新入社員研修~私の強み~

新入社員研修を担当するに当たって、
私には強みがあります。
プログラミング言語の教育だと、
現役SEや元SEが担当することもあります。
私は公共職業訓練でJavaを学びました。
(それまでも独学で学んでいて、Web系を学びたかったのです)

Java担当、DB担当、ネットワーク担当、サーブレット担当
4人の講師が全員「元SE」でしたが、
ほとんど教えず、受講生の質問に対する答えも的確ではありませんでした。

新入社員研修で私がサブ講師、現役SEがメイン講師だったことがあります。
その時は講座の途中から(一回りして、演習重視になる頃)サブ講師担ったのですが、「一回り」の時に、上位者と下位者の格差が広がりすぎたので、
上位者と下位者でクラス分けして、上位者には演習中心、
下位者には解説中心ということにしようということになったのですが、
下位者の担当になった現役SEは演習問題しか持ってきていませんでした。
これでは、差が開くばかりです。
自分が学習したときに「挫折経験」がないと、
「なんでこんなことがわからないんだ」と思ってしまう講師が出て来てしまいます。

サブ講師として、受講生の質問とか一応完成したプログラムを見ながら、
「ここはこうしたほうがいい」という指導をしていましたが、
メイン講師は、そういうことに興味ないらしく、「数をこなせば馴れる」でした。

これは無理でしょう。
機を見て法を解くという言葉がありますが、
相手の状況を的確に判断して、それに合わせた言葉で指導をしないと、
学力の向上は望めません。

メイン講師から最初に渡された「問題生徒(理解度の低い受講生)」の一覧表(10人くらい)は、
私にとっては「理解力あるし、きちんと説明すれば上達する」と思ってました。

その「修復期間」の1ヶ月が終わって、発注元企業さんと打ち合わせをしました。
そこでは「レベルの差が拡大している」という話が出て来たので、
「私が一番下の受講生を指導します。
教室だけ用意してくれれば、メイン講師としての報酬は要求しません。
今までのサブ講師としての報酬で構いません」
とまでいいましたが、3人の講師の中の主任講師が私をにらみつけました。
「俺の指導が気に食わないのか」のような目つきでした。

「あなたは『指導』をしていないでしょう」と言う言葉を、
飲み込んで、相手には言いませんでしたが、その後どうなったか、
私はそれ以降、その研修からハズされたのでわかりません。

長くなりましたが、私の「強み」は、教育学です。
教育学を高校生の時代から学び、教育方法、教育課程、
そして教育心理学、認知心理学などの文献を読みあさってます。
適切な時期に適切な指導を行います。
前回のエントリーでも書きましたが、
「今だ!」と思ったら、大胆に教材の順番を変えて指導します。
それは「機が熟した」ということです。

譬えて言うと、中学の数学で連立方程式を教えるのに、
小学校の算数で「鶴亀算」を教える必要があるかということです。

プログラム言語以外にも会計知識があるので、
プログラムが使われる状況と要求仕様の話には事欠きません。

何よりも教育学系を学びましたし、教育歴が35年です。
システム開発も依頼を受けて開発したことがあります。
この時は発注側と頻繁にコミュニケーションを取って、
要求仕様にそれぞれの解釈のしようがない状態にしました。
講義の仕事に関しては、
相手(受講生)の質問の仕方で、躓いている場所が判ります。

人事部担当の方、人材育成は、私に任せてください。
まだ私一人が講師ですが、徐々に人を増やしていきたいと思います。



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