"VAIDS"はワクチン誘発性症候群ではありません;専門家がCOVID-19ワクチンが免疫不全を引き起こすという証拠はないと指摘しています。
【和訳】
ロイターが問い合わせた専門家によりますと、ネット上で出回っている主張に反して、「ワクチン後天性免疫不全症候群」または"VAIDS"なるものは存在しないそうです。
この症候群とされるものは、少なくとも2021年12月以降、ソーシャルメディアの投稿やオンライン記事で言及されるようになりました。それに言及した最近の投稿の例は、( こちら )、( こちら )、( こちら )で見ることが出来ます。
What is VAIDS - Vaccine Acquired Immunodeficiency Syndrome? Just a guy asking the questions, but I fear this will become a big thing soon and likely heavily censored.
— Michael (@HegKong) February 8, 2022
Trying to disguise vaccines induced acquired immunodeficiency syndrome (VAIDS) as human immunodeficiency virus (HIV) and urging people to get tested for it. Absolute clowns @sajidjavid @BorisJohnson
— Miss Anthropist 2.0 🗽#NoVaccinePassportsAnywhere (@miss_anthrop75) February 5, 2022
The jab is giving people VAIDS and HIV but the politicians and media are all scrambling together to normalise it? Are people that far gone to not put 2 + 2 together yet? Same with heart attacks, they are saying everything EXCEPT the jabs are creating it. Clown 🤡 world 🌎
— Klaus Schwab's Bum Swabs™ 2.0 (@SchwabbyBumBum) February 9, 2022
後天性免疫不全症候群(AIDS)とは、感染症や病気と闘う体の能力を妨げる慢性疾患です(こちら)。 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が原因です(こちら)。
しかし、予防接種が原因でエイズになった例があるという主張、つまりネットユーザーの主張する"VAIDS"は根拠のないものです。
『「ワクチンによる免疫不全症候群 」という現象は、私の知る限りでは存在しません。実在する症候群ではありません。』と、コロンビア大学の外科学部門チーフで微生物学・免疫学教授のDonna Farber氏はロイターに対し、電子メールで語ってくれました。
同様に、ペンシルバニア大学ペレルマン医学部の感染症教授で、ペンシルバニア大学グローバル・メディシンのメディカル・ディレクターであるStephen Gluckman医学博士Aは、ロイターに対し、"VAIDS"は「絶対にない」と述べました。
更に、Gluckman氏は、免疫不全がCOVID-19ワクチンと関係しているという証拠はないと述べました。
Farber氏は、ワクチンが免疫不全を引き起こさない理由を説明してくれました。「それらはどんな免疫細胞も枯渇させないからです。」と彼女は述べ、それどころか 「それらは免疫細胞を刺激して活性化し、分裂し、病原体を認識してそれを体から取り除くための抗体や可溶性因子のような分子を生産させます。」と述べました。
イスラエルのような国( こちら )が4回目のCOVID-19の投与を開始すると、この戦略がどれほど効果的であるかという疑問が生じました( こちら )。
「連続したワクチン接種が、ウイルスに対する免疫反応を枯渇させることはないと思われます。しかし、毎年あるいは半年ごとにブーストすることで防御力が高まるのか、もしそうなら、その防御力はどのようなものか(病気、感染、死亡からの防御力等)については、まだもっと研究する必要があります」とFarber氏は述べています。
この主張を受けて、ミーダン・ヘルスデスクは、「ワクチンの効果が低下したからといって、人々に免疫不全障害を引き起こしていることにはなりません。何百万人もの人々がワクチンを接種し、ワクチンはその効果を継続的に監視しています。今のところ、この主張を証明する証拠はありません。」 ( こちら )と述べました。
他の専門家もDW(こちら)に対して、頻繁にブースターをかけるとCOVID-19に対する免疫反応に悪影響を及ぼす可能性があるという考えを裏付ける科学的根拠はないと述べています。
ロイターは以前にも、COVID-19のワクチン接種が免疫系に害を及ぼすという他の誤った主張を取り上げたことがあります(こちら)、(こちら)、(こちら)。
「ワクチンが免疫系を弱め、それが死をもたらすという事実は全くありません。この提案は、ワクチン接種のあらゆる科学的原則に反しています。」と、オックスフォード大学COVID-19ワクチンチームの広報担当者は2021年12月にロイター通信に語っています。
12月6日、以前から誤った情報を共有していると批判されている団体America's Frontline Doctorsが(こちら)、(こちら)、(こちら)、(こちら)( www.bbc.com/news/53559938 )、(こちら)、「ワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDS):『この免疫侵食をもっと広く見るべき』」という記事を掲載しました。( こちら )
この記事は、実在するとされる「現象」を裏付けるために、現在Lancet誌に掲載されているある研究(当時はプレプリント)(こちら)を紹介しています(こちら)。
この論文は、COVID-19ワクチンによる長期間の予防効果を調べたものであり、ワクチンによる免疫不全を調べたものではありません。
ウメオ大学の老年医学ユニット地域医療・リハビリテーション科のPeter Nordstrom氏(本研究の著者の一人)は、ロイターの取材に対して、彼らの研究についての主張を退け、この記事が研究を誤って伝えていることを確認しました。彼曰く、「いいえ、我々の研究(shows)は、より深刻な疾患に対する保護が持続することを示しており、我々の結果がVAIDSの存在を支持するという主張とは、全く対照的です。」ということです。
評定
虚偽。ロイターが相談した専門家は、ネット上で主張されているような「ワクチン後天性免疫不全症候群」"VAIDS"等は存在せず、COVID-19の接種で免疫系が傷つくことはないと述べました。
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