CD8+T細胞はどのようにして分化するのか?
先日急に気温が下がった日が続いたせいか、咳が止まらない。咳喘息が出始めたのはタバコを吸い始めて10年目くらいの頃。それ以来、なにかあると咳喘息のような症状が出るようになってしまった。
咳喘息というのは免疫系の誤作動のようだが、これにはCD8+細胞が関与しているという。CD+8T細胞は、体に害になるような細菌を見つけては排除するための免疫細胞だが、大きくは2つの種類に分けられる。一つは過去に戦った細菌などを覚えるための記憶T細胞、もう一つは細菌やがん細胞を攻撃するエフェクターT細胞である。
これらのT細胞はナイーブCD+8T細胞から分化するが、今回取り上げる論文は、この分化プロセスにエピジェネティックな変化がどのように影響するかについて論じた総説論文。
CD8 + T 細胞分化のエピジェネティックな制御
Epigenetic control of CD8+ T cell differentiation
ちなみにエピジェネティックな変化とは、何らかの原因により遺伝子に微細な変化が生じ、遺伝子の発現パターンが変わることを指す。この論文によるとナイーブCD+8T細胞が、記憶CD8+細胞、もしくはエフェクターCD+8細胞に分化するプロセスに影響することが論じられている。
Q: 咳喘息のような自己免疫疾患は、免疫寛容と呼ばれるシステムがうまく機能していないことがあるようだ。これについて知りたい。
明日読む論文:
制御性 T 細胞と免疫寛容
Regulatory T cells and immune tolerance
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