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【Zatsu】給食民主主義

ずいぶん前から、給食を廃止してお弁当に切り替える学校が増えているらしいね。子どもの数が減って給食センターでのセントラルキッチン方式のメリットが薄れたとか、アレルギーをもつ子どもが増えて全員一律のメニューでは対応しきれなくなったとか、そんなところですかね(あくまで想像です)。あとは給食費未納の問題もあるか。

でも、ひとむかし前は学校給食も珍しくなかったし、ぜんぶ残さず食べることを強要されて、みんながもう外で遊んでいるさなか、半泣きで嫌いな献立を完食させられた記憶がある人もいるんじゃないでしょうか。先生も最後まで見張っているし😓。

どうして給食をぜんぶ食べさせようとするのか、ざっと調べてみたんだけれど、学校給食の制度は、戦後の食糧難時代、アメリカの救援物資からはじまったらしいんだよね。加えて当時の食材の栄養価なんかも考えあわせると、まず当時は食料が貴重だった。また、現在と比べて栄養価もイマイチで、成長に必要な栄養素は「質」より「量」でまかなう必要があった。だからちゃんと全部食べなさい、というわけ。その考えが連綿と受け継がれてきたんじゃないかという気がするよ。
もっとも、身体が受け付けない食材を強制的に食べさせるのは論外だけれど、時間内に決まったことをやり切る訓練や途中で投げ出さない訓練というのは必要だからね。その点ではいくらか意味もあるんだろうけれど。

食事の時間については、大学のゼミ合宿で鮮烈な経験をした。軽井沢のホテルに14人で泊まったときのこと。夕食は1Fのレストランでとるんだ。夜7時に食事開始。その時刻に集まるよう、あらかじめホテル側から連絡もきていた。でもさ、そこはみんなバタバタしていたから、なかなか時間きっちりにはいかなかったのよ。で、7時5分過ぎぐらいになってみんなでレストランへいったら、そこのシェフ(だと思う)が血相変えて飛び出してきて、「はやく席につけ!」って怒鳴ってる。
ビックリしたおれたちはとりあえず席についた。すると、そいつがヒステリックにこう叫んだんだ。

「いいか、食事が遅いやつは、なにをやってもダメなんだよ!」

その瞬間、みんなの心がひとつになった。大爆笑(心のなかで)。ありがとう、オヤジ。ナイス暴言。でも、オヤジはそんな雰囲気じゃないから、そのあとは、みんなうつむいちゃってさ。ひたすら機械的に箸を動かすのみ。その間、髪をオールバックで固めた格闘家みたいなガタイのいい男がでてきて、バタフライナイフをカチャカチャさせながら各テーブル間を威嚇するように徘徊しているのよ(マジで)。
みんな、食が進む進む(笑)😁。
実際、急いで食べざるをえなかったんだけれど。ただ、ひとつだけ気になったのは、こんなホテルを見つけてきた今回の幹事がオレだったってことか。速く食事をさせるにはこういう方法もあるってことでね、ぜひ参考にしていただければ😛

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