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複雑性悲嘆に対する宗教的介入の効果

親しい人を亡くした時には強い悲嘆が生じる。悲嘆は単に悲しいだけでなく、悲しみの対象を思うことから離れられないという在り方を示す。今回取り上げる論文は、子供を亡くした母親に対する宗教的介入の効果を検討したもの。

複雑性悲嘆症候群および複雑性悲嘆障害を持つ母親の精神的耐久力に対するスピリチュアル宗教介入の効果
Effects ofSpiritual-Religion Interventions on Complicated Grief Syndrome and Psychological Hardiness of Mothers with Complicated Grief Disorder

対象となったのは、イランに住む、自分の子供を亡くした母親28名。宗教的介入を受けたものは受けないものと比較し、複雑性悲嘆が軽減し、心理的頑強性が高まったことが示されている。

論文 Table 1を参考に筆者作成

Q: 悲しみの本質とは何なのだろう?

Deconstructing grief: A sociological analysis of prolonged grief disorder
悲嘆の解体: 長期にわたる悲嘆障害の社会学的分析

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