2020/06/01

6月になった。今日は雨。あじさいが咲き誇っていて、梅雨入りも近いなと思った。仕事の前に15分ヨガをすると気分が晴れた。良いYouTubeチャンネルを見つけたので昨日から捗っている。

お昼、ごはんを買いに行くがてら駐車場を見に行く。昼時なので寝てるんだろう、我々が「とらちゃん」と呼んでいる、件のサビ猫は見当たらない。声をかけても出てこないからそのまま通り過ぎたら、後ろからニャアと声がする。振り返って見ると車止めのところにとらちゃんが佇んでいた。「ここだよ、おやつちょうだい!」って言ってるみたいでとてもかわいい。すこし撫でて、ちょっと待ってるように伝えると、スーパーで自分たちのお昼のお寿司と、とらちゃんのカリカリおやつを買って戻った。とらちゃんはやはり、待ってくれていた。すべてがかわいい。おやつを噛む時にカリカリと鳴る軽快な音までもかわいい。茶トラと白猫はまだ寝てるのか、どこにも見当たらない。

お昼を食べて仕事に戻り、しばらくしてから息抜きにまたヨガをしたら、何が悪かったのか腰を痛めてしまった。湿布を貼って、去年ぎっくり腰をやった時のコルセットを巻いた。健康のためにはじめたのにこんなことになってしまって情けない。さすがの私でも3日は続くだろうと思っていたのに、まさか1.5日目にして挫折するとは。

18時半ごろ外に出て再び猫たちに会いに行く。とらちゃん、見当たらないが呼びかけると車の下からニャアと言って出てきてくれる。おやつを献上し、なでさせてもらう。思わず、腰の痛いのも忘れてしまう。先のあじさいとどくだみの間に白猫のうみちゃんがいるので近寄るとあいさつをしてくれた。うみちゃんの前にモンプチを出して置いておくとそろりと出てきてきれいに食べてくれる。そうしているうちにこちらに気づいたのか茶トラのくりーむちゃんがニャアニャア言いながら走ってきた。「おれにもくれ!」と言ってるのかもしれない。くりーむちゃんはいつまでもおでこをこちらの膝にこすりつけてくれるので、一度会うと名残惜しくてなかなか離れられない。

とらちゃんは10歳、うみちゃんとくりーむちゃんは15歳。皆んなのお世話をしているおじいさんからこないだ聞いて驚いた。もう少し若く見える。
皆んな名前は他にもあるようで、「猫は7つの名前を持つ」というのは本当かもしれないと思った。

勝手におやつをあげて怒られたりしないかと思っていたけど、こないだ「近所の人に可愛がってもらったほうがこの子たちも幸せです」とおじいさんからお墨付きをいただいたので、これからもひっそりとその場で食べきれる量のおやつを差し上げようと思っている。

近頃、猫たちへの想いがつのって、内田百閒「ノラや」を読みなおしている。ノラちゃんがいなくなってから百閒おじいちゃんは毎日涙を流しながら右往左往していて、想像するとちょっと笑える一方、その切実な文章を読み進めるうちにこちらも胸が締め付けられる。

猫についての話を書くとやっぱり日記が長くなる。(kanisanland)