2:8(2:6:2)法則との付き合い方ー集団全体の能力や生産性を落とさず上げる方法

2:8(2:6:2)法則との付き合い方について。

本稿では、特に集団や社会全体の、能力とか生産性を高める上で、この法則とどう付き合えばいいかを書く。

この法則もずいぶん有名になってきたよね。

簡単にいうと、能力とか生産性の観点から見たとき、上位2割の人が全体の8割を支えていたり、逆に、下位2割の人が全体の8割のコストを生み出している という法則ね。

この法則は、この世界を見渡すと、能力や生産性以外でも、めちゃめちゃ当てはまる普遍的な法則で、普遍度とか有用度でいえばピタゴラスの定理(三平方の定理)とかメンデルの法則くらいすごいもの。

今ある社会や会社や部活や家族などでも、例外なくこれが当てはまってるってくらい、知っておかないとまずいものね。

これについて深く知っておかないと、優秀な人が生まれる分だけなぜか足を引っ張る人が出てくるし、生産性を上げた分だけなぜか下げる要素が出てきて、「なぜか上手くいかん!!」ってことになるから。

ってことで、ほんじゃあどうしたら全体を良くできるか?ってことを書いていくね。

2:8(2:6:2)法則が発生する、深層原理とは何か?

A. 2:8(2:6:2)法則とは計測する事項の1つ以上高い次元で起こっている事象の平衡作用、スタビライザーである。

例えば、社員を生産性の観点(売上・営業成績・費用対効果など)から計測したとき、そこに2:8(2:6:2)法則が起こるのは、その集団に働いている原理のうち、生産性などより1つ以上高い次元で起こっている事象、つまり良くある例でいうと、人間関係・序列・愛憎エネルギー・心理的駆け引き・不満ガス抜きの流れ等の生態系のようなものが、バランスを取ろうとするから起こる。

人間関係・序列・愛憎エネルギー・心理的駆け引き・不満ガス抜きの流れ等の生態系のようなものを維持するためなら、下の次元で起こっている生産性などなんか、あっという間に調整されてしまうのだ。

これが、2:8(2:6:2)法則(に見える)のあっけない真実である。

感覚的に分かるでしょ? 「宴会部長」とかさ。あれって必要だから起こる現象なの。

釣りバカ日誌の浜ちゃんとかもそうでしょ?

つまりね、端的にいうと、接触頻度とか、人間関係とか、序列とか、生活さえできれば、売上も会社もどうでもいいとか、 そういう猿レベルの原理から抜け出せてないわけさw

これが身もふたもない真実ってわけ。


対処法

それでは経営者やリーダー等が、2:8(2:6:2)法則の中でどやって、全体を引き上げるか?

・個人個人、一人ひとりを抑圧しないこと。

・業績以外の競争を設けないこと。全員が勝つ、全員が成功する、全員が失敗するケースをちゃんと作ること。そのためには、業績を競争させる場合に自社内の「平均」を持ち出さないこと。(⇒自社平均で競争させるのは共喰いと同じ。どんなに頑張っても大多数、約8割が不快な思いをし、勝った2割も傲慢にする。)同業他社平均とかならOK。

・業績による序列と、人間的な序列などを混ぜないこと

・序列・発言力・立場・キャラなどで優位に立ったり、コントロールしたがる人間を生み出さないこと。また逆に媚びる人間を生み出さないこと

・そのためには、ギスギスを作らない。敵味方や集団内政治の必要性自体を少なくする方向にしなくてはいけない。(個人同士の相性とか好き嫌いとか、場の原理で片づけるな。)

・集団内の個人個人の関係性が薄いのに不思議と仲が良いのが、会社などにとっては理想の状態。逆に、異常に飲みが行われたり、派閥があるのは、集団内の政治的競争圧力が強いから、起こっているのである。

・どうしても上記の性向が強い人間を、そもそも採用の段階でチームにいれないこと。それは一見人当りが良いとか、野心が無さそうとか、そういうことではない。人として卑怯でないか、依存性が低いかどうか。

・依存性の強い人間(弱い人間)を採用しない。彼らは採用時点で良い人に見えたり勤勉に見えるかもしれないが、身の危険や窮地に陥ると卑怯な人間に変貌するから。

・どうしてもうまくいかないなら最大限配慮しつつ、上記の人間をおだやかに排除すること。その際、集団的にいじめに類するものとして弾き出してはならない。(その行為自体が、集団に悪性をもたらすから。)

・人事担当、採用担当として適切な人間は、人として卑怯でないかと、できるだけ様々な立場を経験したかの2点だけ。


多くの組織ですぐに使えるように、ちょっと世俗対処寄りの話をした。

本当はもっと根底のところ(そもそもその組織必要?とか個人がそれぞれ次元を上げなけりゃ話にならない、とか)から話たいんだがね。ま、そういう話はワシの別の記事をみてくれりゃいい。

まとめ:表面上の業績・成績だとか、出来不出来にばかり注目し、表面的な方策でそれを向上させようとしても上手くいかない。2:8(2:6:2)法則は人間の浅はかさをあざ笑うかのようにそれを邪魔してくる。真に全体を向上させたいなら、そもそもすべて深い所から知って対応しなればならないのである。そして、それをしようとする自分自身についても当然、次元を上げるしか方法はないことを知りなさい。

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