カナダの反ワクチン団体の発表にあるようなPfizer社のCOVID-19ワクチン接種が、「益より害」を及ぼすなんてことはありません。

#デマ吐き羆 のnote記事:

に対するファクトチェック記事:

の和訳です。

【和訳】
Pfizer社のCOVID-19の予防接種は害が多いのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。そう言っているRumble投稿の Canadian Covid Care Alliance(CCCA)による動画は、COVID-19ワクチンについて以前に論破された多くの主張を再利用していますPfizer社の注射(BNT162b2)は、2021年8月23日にFDAから16歳以上の人に対する完全承認を受け、5歳から15歳の子供に対する緊急使用承認を持っています。5歳以上の方には推奨されています。

COVID-19ワクチン接種の利点は、既知および潜在的なリスクを上回ると、CDCのウェブサイトは述べています。そして、2021年9月15日付の New England Journal of Medicine(NEJM)の、Pfizer社製ワクチンの最初の6カ月間に関する研究のRESULTS欄の1行目には、「BNT162b2は引き続き安全であり、有害事象プロファイルも許容出来る」と書かれているのです。

この主張は、2021年12月16日にRumbleに掲載された "The Pfizer Inoculations Do More Harm Than Good "という記事とビデオ(アーカイブはこちら)に掲載されています。以下の感じの冒頭で始まります。:

速報:Pfizer社自身のCOVID-19ワクチン接種の6ヶ月報告データによると、プラセボ群より接種群の方がより大きな病気や死亡があることが判明。更に、貧弱な試験デザイン、データの欠落、パワー不足の試験、受動的監視、その他があります。このプレゼンテーションのPDFは、https://www.canadiancovidcarealliance.org/media-resources/the-pfizer-inoculations-for-covid-19-more-harm-than-good/ をご覧ください。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-pfizer-covid-inoculations-do-not-do-more-harm-than-good.html

2022年1月4日のRumbleでは、以下のような記事が掲載されました。:

(Source: Rumble screenshot taken on Tue Dec 04 19:41:30 2021 UTC)

CCCAが投稿したRumbleの記事には、その主張を裏付けるものは何もありません。投稿に含まれる39分のビデオには51枚のスライド(PDFはこちら)があり、主にファイザーのCOVID-19ワクチンについて、以前に論破された主張を再利用しています。その主な出典の一つは、NEJMの研究「BNT162b2 mRNA Covid-19ワクチンの6ヶ月までの安全性と有効性」であり、それは、この注射は利益よりも害が多いという主張を証明するものであると言っています。

FDAの回答

2022年1月5日、Lead Storiesへの電子メールで、FDAはNEJMの研究に対するCCCAの説明を「虚偽と誤解を招く」としました。

彼らは、NEJMの出版物からの情報を明らかに誤って解釈しています。この研究は、Pfizer-BioNTech社製のCOVID-19ワクチン接種後に病気や死亡のリスクが増加することを示していません。それどころか、著者らは「6ヶ月の追跡調査を通じて、ワクチンの有効性が徐々に低下したにも関わらず、このワクチンは良好な安全性プロファイルを有し、COVID-19の予防に高い有効性があった」と結論付けています。この試験の後、その結果を裏付けるように、様々な研究から得られた現実の証拠データにより、COVID-19による罹患率と死亡率の減少におけるPfizer-BioNTech社製ワクチンの安全性と有効性が証明されています。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-pfizer-covid-inoculations-do-not-do-more-harm-than-good.html

Pfizer社の回答

2022年1月5日にも、Lead Storiesへの電子メールで、Pfizer社広報のKeanna Ghazvini氏は、CCCAの報告書は査読された情報源ではないとし、NEJMの研究にも注意を促しました。

注目すべきは、結果セクションの最初の文章で、この主張と報告が誤りであることを確認していることです。Pfizer、BioNTech及び保健当局が実施する継続的な安全性審査に基づき、当社のワクチンはCOVID-19感染予防のためのポジティブなベネフィット-リスクプロファイルを保持しています。現在までに、何百万人もの人々が当社のワクチンの接種を受けています。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-pfizer-covid-inoculations-do-not-do-more-harm-than-good.html

CCCAの発表には、専門家の査読を受けた形跡がありません。これは、学術的な著作物の方法論と結論が専門家の同業者によって異議を唱えられ、時には著者に発見をやり直させる慣習的なプロセスです。”More Harm Than Good" のビデオやスライドショーには出典が記載されていますが、CCCAは著者を記載せず、意図的にその身元を隠しています。また、この同盟は500人以上の独立したカナダの医師、科学者、医療従事者から構成されていると主張しています。これは、同団体のウェブサイトに書かれていることです。

CCCAのウェブサイトに掲載されている情報の背後に、本当の専門知識を持った人々がいることを確認したいと思うのは、探究心のある方なら当然のことだと思います。しかしながら、……
私達は、CCCAが科学者、医学者、学術者、その他の医療専門家(HCP)のメンバーの身元を保護しなければならないほど、言論の自由の検閲、横行する専制と強制の状態がカナダで今起きていることを残念に思っています。これは、大学や専門学校、医療システムの雇用主によるキャリアに影響を与える反応から彼らを守るためのものです。悲しいことに、医学博士の中には、主流派の説に乗らないという理由で、医師免許の停止や診療制限を受けた人もいます。同様に、大学教授の中にも、契約を打ち切られた人がいます。今は暗黒の時代で、身元を知りたがる人がいることはありがたいのですが、率直に言って、身元を明らかにすることは多くのメンバーのキャリアにとって危険なことなのです。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-pfizer-covid-inoculations-do-not-do-more-harm-than-good.html

NEJMの研究

NEJM誌の調査は、米国、アルゼンチン、ブラジル、ドイツ、南アフリカ、トルコの46,000人以上のデータに基づいて結論を出しています。その結果の一部を紹介します。:

・Pfizer社のワクチンは引き続き安全であり、有害事象のプロファイルも
 許容範囲内でした。
・COVID-19に対するワクチンの有効性は、6カ月間の追跡調査を通じて
 91.3%でした。
・ワクチンの有効性は徐々に低下しています。
・重症化に対するワクチンの有効性は96.7%でした。

2021年12月13日のLead Storiesへのメールで、Pfizer社は複数のワクチンの安全対策が講じられていると述べています。:

FDAは、COVID-19ワクチンの安全性の監視に強い重点を置いています。この取り組みの一環として、COVID-19ワクチンの製造業者は、ワクチンの安全性を監視するためにファーマコビジランス計画をFDAに提出しました。各ワクチンのファーマコビジランス計画には、進行中の臨床試験に登録された参加者の長期安全性フォローアップを完了する計画が含まれています。これらの計画には、安全性に関する懸念が適時に特定され評価されるよう、ワクチンの安全性を監視することを目的としたその他の活動も含まれています。
更に、メーカーとワクチン管理者は、入院、既存の入院の延長、生命を脅かす病気、永久障害、先天性奇形、死亡を伴う有害事象をVAERS に報告することが要求されています。これらの報告は、ワクチン接種の有無にかかわらず提出することが義務付けられていました。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/01/fact-check-pfizer-covid-inoculations-do-not-do-more-harm-than-good.html

VAERSでは、インターネットにアクセス出来る人なら誰でもVAERSの報告リストに報告を追加することが出来ます。このリストは、ワクチン接種後に発生したあらゆる健康事象に関する未検証のメモを集計しているだけであり、複数の人が同じ事象について報告することが出来るため、VAERS資料に基づいて不当な結論を出さないよう明示的に警告するものです。

その他の主張

CCCAのビデオは、すでにLead Storiesのファクトチェックで取り上げられているPfizer社の予防接種に関する以下の主張も再利用しています。

心臓病と心筋炎
倒れる選手

Lead Storiesは、Pfizer社のCOVIDワクチンや他のメーカーのワクチンの安全性と有効性に疑問を呈する他の多くの主張も論破しています。

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