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【Zatsu】新時代のヒーロー

誰でも経験あるとおもいますが、幼いころのあこがれの対象って、何かしらの共通項があるものです。一定の年齢になるとスポーツ選手やタレントにターゲットが向くけれど、それより前はいわゆるヒーローやヒロインだと思うんです(実写、アニメを問わず)。

戦隊もライダーもいまだに新作が作られているし、女の子向けの「バトルヒロイン」というジャンルまで存在する。この業界の活力はすごいよ。

男の子向けのほうは結局のところ、強さの象徴じゃないかと思うんだよね。
戦隊やライダー、ウルトラマン、ロボットもの、はたらく車やスポーツカー、電車、みんな同じカテゴリーな気がする。表現方法はちがえども、まっすぐな強さ、直線的で正々堂々としたパワー。小さな男の子の求めるものって、こういう特徴があるよね。
ヒーローは卑怯な手段は使わないし、自動車や電車だってスピードとか馬力とかわかりやすいパラメータで真正面から勝負しているわけだ。

でも実際の社会ではそうもいかないわけじゃない? 相手との駆け引きだって、仲間同士での足の引っ張り合いだってある。悲しいけれど、これが現実なんだ🥲。
だから、そろそろヒーローも現実的な行動を起こすべき時代に入ったんじゃないかと思うんだよね。何しろ子どもたちへの影響力は絶大なんだから、教育的観点からみても、常に進化していかねばならない。

なによりよくないのが、戦隊ものもライダー系も基本的に待ちの姿勢でしょ。何か事件が起きて、調べれば悪の組織のたくらみだと判明する。そして敵を掃討する。これがお約束のパターン。

これはよろしくない。子どもが誤解してしまいます。

先手必勝が常道ですよ。悪がいるならアジトに乗り込んでいってまず叩く(大阪や! はよ開けんかいゴラァ)。奇襲戦法をとれば有利に進められるので比較的簡単に勝利できる。戦略的に夜間や休日を狙えば(映像的には地味かもしれないが)メインのストーリーは10分くらいで終わります。または興信所を使って証拠を固め、警察介入を促すのも有効。世は策略の時代。Youtubeだって1.5から2倍速で流されるんだ。ショートカットできるところは圧縮していかないと。

あと、ストーリーのなかでコメディタッチの日常生活やラブロマンス、ヒューマンドラマが語られることも多いけれど、ヒーローにとって本当に必要なのは肉体改造だと思うんです。だって相手は怪人だったりするわけじゃない? バキバキに腹筋割ってシックスパック作るくらいじゃないと勝てないよ。だから、プロテインとジムの筋トレに放送枠の10分くらい割いても全然惜しくないです。十分におつりがくる。あとは睡眠だね。寝ている映像を延々と。
子どもたちが「ヒーローも苦労しているんだな。ぼくもがんばろう」と思ってくれれば教育面でも大成功だ。

女の子向けのヒロインについてはよくわからないけれど、たとえばファンシーなキャラクターがいるでしょ。あれはあくまでフィクションの世界の話だからね。現実と混同させるのはどうかと思う。
小さな子どもはフィクションとノンフィクションの境目があいまいになりがちだから、そこはちゃんと大人たちが線を引いてあげなければならない。

そういう意味でいくと、くまのPさんはいかんですよ。子どもが誤解してしまいます。

キャラクターとしてはOK。でも現実には、あんなおっとりした熊はいませんよ。小熊だって相当なパワーなんですから。そこでPさんの弟という設定で木彫りの熊の置物はどうでしょう。鮭をくわえているやつ。「お母さん、これなんて書いてあるの?」「これは旭川あさひかわって読むのよ」なんて親子のコミュニケ―ションで漢字の勉強にもなるし、もしその子が厳冬期の川沿いでヒグマの親子を見かけたとしても駆け寄っていかなくて済みます。あぶないからね、ほんとに。

ちなみに、自分のちいさなころのヒーローはやはり戦隊ものでしたね。ごっご遊びをするとき、みんながセンター(赤)をとりあう中、おれはいつも青を選択。いまとなっては当時の心理はわかりません。必殺技もちょっと地味だったりするんだけれど、一発の派手さよりも手数で勝負していたような記憶があるなぁ。遠い日の思い出🥳


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