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『情況』(変革のための総合誌)に掲載された連作小説。
一九八〇年代から九〇年代にかけて、首都のど真ん中にキャンパスを持つ外堀大学はたびたび学園紛争に揺れた。正門にバリケードを築き…
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2022年3月の記事一覧
黒ヘル戦記 第七話 失踪者(後半)
『情況』2022年冬号に掲載された反体制ハードボイルド小説
1985年11月29日、マルゲリ全学連の決死隊は浅草橋駅を襲撃した。船戸健一はその実行部隊の一人。船戸は公安の追跡を振り払い、そのまま逃亡生活に入った。
この物語は、人生の大半を逃亡者として過ごした男の愛と戦いの記録である。
1 活動家の世界には「ゲバ名」というものがある。ゲバ名は活動家が使う偽名のことで、有名なところでは、レー