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欠けがあることの美しさ

コンプレックスって誰もが抱えているものだと思う。

どれだけ素敵に見えて、欠点の一つも見当たらないような人だって、一つくらい、何と言うか、こう、”どうしようもなさ”がある、かもしれない。いや、あって欲しい。

自分の中でどうしようもない欠点は、自分の目線で見たら心底なくなってほしい部分で、メンタルの状態によっては存在が許せないレベルにもなる。

なんだけど、誰かの中にこの”どうしようもなさ”を見つけてしまうと、私はその人の事を好きだと感じてしまう。これは私の病気。

そのどうしようもなさのおかげで、私はその人の存在がググっと近くなる。自分の中にある”どうしようもなさ”が、まるでお友達に会えてうれしいとでも言うように、ふふふって微笑んでいる。たぶん。

そう思えるようになったのは、大人になったからなのかぁ。

子供の時からこういう目線を持てる人になりたかった。もっとクラスメイトのことを好きになって、いっぱい話してみたかった。

どうしてあんなに、誰かの不完全性が許せないって思ってたんだろうなぁ。

もしかしたら、自分の欠けている部分が、チクチク胸に刺さって、それが痛くって、それで周りの人の欠けている部分も見ないようにしていたのかな。

不完全だからこそ、その人ならではの美しさであふれているのにね。




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