SNSでの優劣コンプレックス
優劣コンプレックスとは実際には優れていないのに、優れているふりをするということを指す。
アドラー心理学の中でも重要なキーワードです。
自分の努力の方向性を実像ではなく虚像に注力する。
Instagramなどで自分をプロデュースている人たちの中に、こういった心理が非常に強いのではないかと感じる。
よく、好きなことをして生きていこうと吹聴するが、いま全員がそれをし始めたらこの世界は終わる。
システムとして世の中を機能させていくために、働いている人たちがいるおかげでYou TubeやInstagramなどで稼げる人がいるのが現状だ。
You Tubeで活躍している人たちは自分たちが最先端を言っていると思っているのだろうが、凡人が努力して世の中を安定させることに務めているから、成り立つのだ。
カースト制度で言えば、会社員が上でInstagramやYou Tuberなどはそういった人たちを楽しませることで仕事をしている。
王族を楽しませるピエロみたいなものだ。
人気YouTuberを見ていても、特にためになったとかめちゃくちゃおもしろいと思うことはない。科学実験とかホリエモンチャンネルとかは、自分の知見が広がるので有益だと思うのだが、お色気やエロ、突拍子もない企画で注目を集めたりするのには、やはり嫌悪感がある。
AV女優になりたがる人の増加もそうだ。
個人的には老後とかどうするんだろうと思う。子供も自分の母親がAV女優やAV男優だったら嫌だろう。想像して欲しい。自分の母親が若いときにDMMなどで、知らない男と性行為した動画が世に出回っていると思うと、母親が大好きであればあるほど、その落差で嫌悪してしまうのではないだろうか?
親公認のAV女優などもいるので、そこらへんの価値観は自分にはわからないが、40過ぎてちやほやされているAV女優などは見たことがない。
外見の魅力を武器にしている人、手っ取り早く注目を集めようとしている人などは優越コンプレックスだと思う。
自分はすごいと錯覚し、本当に解決しないと行けない自分の課題に目をそむけ、虚像をより強く強大なものにしようとする。そうしないと、自分が安心できないからだ。
中身で勝負することが難しく、中身で勝負しなくても経済力や外見の魅力で得をするのが今の資本主義の世の中である。
しかし、人類や世界にとって重要な働きをしていて、なおかつ地味で目立たない人たちこそ大切にしないといけないと思う。
そういう世の中がいつか来ることを願ってやまない。
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