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自己肯定感を高める方法

ありのままの自分を認めるということがセルフコンパッションである。
自分の醜い感、情悪い感情をそのまま受け止めそこから建設的な人生を歩むために必要なものを把握し自分の人生を開拓していく。


効率化、合理的、論理的といったものの中に感情は存在しない。
その方が都合が良い場合が今の世の中は多い。
しかし、感情というものは確かに人間の中にありそれを考慮しないということは、人間の存在の一部を否定することになる。


感情を考慮しないまま物事を進めていくと、必ず歪みが生じる。
それが今の世の中の問題解決を妨げているように思えてならない。


セルフコンパッション

少し前マインドフルネスというものが広がりを見せた、他者を変えることは難しいが自分の声に耳を傾けることができる 。
そしてその抽象的なものを裏付けるかのように、脳科学者が瞑想を研究し多くの効果が公表された。 


頭の中で否定的な雑念が蠢き、あれこれと余計なことを考えてしまい、 建設的な行動や思考を妨げていく。

 そういった心のありようを平静に保つ、起きていることに対して客観的な視点を取り戻す。
しかし、時間が経つとまたそういった雑念や心の不安の声に耳を傾けてしまう。

ここでセルフコンパッションという概念が重要になる。
マインドフルネスは善悪の判断や肯定否定も関係なく自分の心の声をありのままに受容する。セルフコンパッションは自己の感情や思考を受け入れ他者との共通性を認識することを目的とする。

セルフコンパッションは良い悪いを判断することを行う。
あらゆる否定的な声に対してもう一人の自分自身が優しく丁寧に自分の感覚に気づくように促す。

 マインドフルネスで自分のあらゆる感情や思考を優しく受け止め、それらの気づきに対してセルフコンパッションは自己肯定感を高める働きかけを自分で積極的に行う。

甘やかしや自分と他者を比較し優越に浸るということではない

セルフコンパッションは自分への思いやりというものが一つの重要な要素ではあるが、これは甘やかしや他社と比べての自尊心の高まりを意味するものではない。

セルフコンパッションは自分の中の失敗や欠けているものを優しく受け入れるということが非常に重要である。

悪いところだけをそのまま受け入れるのではなく良いところも自分の誇れることとしてしっかりと客観的に受け止めていくことであるそこから自分を改善して更なる高みに持って行くための精神的な働きかけである。

具体的なセルフコンパッションの高め方

セルフコンパッションの高め方はまず最初に自分や他人の幸せを願う瞑想をすることである。一呼吸ごとに自分に対しての幸せを願うフレーズを繰り返す。

次に自分の大切な人また感謝や尊敬をしている人たちのことに対して、幸せを願い、自分や相手に至らないところがあったとしてもしよう助けてあえる関係性であることを意識する。

そして対象をより広く、関係性の薄い人たちや今近所に住んでいる人たちあるいは今困っている世界のどこかの人たちのことを思い浮かべ全てのことに対して良い方向に進んでいけるようにと願う。

日本人には自己批判傾向が強いので難しいところがあるかもしれない、そういう場合には自分の良いところや自分がして他者に喜ばれたことなど思い出し、その時に感じた自分の感情を強く思い出すと良い。

このセルフコンパッションの効果は他者とのつながり感が上昇し自己受容や希望が促進され人生満足度が増加することまた他者のつながりを経験した人ほど迷走神経の緊張が上昇することが明らかになっている(リラックス効果があるということ)

自分を否定し、他者を否定しないために

我々の人生にはうまくいかないこと、自分のせいではないのに理不尽に被害を被ることもある。

その思考に自分で優しく気づき、セルフコンパッションを高めるために感謝の瞑想を行い、そういうこともあるけれどもそれでも自分はこういうことができたし、またそれを助けてくれた多くの人々に感謝し、出来れば自分も多くの人々にあって、少なくとも誰か一人にとっても良い働きかけをする人間でありたいし、それが可能であると思えること。

現代は他者との比較が容易で、自分の至らないところ、欠陥と思うようなところが比較により、浮き彫りになりやすく悲観的になりやすい。

しかし、それは相対的な評価で 自分が 生まれてから死ぬまでの人生を通してみた時に自分では割といい人生だったなと思えるかもしれない。

今羨ましいと感じている他者も 人生のトータルで見た時には自分の方がいい人生だったなと思えるかもしれない。

途中経過を見ただけでは何事も判断できない。
大事なことは自分はきっとよくなるということを、自分で信じるということである。


そして自分の自己肯定感を高め、他者に対して寛容になり本当に価値のあるものに対して手を取り合って協力できる人間関係を持つことが一番の幸せだという事に気付くべきだとは思う。


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