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Bリーグ中止を経て

中止という判断

2020年3月27日(金)
Bリーグの2019-2020シーズンの残された全日程の中止が発表されました。


中止という決定は現状を考えて、仕方ない判断です。昇降格に絡むチームで利害が一致しない状況もありますが、三方良しな結論がない中、リーグ全体を考えた判断となりました。


西宮ストークスは中地区2位、全体5位という順位で、今季から8チームとなったプレーオフ出場圏内であり、1度目の延期後に発表された、ほぼ一発勝負の変則プレーオフにおいて、勝機はあったと思います。


自粛と練習

ただ、毎日の練習環境や世間の動向、それに影響を受けた精神状態を考えると、いつものシーズンと同様に自分自身をモチベートし、戦うことが難しかったのも事実です。


西宮では公共施設・企業の体育館・学校施設など、思い当たるすべての体育館が営業自粛中で、周辺の自治体も同様でした。
2時間のチーム練習のために、それ以上の移動時間(往復)をかけてでも体育館があればやる。
週ごとに変化していくリーグの判断・世間の動きの中、毎日の練習会場を確保することが非常に大変でした。

明日、練習する場所があるかどうか分からない、今後リーグが再開するか分からない、そんな状況の中で「それでも前に進む」のは、言葉で言うほど簡単ではないと本当に感じました。
どうなるか分からないけど、再開したときのために練習するという「生殺し」な毎日は、精神的にかなりのストレスでした。

ただの文句ですが、正直な気持ちです。

シーズン終了によって、ほっとしましたが、
いつもの「ほっとした」とは違う感覚です。


それと同時に、「毎日練習ができる」そんな日常がいかに尊いものかを改めて実感しました。


そして、そんな状況でも一緒に戦う仲間がいることに、本当に感謝しました。


外国籍選手の動向

新型コロナウイルスの感染が広がる中、外国籍選手の動向が大きなトピックとなりました。
再開後から中止に至る中で、彼らの帰国ラッシュは、リーグの決断に影響があったと思います。


ESPNにジェフ・エアーズの記事が出ていましたが、個人的に彼の行動も理解できます。
契約下にある以上、選手個人が判断することではないとの意見もありますが、
誰かの判断を待つのではなく、自分の判断で行動を起こすことも、プロとして一つの選択肢だと思います。

選手個人としての実績・価値が高く、仕事場が世界中にある外国籍選手だから、できたことかもしれません。
日本にしか仕事がなく、自分の所属するクラブ・リーグを守らなければ、明日の仕事の保証がない立場では、できないことです。


同時に、このレベルの選手が選んでくれるほどのリーグにはなっているということです。
彼らのケアには、より高いサービスと質が求められます。
この辺の管理は、各クラブに任せるだけでなく、リーグとしての手助けもしてほしいというのが、正直なところです。

やれと言われれば、なんだかんだやる日本人との違いもあるでしょう。

「厳しい状況だけど、がんばれ!」みたいな精神論が、外国人には通じません。

リーグ、クラブ、選手の温度感の差は存在しました。


2度目のリーグ中止

想定外のシーズン終了となしましたが、
僕自身、リーグ中止を経験するのは、初めてではありません。
2011年の東日本大震災の時も、リーグ中止という判断でした。
当時は栃木で活動しており、個人的にプロとして初めてのシーズンだったこともあり、一生忘れられないシーズンとなりました。

プロ生活10シーズン目の節目にもう一度、このような状況が訪れたのは、改めて自分の日常に感謝しろと、神様が言っているようです。

↑ツイートしたように、今年の個人テーマに掲げた「感謝」という言葉。
言葉だけじゃなく、本当に感謝しろよと念押しされているようです。


最後に

難しい判断をしてくれたリーグ
それを受け入れたクラブ
そして、最後まで一緒に戦ってくれた仲間たち
どんなときも、ご声援・ご支援いただいたみなさん
今シーズンも、ありがとうございました。

いつもより早いシーズンオフ、
考え、準備し、行動する時間をいつもよりもらったと思い、時間を使います。


Stay Healthy, Stay Positive

また、笑顔でお会いしましょう!

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プロバスケチームのマネージャーを知ってもらいたい。 何でも屋さんと言われる裏方のお仕事を語ります。 チームマネージャーの認知度・価値向上を目指して発信します。 全国のマネージャーにリスペクトを、マネージャーを目指すあなたに勇気と知恵を与えたい。