80億乗の踏絵

80億人の運命
80億人の出生
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80億人の文化
80億人の生活
80億人の体験
80億人の思考
80億人の仕事
80億人の人間関係
80億人の趣味
80億人の喜怒哀楽
80億人の知識
80億人の価値観
80億人の判断
80億人の選択
…
80億人の好き嫌い

80億の？乗
事実上の∞乗

100年後のあらゆる技術を駆使しても
到底計算しきれないほどの
全宇宙の天体数レベルの組み合わせで

今この瞬間の選択が存在する

天文学的「多様性」がある80億人を
単純な何かで判別することなどできない
できようはずがない

はずがないのだ・・

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80億人に届き
80億人が知り
80億人が何かを感じる

それだけでも
ほぼ不可能なこと

そればかりか

届き、知り、感じ

何かしらの反応をする

そしてそれらを

お互いが目撃する

何を　感じただろうか？
何が　浮かんだろうか？

どんな順番で
どこに興味が向かったか

どんな態度で
どんな表情をしたか

そして

出来事が起こる前と後で

何かが変わるきっかけとなったか
何一つ変えたくなさそうだったか

政治信条や
社会への関心
何に興味を持ち
無関心なのか

そういった個別の違いに関わらず
各々の生き方考え方等と
整合性が取れるものであったか

真の動機・真の感情を隠し
不気味な着眼点と
枝葉末節に終始する

常識人、普通人を装い
健常だと思い込む者たちが抱える
「薄暗い何か」

これは銃弾と一人の男によって
80億人にかけられた踏絵である