【参考】V-safeサーベイランスの実施母体自体が既に認識されている限界と課題の和訳

現状の最新版文献の在処はこちら:

https://www.cdc.gov/vaccinesafety/pdf/v-safe-protocol-v5-508.pdf

この14-15ページのLimitations and challengesに和訳をつけておきます。

限界と課題

v-safeサーベイランスの限界と課題は以下の通りです:

  • 登録は手作業で行なわれ、医療従事者がこのシステムに関する情報をワクチン接種者と共有することに依存することになります。登録が制限される可能性があります。VAMSは、自動テキストメッセージリマインダーによりv-safeへの登録を促進しますが、全ての管轄区域がVAMSを使用するわけではなく、VAMSのテキストメッセージ機能は、ワクチンが入手可能になった数週間から数ヶ月後まで展開されない可能性があります。

  • ワクチン製造者情報の正確な把握は、正確な自己申告に依存します。ワクチン接種者は、接種したワクチンを明記した接種記録カードを受け取ることになっており、これがこれらのデータの正確性を向上させるのに役立つ可能性があります。

  • V-safeに参加することを選択したワクチン接種者は、参加を拒否した者とは異なる可能性があります。そのため、V-safeから得られる副作用や有害事象の割合は、ワクチン接種者の全人口に一般化可能とは言えないかもしれません。

  • V-safeは、ワクチン接種後のモニタリング期間の後半に参加することを可能にしています。V-safeに遅れて登録する人々の集団は、単に早期登録を怠った人々、臨床的に重要な有害事象を経験した後にのみ登録を選択した人々等、不均質である可能性があります。このような人々から収集したデータは、早期登録者のデータとは別に分析する必要がある場合があります。

  • ワクチン接種後3カ月、6カ月、12カ月にv-safe参加者が提供した情報は、想起バイアスの影響を受けている可能性があります。

  • 参加者数が減少し、12カ月までの安全性に関するv-safeの分析に偏りが生じる可能性があります。

  • v-safeは、ワクチン接種後の被接種者自身の経験を報告することに依存しているため、ワクチン接種後の死亡という有害事象を把握することに適していません。

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