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2023年4月のメッセージ

日本という国は四季がはっきりと分かれています。春が来れば桜が満開となり、5月になれば新緑が輝き、6月は梅雨、という風にとてもバラエティに富んでいます。季節ごとに虫の音も変わります。とても自然が豊かな国です。その中で育つとそれが普通であるかのように感じますが、こんなに四季感がある国はそうありません。気温の上がり下がりや乾季雨季などはありますが、日本ほどバラエティに富んでないし、情緒も感じません。

今は都会で暮らす人も多く、以前ほど四季を感じながら暮らすことは減りましたが、それでも自然の変化とは常に付き合っていくことになります。
日本人の情緒はその自然観をベースに成り立っています。その自然が失われていけば、その情緒も失われていくでしょう。

日本人は世界で見ても稀有な存在と言えます。基本的に温厚で調和的な民族です。時代の変化とともに気質も変化していきます。それは悪いことではないですが、自然に即した変化というより、外部圧力による情報操作で起こされる変化には気をつける必要があります。
従順で性善説な人種ですから、狡猾な人たちに騙されやすいです。すべての日本人がそうだというわけではないので、「日本人」というくくりでまとめてしまうのはよくないですが、それでも大多数がそうであると言えます。

これからの時代は物事をよく見極めていかないと、気がついた時には取り返しのつかないことになっていた、なんてことが起こります。
これを意図的と呼ぶか、自然淘汰と呼ぶかはともかくとして、自分で考える力を身につけ、正しい情報を得て適切な判断と行動をすることが大切です。政府が言うから、みんながするから、メディアで言っているから、先生に言われたから、とまわりの様子を見て行動していると淘汰の対象になります。

人口削減計画があると言われますが、自然の摂理においても増え過ぎれば減ることになります。計画的に人口を減らそうという意図を人為的とみるか、自然の摂理において集合的な本能がそのような計画を実行する人たちを動かして人数を調整しようといるのか。
一人一人の意志とは別に、集合的な無意識のつながりの中で「このままいくと地球も人間もヤバいぞ」というエネルギーが高まっていき、今、起こっているいろいろな問題を引き起こしていると見ることもできます。

何も考えないとそのエネルギー(ゲシュタルト)に巻き込まれます。
大事なのは一人でも多くそれに気づき、そのフレームから出ることです。出てもう一度見渡して、自分に何ができるのか、自分の考えや生活をどう変えたらいいのかを自問自答をしましょう。

「長いものに巻かれる」的な態度でいると、その「長いもの」はより権力のあるものにゆだねられます。その「長いもの」はいろいろありますが、多くの「長いもの」は昔、誰かによって設定されたものです。宗教、道徳、国、教育などもそうですね。
「そんなものは自分に変えられるわけがない」と思って何もしないのはその枠組みの外が見えていないからです。「長いもの」に巻かれている状態です。

「その外に何があるのか?」を知ろうとする者が増えていくほどに、その外の力は増してきています。それはまだカタチになっていないものです。
一人一人のなかにある希望、理想、愛、夢、ユートピア、そういう類のものです。既存の枠組みにとらわれず、自らの中にそれらの世界を創りあげていく、これがこれからとても大切になっていきます。

今まではそのカラクリを知っている人たちによって、彼らにとって都合の良い世界が作り上げられてきました。つまり、ほとんどの人がその人たちの「夢」の中で生きているのです。
それに気づいてそこから出るには、その外に夢を見なければなりません。その中でその「夢」を壊そうとあがいても、牢屋の中で暴れているようなもので固い壁は壊れません。

先に情報空間であなたの本当のユートピアを構築してください。それをしていると現実にそれが現れてきます。
あなたの中にそれができあがってくるほどに、あなたは現実の世界でもその構築に向かって動きますので、遠いと思ったユートピアがだんだんと姿を現してくるようになります。
自分の中で作り上げるユートピアですから、外のルールに従う必要はありません。外があなたに従うようになります。

より多くの人が自分の理想とするユートピアを詳細に思い描くほどに情報空間にもその情報が蓄積されていきます。似たエネルギーのものはくっついて共有されます。距離や場所に関係ありません。十分なエネルギーになれば、それはムーブメントとして現れてきます。

だから「私には何もできない。従うしかないのだ」ではなくて、今ここから、自分の中で始められるのです。いえ、始めてください。もし奴隷や家畜の人生を生きたくないのであれば。

今のうちにそういうメンタリティを養っておかないと、これからの流れに呑み込まれて、そこから出られなくなってしまいます。
自分が助かるためにする、というより、世界をより良くするために自分がやりたいかどうか? 自分の保身のためではなく、自分の理想とする世界を実現するために自分は行動したいか?ということが問われます。世界のことのようで自分のことですが、保身ではなく、より良い世界の実現のためです。

心から望む世界を実現するためにあなたが行動していくということは、あなた自身が成長していくことで自己実現につながります。自分に十分なお金があって家族が幸せで健康で満足というところでとどまりません。要するに人々の意識の成長が問われているわけです。

あなたは今の抽象度の世界にとどまりたいのか、さらに上の抽象度の世界に行きたいのか? そこには自己成長が関わっています。それなしに抽象度は上がりませんから。

それをふまえたうえで、自分の考え得るユートピアをまずは想像で構築していきましょう。実際にそういうテーマパーク王国を作るつもりで案を練ってください。そしてその王国に名前をつけてください。育てていってください。

ただしそれは今の世界や社会システムとは関係なしで考えてください。今のシステム内で作り上げても意味がありません。その系から出ることに意義があるのですから。
だからまずは情報空間でそれを作るのです。想像の世界は自由ですから。今までのルールにとらわれずに考えてみてください。

より多くの人がそれをすることで次の展開が変わっていきます。もちろんあなた自身の世界も変わります。妥協せずにやってみましょう。

では楽しい4月となりますように。

「和音」2023.4.1


追記:
最初、日本の四季の話から始まり、ん?いつもと出だしが違うぞ?どこに向かうのかな?と思いながら書いていきました。

とても大事な話が書かれていますが、四季の話はいらなくね?とひとり突っ込みながらも、そこにユートピアへのヒントが記されているのかもなと思います。

長いものに巻かれていくか、
その外に出るのか、

後者が増えていくことが世の中が大きく変わるきっかけとなります。
ますますクリエイティビティが求められる時代となります。


ユートピアといえば、私の大好きな『アメリカンユートピア』
そのライブをどうぞ。


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