子育て親育ち #003
うちの息子が5歳だった10年前に書いていたこと。
子育てしている誰かに届けばいいな、と思って
このnoteにも残すことにしました。
そして、これからも、たまに更新します。
ーーーーー2012.04.09
ストイックに減量を目標とするダイエットをすると、
リバウンドして前より太ってしまった、という話はよく聞きます。
ストイックに向き合うとリバウンドを伴うのは、子育ても同じかもしれません。
“いいおかあさん”というイメージに捕われて、
外では怒らない優しいあかあさんを演じていて、家で怒るとか、
ずーーーっと我慢していて、急に爆発するとか。
“子育て”には正解がなく、時代時代、その子ども子どもによってアプローチは全く違います。
一生懸命に子育てに集中した育児休暇を終え、段々自分の生活に戻って子どもだけが中心ではなくなっていくと、少しづつ思っていた通りにならないことも増えていきます。
テレビは見せないで、本を読もう。
完璧ではないまでも、マクロビの精神で野菜を中心にしよう。
など、いろいろな情報を選択して、よいだろうと思ったことを続けても全部が思った通りにはいかないのです。
そう、思った通りには、
つまり、親の都合に合うようにはならないのです。
子どもが3歳くらいの頃、アドラーのペアレンティングのメソッドを学んだ時に
目から何枚の鱗が落ちたことか。一番、ハッとしたのは、
「子どものことをやってあげることは、子どもが成長する機会を奪っている」
ということを聞いた時。
子どもの身の回りのことを手伝うことは、一見、普通だし、優しい、に見える。
でも、例えば、着替えるとか、モノを仕舞うとか、そういったことは自分一人でできた方がいいのだから、自分でできるように教えてできるまで見守る、ということが大事なんだと。
元々、あれこれ世話を焼くような子育てはしてこなかったけれど、その日からは、手は出さず、やり方を見せる(口で説明しない方がいいらしい)。ほとんどのことは、できました。時間がかかっても。
手を掛けられないという罪悪感を持つくらいなら、根気よく教えてやってもらおう、ということで、今はほとんど手がかからないし、子どもが自分で考えて行動する、ということが少しできるようになったかもしれません。
そしてもう一つ、目から鱗というか、そうか、という気づきのあったこと。
毎年、子どもの幼なじみのおじいちゃんとおばあちゃんの所有するロッジに、幼なじみ5人の家族総勢16人でスキーを楽しみに行きます。
おばあちゃんは、定年まで品川区の保育園の園長を勤めていらした子育てのベテラン。お世話になっている間のご飯はすべて手作りしてくださいます。
この元園長のおばあちゃんが、現役の時に決めていたことは
ご飯は毎日全て手作りする、ということ。
お惣菜を買ったり、外食することは一度もなかったそうです。
園長であったために、早く帰れないこともあったそうですが、夕食は8時と決め、それまでに作ったのだそうです。今回のスキーの間、たまたま夕食の準備に立ち会うことができて元園長がお料理する姿を見ながら、いろんなお話ができました。
仕事が忙しくなると、
早く食べさせてあげたいから、お惣菜を買ってしまおうか。
バランスよく準備できないから、外食にしてしまおうか。
いろんな言い訳を考えて、毎日自分で作る、ということをしていなかった日もありました。
でも、「焼きそばでも何でも、できるものでいーのよー」
ジャガイモをサクサク切って、さっと茹でで、揚げて、ちゃっちゃとフライドポテトを作っている手際を見ながら、ああ、私は言い訳してた、って反省したのです。
“いいおかあさん”という呪縛に自分ではまり、空回りして全く違う方に舵を取ってしまうことがあったのかもしれません。自分の考える“いいおかあさん”よりも、カラダをつくる食事と、ココロをつくる子どもの話を聴くことを優先すべきだと。
お粗末な夕食の時もありますが、子どもにも手伝ってもらいながら毎日ご飯は手作りしています。作っている間に沢山の話をします。やっとリズムもできて来たので、リバウンドはしなそうです。
中学生になったら、私の代わりに夕飯を作ってくれたらもっと嬉しいかな。ははは
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