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【デッキ紹介】アラドファル【オルフェゴール×パックビット】


デッキレシピ



このデッキの出発点

《エニグマスター・パックビット》を使おう

②:このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手ターンに発動できる。自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のモンスターカード1枚を特殊召喚する。

この効果を使ってみたいという点からデッキがスタートしました

別のデッキで水シンクロのデッキを作っていてその時に完全にこのカードのことを失念しまっていて、後から継ぎ足そうかとも思ったのですが当然上手くいかず…

そんな個人的なリベンジというのも理由の一つになっています

これは余談なのですが、よくこのカードのことを”バックピット”と誤って呼びそうになってしまうことがあります
サイバース族らしく、IT用語のビットで覚えておきましょう(自戒)



パックビットを永続罠として置くために

デッキのエンジンとして【オルフェゴール】を使用

オルフェゴール唯一のチューナー

ついに《オルフェゴール・カノーネ》をチューナーとして使用するのか!?」と勘違いされた方には申し訳ないのですが、オルフェゴールの汎用展開を使用します

オルフェゴールの特徴として展開し終わった後に墓地にリソースが残る点、《宵星の機神ディンギルス》が簡単に召喚できるという点、《オルフェゴール・プライム》によるドロー加速ができるという点を評価しての採用です

対象を取らない墓地送りに耐えられる者などおるまいて
カジュアルのオルフェゴールは、ディンギルスを出しつつ1枚初動で2ドローをしてくるぞ!

どうやってパックビットに繋げるのかについては順次説明していきます


《メレオロジック・アグリゲーター》をX召喚する

パックビットは①の効果を使えば墓地に送るだけで永続罠として置くことができます

EXデッキから墓地に送る方法は多岐に渡りますが、今回選択したのはメレオロジック・アグリゲーターのX召喚です

①:このカードがX召喚した場合に発動できる。EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。

Xモンスターは正規召喚以外にも、RUMによるランクアップエクシーズチェンジによる出力が可能です

今回はディンギルスを含む闇属性ランク8のXモンスターに《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を撃つことでメレオロジック・アグリゲーターを出すことにしました

とはいえ、ディンギルスの素材を使い切らないとラウンチは使えない上に、ラウンチを素引きしている必要があります

その問題を解決するのが、次のギミックです


《エクシーズ・シフト》でディンギルスを変換

エモエモイラスト

エクシーズ・シフトをご存じない方もいらっしゃるかと思うので、まずはその説明から

自分フィールド上のエクシーズモンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターと同じ種族・属性・ランクでカード名が異なるモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。「エクシーズ・シフト」は1ターンに1枚しか発動できない。

Xモンスターを同じステータスの別のXモンスターに変換するというカードです
それって変換先のXモンスターを普通にX召喚すれば良くね?」みたいなカードですね
でも、そんなカードを活用する方法を探せるのが遊戯王の面白いところです

今回はディンギルスという”テーマ内であれば超簡単に召喚できるXモンスター”に使用することで、この矛盾を解消しています
ディンギルスは出せるが、変換先のXモンスターは出せない状況なので、エクシーズ・シフトを撃つ意味がある」というような感じです

また、オルフェゴール・プライムによるドロー加速があるため、1ターン目に触れるカードが初期手札5枚+2ドローの7枚となるため、エクシーズ・シフトに触れる可能性を押し上げられる点も好相性です

エクシーズ・シフトに触れられなくともラウンチが引けていれば、次のターン以降に素材の無いディンギルスを用意すればOKですし
エクシーズ・シフトは《ジェネレーション・フォース》、ラウンチは《七皇昇格》にてサーチ可能なため、これらに全く触れないという可能性は低いです

なんなら、次のターンにもプライムを撃ってドローすれば良いのだ


ディンギルスの変換先は《ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ》

エクシーズ・シフトは正規召喚ではないため②の効果は腐りますが、エクシーズ・シフトから繋げる①の効果がメレオロジック・アグリゲーターを出すのに非常に都合がいい効果をしています

①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「RUM」魔法カード1枚を手札に加える。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに機械族モンスター1体を召喚できる。

▽手順
1.エクシーズ・シフトでディンギルスをファンタジクスに変換
2.ファンタジクスの①でラウンチをサーチ(この時点でX素材が消失)
3.ファンタジクスにラウンチを撃ってメレオロジック・アグリゲーター

我ながら美しい展開ルートですね…
ファンタジクスを普通に出すだけと素材が吐き切れないので、この動き方特有の展開になっていると思います

この展開を使ったデッキは一応作ってはいたのですが、その時は着地点が不明瞭なまま使っていたため微妙なデッキでした(新規ギミック・パペットのパワーに飲まれた)
今回は”メレオロジック・アグリゲーターでパックビットを墓地に送る”という着地点を決めたことで、ぼやけていたデッキの輪郭がハッキリしてきました



パックビットで出力するモンスター

効果で装備できるモンスターたちを多く採用しています

《D-HERO Bloo-D》で吸収したモンスター

自分は新イラスト派

相手モンスターを吸収できるエースカードと言えばこいつでしょう

オルフェゴールは闇縛りは付くものの、リンクテーマ故に横並べがかなり得意なテーマです
そのため、疑似的なリンク3とも言えるBloo-Dの素材を用意することへのハードルはかなり低く、闇属性であるBloo-Dとの相性は良いと思います

素引きしないと使えないという点も、プライムによるドロー加速で補えますし、《D-フォース》を経由して出てきたBloo-Dはパックビットが無くともフィニッシャー適正がかなり高いです


《グランドタスク・ドラゴン》

いつか使いたいな~と思っていたモンスターシリーズ

①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、このカード以外のフィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードの攻撃力は破壊した数×600アップする。

召喚時に2枚を対象に取って破壊できる優秀なモンスターです

グランドタスク・ドラゴンを魔法罠に置く方法として採用しているのは、《巨竜の聖騎士》です

他のドラゴンを装備しても面白いかも?

召喚するだけで装備できるので、パックビットが既に置かれている状況であれば召喚権の使い先として強力な選択肢になります

巨竜の聖騎士は《時空の七皇》《No.104 仮面魔踏士シャイニング》を見せることでサーチしに行きます

時空の七皇はラウンチをサーチしていた七皇昇格でサーチできるので、七皇昇格は状況に応じてサーチ先を使い分けられます

《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》も積んでいるので、《RUM-七皇の剣》もサーチ先の選択肢として一応用意しています
ドローできると気持ちいいですし

RUM前に光属性を挟むので、オルフェゴールの縛り中には出せないのはアンシナ
バリアンズ・カオス・ドローしたいよね?僕はしたい


《混沌なる魅惑の女王》で装備したモンスター

もはや説明不要 カジュアル界期待の新星

お互いの墓地のモンスターを装備してそのままパックビットで出力しても良いですし、もしも《魅惑の女王 LV5》を装備できた場合、連続した効果処理で《魅惑の女王 LV7》を特殊召喚でき、Lv5の名称をコピーした混沌からLv7が特殊召喚されたため、Lv7の相手モンスターを装備する効果を使用できます

Lv7で装備したモンスターをパックビットで出力できれば、相手次第ではありますがかなり強い盤面が築けると思います
その後に墓地のオルフェゴールを出しつつリンク素材にしてしまっても良いですし、Bloo-Dの素材にするのもアリですね

Lv5を墓地に送る方法としては《おろかな埋葬》や、時空の七皇でアンブラルを見せてサーチしつつ、混沌の手札コストにするというプランを想定しています

このデッキ特有のシナジーとして、手札に混沌と《オルフェゴール・ディヴェル》or《オルフェゴール・トロイメア》があると初動になるという点です

混沌をオルフェゴールをコストに特殊召喚してオルフェゴールを装備すると、”混沌がオルフェゴール名称を得ながら闇属性の魅惑の女王をリクルートできる”ため、そのままガラテアをリンク召喚できます

混沌は手札で持て余しているオルフェゴールを処理できるだけでも優秀ですが、上記の通り専用の展開ルートが出現したのはなかなか興味深い点でした



その他のフィニッシャー

《トポロジック・ゼロヴォロス》

闇リンク4のモンスターであれば大体OKな感じですが、今回は一番派手なゼロヴォロスを選んでいます

属性の数は稼げませんがシンプルに《アクセスコード・トーカー》でも良いと思いますし、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》のリンク先に《オルフェゴール・ロンギルス》を特殊召喚する戦術も強いと思います


《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》

パッと見で出し方が分からないかもしれませんが、効果を使って素材が無くなった《厄災の星ティ・フォン》に対して相手ターンにラウンチを撃って特殊召喚します

最後の悪あがきといった感じですが、全破壊&完全耐性4000はワンチャンス命に届き得る悪あがきになるでしょう



その他の採用カード

《宵星の騎士ギルス》《スクラップ・リサイクラー》

制限解除オメデトウ!

普通にオルフェゴールの初動カードです
召喚権の被りが寒いので枚数調整をするかも…

でも2ターン目でも好きなオルフェゴールを落とすことができるのはなんだかんだ強いです


《終末の騎士》《増援》

増援は巨竜の聖騎士をサーチしてパックビットでグランドタスク・ドラゴンを射出するか、終末の騎士をサーチしてオルフェゴールの初動として使用します

《召喚僧サモンプリースト》

1ターン目ならギルスを、2ターン目なら巨竜の聖騎士をリクルートしてコンボの成立に寄与してくれます

また、コンボ性の強い魔法カードが多いため、使い道のなくなった魔法カードの有効活用という点にも期待しての3枚採用です

忘れがちですがリリースできないカードなため、Bloo-Dのコストにはできません
気を付けよう


《傀儡流儀-パペット・シャーク》

カジュアルで使ってくださいと言わんばかりのパペット罠

後述のファナティクスを出したときにサーチするカードです
罠版の金謙みたいな効果

素引きした場合でも、ディンギルスの素材を減らしてラウンチを撃ちやすくなる点が良き


《エクシーズ・リボーン》

ジェネレーション・フォースでサーチするカードの選択肢

ディンギルスを蘇生して除去を撃つのが鬼強い


《CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ》

《RUM-アージェント・カオス・フォース》しか引けていない時にディンギルスに乗っけるXモンスター

パペット・シャークでキーカードを引きに行ったり、第二のディンギルスを出したときにアージェントの回収を使って、《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》を出すような動きに繋げます



このデッキの問題点

メレオロジック・アグリゲーターのX素材を出し入れする効果が使えていない

非常に勿体ないですが、現状上手く使えるカードが考えられていません


オルフェゴールの縛りの中だとグランドタスク・ドラゴンを即射出できない

相手ターンの妨害としても勿論強いのでダメというわけではないですが、自分のターンの瞬発力が落ちるのが微妙…

素直に闇属性で射出したいモンスターを選定すべきか悩み中


さいごに

微妙なデッキを作っておくのは無駄じゃない

このデッキは以前作っていたデッキを元に作成したデッキになりました

その以前のデッキは「微妙だな…」と使わなくなってしまったのですが、結果はどうあれ”過去に考えていたことが現在の財産になっている”ということを強く感じたデッキになりました

デッキ紹介記事を始めてそろそろ1年くらいが経とうとしています
その中で個人的に気に入っていないデッキが結構あるところに若干引け目を感じていましたが、今回の件を元に「結果として微妙なデッキになったとしても、そこで得られた知見は無駄じゃなかった」と自分を鼓舞していこうと思いました

デッキ名について

オルフェゴールのモチーフの中に、オルフェウスというギリシャ神話の吟遊詩人が居ます
オルフェウスの琴は星座の琴座になっています
琴座を構成するの星のうち、9個目に明るい星の名前がアラドファルです

このデッキでギルス初動から初めて9つ目にアクセスするモンスターがパックビットになっています
(ギルス⇒ディヴェル⇒ガラテア⇒トロイメア⇒星杖⇒ディンギルス⇒ファンタジクス⇒メレオロジック・アグリゲーター⇒パックビット)

以上の点から9番目の琴座の星、アラドファルの名前を拝借することにしました

AAオフで使ってみた感想

Bloo-Dが最強でした(笑)
Bloo-Dを1ターン目から出すようなデッキではないので、ある程度の対話はできましたが、こいつが降臨した瞬間にデュエルが終わるシチュエーションが非常に多かったです(当たり前体操)

ただこれが問題なのは、パックビットを出す必要性が薄いという点です
Bloo-Dやらオルフェゴールでキルが取れてしまうので、メレオロジック・アグリゲーターに繋げる必要性があまりありません…

オルフェゴールの初動でメレオロジック・アグリゲーターを出すところまでは良く出来ているギミックだと思っているので、EXデッキから墓地に送るモンスターをどうするのかをもう少し熟慮しようと思いました

メレオロジック・アグリゲーターはEXデッキのカードを実質2回墓地に送れるので、虹光の宣告者を使いまわして儀式召喚できるようにするとかね?

豊富な墓地リソース、メレオロジック・アグリゲーターのおろかな重葬能力、オルフェゴールのドローソースなど、かなり拡張性がありそうな初動が出来ているので、コンボを詰めていけば更に良いデッキになりそうでした

個人的に狙い通りで嬉しかったのが、結構な頻度でエクシーズ・シフトの発動に驚いて貰えた点です
展開の途中まではただのオルフェゴールなので、急にマイナーなカードが飛び出すという意図していない落差が上手くかみ合ったのかなと思いました


以上。



追記 (Mk.2のデッキ紹介)

宣言通り、オルフェゴールの初動から別のカードにつなげるデッキを作成しました

デッキレシピ

このデッキでやりたいこと


デミスで”自分の”ライフを減らしまくる

ロンギルスの破壊耐性は自分の効果にも適用されるので、ロンギルスのリンク先にデミスを儀式召喚することで、自分のライフを2000削ることができます

更に、当然のようにデミスの効果には名称ターン1どころかターン1の制限が一切付いてないので、ライフが2001以上ある限り何度でも使用可能です

ついにロンギルスを使う理由ができた…!


《ダイノルフィア・レクスターム》で蓋をする

ダイノルフィアという自傷テーマについては多くの説明をしませんが、自身のライフが少ない状態でレクスタームを召喚できれば、かなり強力なロックをかけることが可能になります

レクスタームを出すには、《ダイノルフィア・フレンジー》1枚あればよく、《ダイノルフィア・テリジア》を召喚することで簡単にサーチ可能です

そしてテリジアはレベル4恐竜族なので《化石調査》にてサーチ可能です

そして化石調査はオルフェゴールの初動である《スクラップ・ラプター》をサーチ可能です

化石調査という緩衝材を間に潜ませることで、ダイノルフィアカードをオルフェゴールのデッキに自然に入れることが可能になるのです


《終焉の王デミス》の出し方

こいつもターン1が書いていない

メレオロジック・アグリゲーターで、《虹光の宣告者》を2度墓地に送ってデミスと儀式魔法を回収します

儀式魔法は《流星輝巧群》を選択しました
オルフェゴールが機械族なので儀式素材に使えます

デミス自身の攻撃力が2400なので、ディンギルス、ロンギルス、トロイメアで強化したギルスなどを素材に儀式召喚できます


それ以外のフィニッシャー

Bloo-Dはフェイバリットカードなので無理矢理続投させました

それ以外のフィニッシャーとして《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》を起用しました

メレオロジック・アグリゲーターが実はサイバースのXモンスターなので、カウンターを一つ置けます

カウンター一つあれば攻撃力が5500まで上昇するので、それで十分だろうという認識です


以上

更新があればまた書きます

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