小津ワールド」だったのですね。
笠智衆さんの演じた父親役の名は「平山」、
そして、
「PERFECT DAYS」の主人公の名も「平山」でした。
この映画の中で、強く印象に残ったのは、
原節子さんの美しさと、香川京子さんの可愛らしさ(^_^)💕
特に心の優しいお二人が、より輝いて見えたようにも思います。
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