COVID-19の死者数は過大評価されてなどいません。
【 #あたおか の主張】
米国におけるCOVID-19による年間推定死亡者数は、COVID-19が原因ではなく、介護施設内ではなく、4つ以上の合併症を持たずに死亡したわけでもない人達を差し引くと、27,530人になる。
【お時間のない方の為の概説】
・CDCによると、2020年には385,460人、2021年には452,707人がCOVID-19
が原因で死亡しているとのことです。
・COVID-19が死因ではなく(他の原因で死亡したが感染はしていた)死亡
者をカウントすることで数字を膨らませているという主張は、誤った主張
が前提となっています。また、この記事の計算は、COVID-19による死亡
の75%が4つ以上の合併症を持つ人々で起きているという誤った主張に基
づいています。
・老人ホームで発生したCOVID-19による死亡を死亡数から除外する科学的
根拠はありません。老人ホームの入居者は既に脆弱な集団ですが、パンデ
ミック時に死亡するリスクが高まったことが研究で示されています。
・調査によりますと、パンデミックの開始以来、米国ではCOVID-19に関連
する死亡は全体的に過少であり、過大には計算されていません。
【主文の和訳】
COVID-19による米国での死亡者数が大幅にオーバーしていると主張する、読者に「簡単な数学」を使うよう促すInstagramの投稿があります。
このバズっている投稿によりますと、米国におけるCOVID-19の年間推定死亡者数は27,530人です。これは、CDCが2020年にCOVID-19で死亡したとする385,460人、2021年に死亡したとする453,707人からは大きくかけ離れています。
この投稿の前提は、より事実に近い死亡者数は、「からではなくCOVIDで」死亡した人、老人ホームで死亡しなかった人、4つ以上の併存疾患を持たなかった人を差し引いたものであるということです。
「単純な計算です。」とキャプションには書かれています。「このような誇張された数字であっても、年間2万8千人の死は、私たちが社会や人々の命に対して行っていることに値するのでしょうか?これは正気の沙汰ではありません。」
しかし、この場合、投稿そのものが腑に落ちません。。
この投稿は、Facebookのニュースフィードにおける偽ニュースや誤報に対抗する取り組みの一環として、フラグが立てられました。(Facebookとのパートナーシップについてはこちらをご覧下さい。)
この投稿の主要な前提である、COVID-19による死亡者数全体は、このウイルスが原因とされるではなく、「COVID-19に感染はしたが死因ではない」死亡者数によって膨らんでいるということと、COVID-19による死亡者の75%が4つ以上の合併症を持つ人々で発生しているということは、以前に論破されたことがあります。
また、老人ホームの入居者は既に脆弱な集団ではありますが、パンデミック時に死亡するリスクが増加したことが研究で示されています。
COVID-19「が死因で」ではなく「に感染したが別の死因で」死ぬということ
COVID-19で死亡した人の数は、COVID-19「が死因で」ではなく「に感染したが別の死因で」死亡した人を含んでいるため歪んでいるという誤った考え方は、2020年8月まで遡ります。ドナルド・トランプ大統領(当時)が、CDCがコロナウイルスの死亡者数を下方修正していると主張するいくつかの投稿をリツイートした時です。
この主張は、死亡診断書にCOVID-19が原因とされたアメリカ人のうち、他の疾患も要因として挙げなかったのはわずか6%だったという連邦政府の報告書に基づいていました。
コロナウイルスに関連した死亡の大部分は、他の疾患を持つ患者で起こり、その疾患も死亡診断書に記載されているが、だからといってCOVID-19が死亡の要因でないとは言えないのであす。
米国医科大学協会の記事によりますと、「パンデミックの初期には、医療システムを圧倒する病気を追跡するために奔走していた公的機関が提供した回答のいくつかは、懐疑的な見方を助長するものでした。」この記事は、2020年4月、あるホワイトハウス関係者が、COVID-19に感染していても既往症で死亡する人々について質問され、こう答えていることを指摘している。「誰かがCOVID-19で死亡した場合、我々はそれをCOVID-19の死亡としてカウントしています。」
しかし、「連邦政府や州政府は、春から夏にかけて徐々にそうした方針を変更し、COVID-19による死亡としてカウントするためには、この病気が一役買っていなければならないとしました。」と、AAMCは報告しています。
CDCは、根本的な死因を「最終的にその人の死に至った一連の出来事を始めた状態」と見做していると、NCHSのコミュニケーション担当副所長代理Jeff Lancashire氏が2020年8月にポリティファクトに語ってくれています。ウイルスに言及している死亡診断書の92%で、COVID-19が根本的な死因となっています。
COVID-19は老人ホームの入居者をより危険に晒す
老人ホームでの死亡例についても、同じような論理が働いているように思われます。しかし、このような死因を除外する科学的な根拠となるようなものは見当たりません。
ある研究によると、長期介護施設に入所している人の場合、パンデミック前に比べて、パンデミック時には死亡リスクが4.29%増加したそうです。更に、公式のデータ収集プロセスをもってしても、COVID-19による死亡が介護施設で十分に報告されていないという証拠が、調査やニュース記事で見つかっています。
併存疾患の主張には証拠がない
COVID-19の死因の75%は4つ以上の合併症がある人であるという主張は誤りです。この主張は、CDC長官のRochelle Walensky博士が1月7日に発表した、ワクチン接種者の死亡に関する声明を、ソーシャルメディアユーザーが歪曲したことに端を発しています。
彼女はインタビューの中で、ワクチン接種を受けた人のCOVID-19による死亡を調査したところ、75%以上が、ウイルスに感染した時点で少なくとも4つの他の病気や疾患を抱えていた人に起こっていることが分かったと述べました。彼女はこれをワクチンの有効性を示す証拠として挙げました。
しかし、編集されたインタビュー映像は、この研究がワクチン接種者だけを対象としていることを含まず、75%の統計がCOVID-19による死亡者全てを反映しており、パンデミックの深刻さが誇張されているという誤った印象を与え、大きく流布してしまったのです。
もう一つの注意点
この投稿の主張とは逆に、研究者達は、パンデミックの開始以来、COVID-19による死亡者数は全体的に過少であり、過大ではない証拠を発見しています。
CDCは、「過剰死亡」と呼ばれる、ある期間に観察された死亡数の前年との差を追跡しています。COVID-19に限らず、全ての原因による死亡は、パンデミック開始以来増加しています。CDCによると、死亡数の過少は、死亡の分類の誤りや、医療システムの負担が大きいために治療されなかった健康状態など、パンデミックに間接的に関係するものを含む多くの要因に起因している可能性があるとのことです。
USA Todayは、このデータやその他の調査を分析し、12月に公衆衛生の専門家が、米国におけるパンデミックの真の死者数は、「公式集計より20%以上多い 。」と考えていることを明らかにしました。
当社の判断
あるInstagramの投稿によると、米国におけるCOVID-19の年間推定死亡者数は、COVID-19が原因ではなく、介護施設ではなく、4つ以上の併存疾患がない状態で死亡した人を差し引くと、27,530人になるそうです。
これは、いくつかの誤った仮定の上に成り立ち、誤った結論に到達している悪い計算です。
CDCによると、COVID-19は2020年に385,460人、2021年に452,707人の死因となることが判明しています。そして、調査によると、どちらかといえば、米国ではCOVID-19に起因する死亡は、過剰ではなく、過小にカウントされています。
私達はこの主張を "PANTS ON FIRE!" と評価しています。
【 #デマ吐き反ワクチン さん達の動きが変わってきたことに注意しましょう】
①米英で、ワクチン接種抑止キャンペーンをしたけど上手くいかなかった。
②ワクチン接種者しているのが当たり前の感じになってきた。
③次なる一手としてブースター接種の抑止だ。
④実はそんなにたくさんの人は死んでいないことにする。
⑤政府機関は大げさに言っていることにする。
⑥ #イベルメクチン をはじめとする #薬売り や #サプリ 売りと共闘。
⑦政府機関の過大報告だということにして喧伝。
といった具合ではないかと想像します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?