マクロン大統領の警護隊が総辞職したというのもCOVID-19の規則で辞めたというのもデマだよ。

こちらのFact Checkを和訳します。

お時間の無い方のために主張と判定を先に書きます。

【主張】2021年夏、エマニュエル・マクロン大統領の政権が導入したCOVID-19ワクチン・パスポートに抗議して、フランスの共和国親衛隊が総辞職した。
【判定】デマ。総辞職したというのも嘘だし、一部の辞めた人の辞めた原因も嘘。

<以下詳細な和訳>

2021年7月、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の警護部隊が、COVID-19ワクチンのパスポート要件に抗議して総辞職したと、信頼出来ない情報源が報じました。

例えば7月24日には、近年誤報が多い右派のラジオパーソナリティ Hal Turner氏のウェブサイトが、見出しをつけた記事を掲載した。「ショック! フランス大統領の警護隊がCOVID規制で総辞職、マクロン大統領の警護はなくなる」という見出しの記事を掲載しました。

*見出しを付けた記事をクリックすると、神戸のデマ医者の貼り付けた記事と同じ物が出ますw。
その記事では次のように主張しています:

・フランス大統領を守るために設立された共和国軍警備隊が総辞職し、今後はマクロン大統領を守らないことになった。
・この大量辞任は、フランス国民に「衛生パスポート」(=ワクチン証明書)の所持と使用を義務付ける大統領令の直後に行われたもので、そうしないと店やバーへの立ち入りが禁止され、さらには投票も出来なくなる。

7月26日、TheBL.com(The Beauty of Life)は、Turnerの記事をもとに同様のレポートを掲載しました。2019年、Snopesの調査により、TheBL.comと、政治的に動機づけられた誤った情報を広めることで物議を醸している親トランプ派の出版物「The Epoch Times」との密接な関係が明らかになりました。

どちらの記事も、COVID-19ワクチンに懐疑的で、フランスのAssemblée Nationale(米国の下院に相当)のメンバーであるMartine Wonnerの最初の発言を引用しています。

フランスでワクチンパスポートの導入が迫っていることを理由に、共和国親衛隊(Garde républicaine)が総辞職したという主張は誤りでした。また、Turner氏のウェブサイトに掲載された記事では、その組織がマクロン氏の個人的な警備部隊であると不正確に表現されていました。
ウォナー氏の動画は、ウォナー氏が反ロックダウン、COVID-19に懐疑的なFacebookグループ「Les Colères des Rues」(「路上の怒り」)で7月22日に行ったインタビューを撮影したものです。 その中で「Wonnerは、中道派のMacron政権が導入し、上院と下院で可決されたCOVID-19緩和政策、特に公共の場やイベントに参加する際に必要となる"pass sanitaire"(完全なワクチン接種済、COVID-19から最近回復したこと、またはCOVID-19検査が陰性であることを証明する健康パスポート)に対して憤慨していました。

Wonner氏は、インタビューのある時点(27分頃)で、法執行機関の職員と話をしたところ、彼らは「もう十分だ」と言い、COVID関連の規制に反対する「人々の側」にいると述べました。
彼女はこう付け加えた:

マクロン大統領を守る共和国親衛隊を知っていますか?彼らは辞めました。共和国親衛隊はもはや大統領の保護を確実にすることを望まない。まったく信じられないことです。勿論、彼らは別の保護体制を敷いていますが、これは非常に象徴的なメッセージだと思います。国民を安心させると同時に、我々の立場を示すものでもあります...

実際には、共和国国防軍は辞任していない。フランスの警察組織の一つである共和国国防軍に所属する国家憲兵隊の報道官は、フランス通信社の取材に対し、同隊が任務を継続していることを確認した。

国家憲兵隊のホームページによると、国の重要な式典への参加と音楽の伴奏、大統領官邸であるエリゼ宮をはじめとする国の重要な建物の警備、他の法執行機関への臨時の支援、要人の護衛などの任務がある。

(共和国国防軍に属する)国家憲兵隊は、エリゼ宮の警備を通じて間接的に大統領の安全を確保しているが、大統領の身辺警護を具体的に担当しているのは、国家警察の下部機関であるGroupe de sécurité de la Presidence de la République(GSPRである。

→つまりね、大統領官邸の警備や要人を迎える際の沿道警備等は軍の仕事だけど、所謂大統領付きSPみたいな仕事は最初から警察がやることになっているんだよ。軍の親衛隊とか何を訳の分からない妄想を叫んでんだ糞ババアってことですwww。

共和国軍やGSPRが任務を放棄した、あるいはマクロン大統領の警護を拒否したという主張を裏付ける公式声明、ソーシャルメディアへの投稿、信頼できるニュース報道は、フランス国内では見当たりませんでした。これらの情報がないことに加え、共和国憲兵隊の報道官がWonner氏の主張に反論したことから、私たちは "デマ"と判断しました。

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