症例が減少した後、日本が「COVID-19終了宣言」をしたと誤解させるような投稿

【和訳】
2021年12月下旬、韓国のネット上で、隣国の日本が「COVID-19終了宣言」をしたという主張が流布されました。韓国でのコロナウイルス感染が急増し、日本では感染者が減少したため、この書き込みが共有されました。しかし、2022年1月4日現在、日本の当局はそのような宣言はしていません。実際、当局は、休暇を利用した旅行や、急速に広がるオミクロン変異種による感染者の反発の可能性を警告しています。

2021年12月28日にFacebookでシェアされた韓国語の投稿には、「人口1億4千万人の日本がCOVID-19の終息を宣言した」と書かれています。

Screenshot of the misleading Facebook post taken on December 31, 2021.

この投稿では、2021年12月27日現在、日本で報告されている1日のCOVID-19患者数のグラフが共有されました。

AFPは、このグラフが、このGoogleで公開されているジョンズ・ホプキンス大学の本物のデータと直接対応していることを発見しました。

それによると、8月下旬に25,000件以上に急増した日本での1日の患者報告数は、12月27日には163件に激減しています。

同様の投稿は、Facebookではこちらこちら、Twitterではこちらで共有されています。

『[韓国]対策?自画自賛に過ぎない』 と、あるSNSユーザーの書き込みがありました。

12月の日本の感染者が減少傾向にあるのとは対照的に、韓国では1日の感染者が急増し、12月15日には過去最高の約8000人となりました

この日次の数字を受け、韓国政府は1月中旬まで移動制限を強化しました。

韓国疾病管理予防院によると、1月3日には新たに3,000人以上のCOVID-19感染が追加されました

しかし、この書き込みは誤解を招きかねません。

「症例数がリバウンドする可能性がある」。

12月の感染者数は少なかったものの、日本の当局は連休明けに新たな感染者が増える可能性があり、オミクロン変異種が疑われるケースもあると警告しています。

岸田文雄首相は12月29日、マスクの着用やこまめな手洗いなど、感染対策を徹底するよう呼びかけました。

岸田氏はビデオメッセージで、「日本政府は、日本での感染拡大という最悪のシナリオを想定しながら、3回目のワクチン接種、無料のPCR検査の拡大、治療薬の供給などの計画を進め、最善を尽くしています」と述べました。

小池百合子東京都知事も12月27日、「忙しい時間帯や人混みを避け、マスクをきちんと着用し、大声で話すのを控える」よう都民に呼びかけました。

また、「寒い冬でも定期的に窓を開ける」べきだとし、感染症に対する基本的な対策がオミクロン変異種に「有効」であると付け加えました。

厚生労働省によると、日本では1月2日に新たに500人を超えるCOVID-19感染者を記録しました

日本政府のウェブサイトをキーワードで検索しても、日本が「COVID-19の終息を宣言」したという書き込みは見つかりませんでした。

人口カウント

誤解を招く書き込みにある「日本の人口は1億4000万人」という主張も不正確です。

統計局によりますと、12月1日現在、日本の人口は1億2547万人です。


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